初心者必見!WordPressのSEO対策でやることリスト
WordPressはSEO対策に適していると言われていますが、ただ単にWordPressを使用しているだけでは効果は出ません。
特に初心者は、WordPressでのSEO対策に関する知識をつけ、実際に行うSEO対策をリスト化していきましょう。
本記事では、WordPressのSEO対策でやることについて解説していきます。今回解説する内容は、初心者でも行える内容となっているため、これからWordPressでSEO対策を行おうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
SEO対策済みのテーマを実装
WordPressのSEO対策でやることの1つ目は、SEO対策済みのテーマを実装することです。
WordPressテーマがSEOに強いと言われている理由として、デザインの豊富さや、SEO対策に適した機能が搭載されていることなどが挙げられます。これらはあらかじめ搭載されているものであるため、SEO対策をこれから始めるという初心者でも、SEOに特化したWebサイトを作成することが可能となります。
このようにSEO対策済みのテーマを実装することで、本来であればSEO対策にかかる手間や時間を省くことができ、コンテンツ作成により注力することができます。
SEO対策済みのWordPressテーマの特徴は以下のとおりです。
- レスポンシブデザイン
- 表示速度の速さ
- 内部対策
それぞれについて解説していきます。
レスポンシブデザイン
レスポンシブデザインとは、Webサイトを閲覧するデバイスごとに、最適な形で表示することができる技術です。
以前まではWebサイトを閲覧するデバイスとして「パソコン」が最も利用されていました。しかし、現代ではスマートフォンの普及により、Webサイトを閲覧するデバイスがパソコンからスマートフォンへと移行してきています。
そのため、ユーザーに最適な形でWebサイトを閲覧してもらうためには、レスポンシブデザインが欠かせないのです。
実際にGoogleなどの検索エンジンにおいても、レスポンシブデザインのWebサイトが推奨されています。
表示速度の速さ
Webサイトの表示速度が速いことで、ユーザーの利便性を大きく高めるため、SEO対策に必要な要素となります。
なぜなら、ユーザーは表示速度が遅いと知りたい情報を得るために時間がかかってしまうため、Webサイトから早期に離脱し、別のWebサイトに切り替えるからです。
WordPressテーマは表示速度の速さを重要視して開発されたものであるため、Windowsなどのテーマよりも表示速度が速いという特徴があります。
表示速度の速さは、Googleも重要視している点であるため、SEO対策に欠かせないものだといえるでしょう。
内部対策
SEO対策は、大きく分けて外部リンクを集める外部対策と自社で行うことができる内部対策に分けられます。
外部対策 | 良質な被リンクを獲得するための対策 |
内部対策 | Webサイトの内部に行うSEO対策全般 |
外部対策では、自社のコンテンツに魅力を感じた他サイトが、サイト内に自社サイトのリンクを貼る、いわゆる被リンクを集めることで行うことができます。しかし、被リンクを多く集めればいいというわけでなく、良質な外部リンクを集める必要があります。そうすることで検索エンジンからの評価が高くなり、検索順位を向上させることができます。
一方、内部対策は自社で行うことができるSEO対策全般を指しており、WordPressテーマでは以下のような内部対策を行うことができます。
WordPressテーマでできる内部対策 |
・メタタグ(タイトル・ディレクションなど)の設定 ・高速化設定(HTML/CSS/JavaScriptの縮小、ブラウザキャッシュなど) ・SNSとの連携(フォローボタン、シェアボタン) ・パンくずリストの実装 ・関連記事の設置 ・OGP設定(SNSで共有された時の表示設定) ・Googleツールとの連携 |
これらはプラグインでも実装することができますが、WordPressテーマにはあらかじめ実装されているため、導入するプラグイン数を減らすことができます。そのため、プラグインとの相性によるトラブルや表示速度の悪化などを回避することができます。
SEO対策用のプラグインを導入
WordPressのSEO対策でやることの2つ目は、SEO対策用のプラグインを導入することです。
WordPressSEO対策用のプラグインは、統合型のSEO対策プラグインと特化型のプラグインに分かれます。それぞれの特徴は以下のとおりです。
統合型SEO対策プラグイン | 特化型SEO対策プラグイン |
・初期設定ウィザード ・SEO対策のスコアや問題点の表示 | ・SNS連携(自動投稿やフォローボタン) ・表示速度の速さ ・XMLサイトマップの自動作成 ・パンくずリストの設置 ・リダイレクト機能 |
統合型SEO対策プラグインでは、SEO対策のスコアや問題点をわかりやすく表示してくれるため、初心者の方におすすめです。また、改善点も通知してくれる機能を搭載しているものもあるため、初心者でもSEOに特化したサイトを作成することができます。
一方、特定の強化したいSEO対策があれば、特化型SEO対策プラグインを導入することをおすすめします。特化型SEO対策プラグインは、どちらかといえば経験者向けといえるでしょう。
現在、SEO対策済みのWordPressテーマを使用しているのであれば、統合型SEOプラグインを導入しなくても、同じ機能を利用できる可能性があります。このような場合は、WordPressテーマで実装されていない機能のみ、特化型SEO対策プラグインで導入するようにしましょう。
サイトマップを作成・送信
WordPressのSEO対策でやることの3つ目は、XMLサイトマップを作成・送信することです。
XMLサイトマップとは、自社サイトのページ構成(各ページのURLなど)を検索エンジンに知らせるためにXML形式で作成されたファイルのことを指します。これを行うことにより、検索エンジンに自社サイトへの巡回を促すことができ、インデックス登録を早める効果があります。
検索結果に自社サイトを表示させるためには、インデックス登録されていることが前提になります。そのため、インデックス登録されていないサイトは、検索結果の上位表示を目指すどころか検索結果にも表示されません。
1日でも早く検索結果の上位表示を目指すために、インデックス登録を早めることができるXMLサイトマップの作成・送信を行いましょう。
XMLサイトマップの作成は、特化型SEO対策のプラグインを導入することで自動化することができます。
noindex・canonicalタグの設定
WordPressのSEO対策でやることの4つ目は、noindex・canonicalタグの設定です。
noindex | インデックス登録を拒否するタグ |
canonical | 重複コンテンツを避けるタグ |
noindexタグは、自社サイト内の特定のページに関して、インデックス登録を拒否することができるタグです。
編集中や未完成のページやお問い合わせフォームなどの検索結果に表示する必要がないページは、インデックス登録をしてしまうとサイト全体の評価が下がってしまうため、noindexを指定するとよいでしょう。
一方canonicalは、重複コンテンツを避けるために使用するタグです。Webサイトを運営されている方であれば経験があるかと思いますが、自社コンテンツと同じ内容のページが作成されていることがあります。それを放置してしまうと検索エンジンから重複コンテンツと認識され、サイト全体の評価を下げることとなってしまいます。
しかし、canonicalタグにおいて正規ページのURLを指定すれば、重複コンテンツと認識されることを避けることができます。
また、SEO対策済みのWordPressテーマや統合型SEO対策プラグインを導入することで、noindex・canonicalタグを簡単に設定することができます。
パンくずリストの設置
WordPressのSEO対策でやることの5つ目は、パンくずリストの設置です。
パンくずリストとは、記事の階層構造を示すリストのことで、以下のように表示されます。
ホーム>カテゴリー>サブカテゴリー>タイトル |
また、パンくずリストの各階層をクリックすると、クリックした階層の記事一覧を表示できるため、ユーザーの利便性が高くなります。このようにパンくずリストの設置は、結果としてナビゲーション機能としての役割も果たしているのです。
パンくずリストの設置により、ユーザーの利便性が高くなるため、サイト内にユーザーが滞在する時間が高くなるなどの効果に期待することができます。
パンくずリストはWordPressテーマに実装されていることが多いですが、専用プラグインでも利用することができます。
「www」の有無を統一
WordPressのSEO対策でやることの6つ目は、「www」の有無を統一することです。
wwwあり | https://www.how.com |
wwwなし | https://how.com |
自社サイト内に、「www」が有るURL・無いURLが存在すると、検索エンジンから別々のサイトであると判断されてしまいます。
「www」の有無によって別サイトと判断されてしまうと、外部リンクの評価が分散してしまうことや重複コンテンツとみなされることなど、SEO対策において非常に不利になってしまいます。
「www」の有無を統一するためには、Webサイトの「.htaccess」ファイルを編集し、必要のないURLへのアクセスを、統一したいURLへ継続的にリダイレクトするのが一般的です。
内部リンクの強化
WordPressのSEO対策でやることの7つ目は、内部リンクの強化です。
内部リンクの強化では、記事の途中に関連性のあるページへのリンク(→内部リンク)を貼っておくなど、ユーザーの利便性を考えた施策を行う必要があります。また、プラグインを利用して「関連記事一覧」や「おすすめ記事一覧」などユーザーをサイトへ誘導しやすい仕組みを作ることも効果的です。
検索エンジンのクローラーは、ページに貼られている内部リンクをたどってWebサイトを巡回するため、内部リンクの強化は自社サイトのページをクローラーが巡回しやすくなるというメリットもあります。
しかし、関連性の低い内部リンクなど、むやみに内部リンクを増やしてしまうと、ユーザーの利便性が低くなってしまう可能性があるため注意が必要です。
コメントスパムの防止
WordPressのSEO対策でやることの8つ目は、コメントスパムの防止です。
コメントスパムとは、自社サイトのコメント欄に他社の広告を掲載したり、他のサイトへ誘導したりする悪質なコメントのことです。
コメントスパムが引き起こす悪影響としては以下のようなことが挙げられます。
- 読者からのイメージが悪くなる
- 本来のコメントが表示されなくなる
- 低品質なコンテンツと判断され、検索エンジンからの評価が下がる
Googleなどの検索エンジンも、検索結果の品質を守るために、コメントスパムを防止することを推奨しています。
コメントスパムを防止する方法の1つとして、スパム対策用プラグインの導入が挙げられます。
国内で有名なプラグインは、WordPressが提供している「Akismet Spam Protection(有料)」、Googleが提供している「Invisible reCaptcha(無料)」、海外からのコメントスパムの防止に役立つ「Throws SPAM Away」がおすすめです。
表示速度の高速化
WordPressのSEO対策でやることの9つ目は、表示速度の高速化です。
Webサイトの表示速度を高速化することで、ユーザーの利便性を向上させることができます。
表示速度を高速化するためには、画像ファイルやメタデータの軽量化、自動化を設定するプラグインの利用を行う必要があります。
まとめ
今回は、WordPressのSEO対策でやることについて解説させていただきました。
上記で解説したことは、初心者でもできることです。これからWordPressでSEO対策を行おうと考えている方は、ぜひ実践してみてください。