コラム

テクニカルSEOとは?コンテンツSEOとの違いや対策の種類等を解説

SEO:2024年5月15日

テクニカルSEOは、内部データを改善し、検索エンジンへの情報提供を最適化する施策のことです。

上位表示を目標としてるのであれば、コンテンツSEOと同様に、欠かせない施策といえるでしょう。

本記事では、テクニカルSEOとコンテンツSEOの違い及び対策の種類等について解説していきます。

テクニカルSEOとは

テクニカルSEOとは、検索エンジンへの情報提供を最適化することを目的としており、「サイトの内部データを改善すること」を意味しています。

情報提供を最適化することで、検索結果で上位表示させることができます。なぜなら、毎日多くのサイトをクローリングしており、そこで得た情報をインデックスに登録するからです。登録した情報をもとに、キーワードに対して、ランキングしたサイトを表示させます。

このような順位が決まるプロセスへの対策の一環として、必要な施策であるといえるでしょう。

テクニカルSEOとコンテンツSEOの違い

テクニカルSEOは、「検索エンジンンへの情報提供を最適化すること」を目的としてサイトを作成していきます。評価されやすいモノを作成することで、GoogleのSEO評価が上がり、結果的に順位を向上させることができます。

一方でコンテンツSEOとは、その名のとおりコンテンツ内容を重視した対策のことです。「役立つ情報を分かりやすく伝えること」を目的としてサイトを作成していきます。良質なモノを作成することで、順位を向上させることができます。

どちらも目的こそ異なるものの、上位表示を目指すうえで欠かせないものとなります。

コンテンツSEOは「ユーザー」を中心にWebサイトを作成するため、数値で判断することが難しくなります。

一方、テクニカルSEOでは「検索エンジン」を中心にサイトを作成するため、数値で判断することができ、改善策が明らかとなります。

テクニカルSEOのメリット

【メリット①】作業を定型化しやすい

Googleは、品質に関するガイドラインを公開しており、クローラーがWebサイトの情報を取得しやすくするための推奨事項や検索エンジンにインデックス登録させるためのヒントが記載されています。

そのため、行うべき対策が明確となっており、作業を定型化しやすいといえるでしょう。

【メリット②】効果が見えやすい

検索エンジンは、テクニカルSEO施策後の効果を確認することができる便利なツールを無料で公開しています。

例えばGoogle Search ConsoleBing Webマスターツールがあります。これらのツールを使用することで、クローラーが巡回したWebサイトやインデックス登録の状況を把握することができますまた、Webサイトの表示速度を採点することができる「PageSpeed Insights」というツールも存在します。

施策後の効果を把握し改善につなげていくためにも、これらのツールを積極的に活用していきましょう。

テクニカルSEOの種類

【種類①】クローラー対策

クローラーとは、検索順位を決めるための要素をWebサイトを巡回して収集する検索エンジンンのシステムのことです。そのクローラーに、自社のWebサイトの情報を適切に提供するために行う対策のことを「クローラー対策」といいます。

クローラーは、Webサイトを巡回し文字や画像の質を検索順位に反映しています。そこで、クローラー対策を行うことで、反映されるまでの時間を短縮できたり、評価が低下してしまうことを回避できる効果が予想されます

【種類②】インデックス対策

インデックス対策とは、Webサイトを訪れるクローラーにコンテンツ内容を分かりやすく伝えるための施策のことです。クローラーに内容を分かりやすく伝えることで、評価を向上させることができます

インデックス対策を行う際は、Google Search Consoleを用いて問題なくインデックスされているか、エラー箇所はどこなのかを確認していきます。エラーがなければ、次の施策を行います。

クローラー対策の具体的な手法

【クローラー対策①】表示速度の改善

クローラー対策の具体的な手法として、表示速度を改善することが挙げられます。

Webサイトの表示速度が遅いと、クローラーからの評価が低くなってしまいます。ファイルサイズの大きい画像や動画の仕様を控える、ファイルを圧縮して使用するなど、負担をかけない対策を行う必要があります。

【クローラー対策②】階層構造の最適化

クローラー対策として、階層構造の最適化も行う必要があるでしょう。

一般的な階層構造としては、サイトのページをカテゴリーごとにグループ化することが挙げられます。階層構造を最適化するうえで最も重要なことは、「いかに早くユーザーが目的のページにたどり着けるか」という点です。よって、ページにたどり着くまでのクリック数を減らしたり、ページを見つけやすい構造にするといった施策が階層構造の最適化につながります。

【クローラー対策③】URLの正規化

URLを正規化するためには、重複しているURLを正規化する必要があります。

複数のURLから同じページの表示につながる状態になっている場合、重複コンテンツとみなされ、クローラーからの評価は低くなってしまいます。このような状態を改善するためには、すべての重複コンテンツに正規ページを示すコードを追加する方法やサイドマップに正規のページのURLを指定する方法があります。

また、クロールされる際はURLの表記を日本語ではなく英語として認識するため、英語表記で指定するようにしましょう。

【クローラー対策④】XMLサイトマップの導入

XMLサイトマップとは、検索エンジンにWebサイト全体の内容を伝えるために用いられるXML形式のファイルのことです。

このXMLサイトマップを導入することで、クローラーがスムーズにWebサイト全体を読み込めるようになり、サイト内容についてGoogle に情報提供することができます

【クローラー対策⑤】モバイルフレンドリー対応

モバイルフレンドリー対応とは、Webサイトをスマホにも対応させ、閲覧しやすい状態にする施策のことです。

現代では、スマホからWebサイトを閲覧するユーザーが多く、文字列をスマホに合わせたり、サイト内の入力項目などを入力しやすい形に調整するなどのモバイルフレンドリー対応を行うことが重要となっています。

 

インデックス対策の具体的な手法teido

【インデックス対策①】タイトル・見出しの改善

インデックス対策として、タイトル・見出しの改善は必要不可欠です。

なぜなら、ユーザーはタイトルや見出しを見てそのコンテンツを読むか決めるからです。そのため、タイトルや見出しに特定のキーワードを含めたり、タイトルの文字数を35文字以下に抑える必要があります。

また、サイトの内容を説明する「ディスクリプション」の改善も不可欠となります。ディスクリプションに関しても、特定のキーワードを含めたり、文字数を調整したり、メタタグを設置したりといった対策が重要となります。

【インデックス対策②】画像の添付方法の改善

画像の添付方法もテクニカルSEOに合わせて改善を行う必要があります。

対策の具体的な手法としては、画像の内容を伝える「alt属性」の導入や画像のファイル名にローマ字を使わないことが挙げられます。このような対策を行うことで、ユーザーに分かりやすいWebサイトを作成することができます。

【インデックス対策③】リンクの貼り方の改善

Webサイトにリンクを貼る際は、できるだけ関連性の高い記事へリンクを貼り、アンカーテキストにはリンク先の記事を説明するためのキーワードを含めることが理想です。

リンクの貼り方を工夫することで、クローラーに正確なコンテンツ内容を伝えることができます。

【インデックス対策④】重複をなくす

自社コンテンツと他のコンテンツ内容が重複していると、コピーコンテンツとして取り扱われるため、Webサイトの評価が低くなってしまいます。これは自社のコンテンツを自社サイト内で使いまわしている場合も同様で、クローラーからの評価に悪影響を及ぼしてしまいます。

この対策として、定期的に指定キーワードを検索し、重複しているコンテンツがないか確認したり、自社コンテンツをリライトするといった施策が必要となります。

テクニカルSEOはツールで効果検証

テクニカルSEOの施策を行った後は、ツールを活用して効果を検証していきましょう。

ツールを活用することで、施策の効果を明確にすることができ、今後の改善施策にもつながります。

テクニカルSEOの施策後におすすめのツールは以下の3つです。

【ツール①】Google Search Console

Google Search Consoleは、Google が無料で提供している分析ツールです。

クローラーが巡回しているページやエラーになっている部分を確認することができます。あわせて、問題なくインデックス登録されているかも確認することができます。

テクニカルSEOの施策効果が出ているのか簡単に確認できるので、Webサイトを運営している方にはおすすめのツールです。

【ツール②】Lumar(旧:DeepCrawl)

Lumar(旧:DeepCrawl)は、世界各国で使用されているSEO分析ツールです。

登録したWebサイトの改善が必要な点やリンク切れしている点を自動で検索してくれます。

グループ内でWebサイトを管理する際に役立つ「タスク機能」も搭載されているため、グループ内でテクニカルSEOの進捗管理や効果の共有を行う際に便利なツールです。

【ツール③】ahrefs

ahrefsは、SEO対策には欠かせない被リンク分析ツールです。

14兆の巨大なリンクデータを保有しており、これまでに約2兆ページのURLを網羅している情報量の多さや、Webサイトを24時間ごとにクロールして情報を更新するシステムが特徴的です。

まとめ

今回はSEO対策を行ううえで欠かせないテクニカルSEOについて解説させていただきました。

テクニカルSEOの施策は、一見難しそうに見えますが、Google が公表しているガイドラインにヒントが記載されているため、やるべき施策は明確です。

テクニカルSEOに関する知識を正しく身につけ、検索順位の向上を目指していきましょう。

 

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この記事を監修した人

株式会社Hew One’s Way(ヒューワンズウェイ)のマーケティング部

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