検索順位が上がらない要因とは?上位表示させる対策等を解説
Webサイトを運営していると、
「SEO対策をしているはずなのに、なかなか検索順位が上がらないのはなぜだろう」
「どうしたら上位表示ができるのだろう」
と悩むこともあるのではないでしょうか。
そこで、今回は検索順位が上がらない要因と対策を中心に解説します。
また、検索順位が決まる仕組みについてもご紹介しますので、自社サイトを改善する際の参考にしてみてください。
検索順位が決まるまでのプロセス
まずは、検索順位がどのように決定するのかを把握しましょう。
検索順位が決まるまでのプロセスは以下の通りです。
- 検索エンジンのロボット(クローラー)が、インターネット上に公開されたWebページを巡回して情報収集を行う。
- クローラーが収集した情報をGoogleの検索インデックスに登録する。
- Googleの評価基準に基づいて、検索キーワードごとに順位を決定する。
Webページが検索結果に表示されるには、Googleの検索インデックスに登録されていることが前提です。
検索結果に自社のWebページが見つからない場合は、検索インデックスに登録されているかどうかを、「サーチコンソール ヘルプ」を参考に確認しましょう。
検索順位を決める評価基準
Googleは、検索順位を決める際、「ユーザーにとって役に立つWebページかどうか」を評価基準にしています。
それはGoogleが、ユーザーにとって有益である検索結果を表示することを目指しているためです。
次いで、GoogleがWebページを評価する際の主な基準について解説します。
検索ニーズを満たしているか
Googleは、「Webページがユーザーのニーズをどのくらい満たしているか」を見ています。
そのため、コンテンツを作成する際は、ユーザーの検索意図を把握することが大切です。
ユーザーが検索に至った背景を想像し、どのような情報を提供すればユーザーの役に立つかを考えましょう。
具体的に、上位表示された競合サイトの記事やYahoo!知恵袋などからユーザーの検索意図を分析することができます。
その分析結果をもとに、ユーザーの悩みを解決する情報をコンテンツに入れるようにしましょう。
E-E-A-Tは優れているか
Googleは、「E-E-A-Tが優れているかどうか」を評価します。
E-E-A-Tは、経験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)の4つの要素を表しています。
それらの要素が優れているかどうかを判断し、コンテンツの品質を評価しています。
E-E-A-Tを判断する材料の1つとして、外部サイトからの被リンクが挙げられます。
被リンクとは、自社サイトのページが引用や参照などで、外部サイトに紹介されることを指します。
信頼性のある外部サイトに紹介されると、E-E-A-Tが優れていると判断される傾向にあります。
ユーザビリティは高いか
Googleが検索順位を決める際、コンテンツのユーザビリティも考慮しています。
そのため、コンテンツの質に差がない場合は、ユーザビリティの高い方が上位表示される傾向にあります。
ユーザビリティとは、「使いやすさ」「見やすさ」を表す言葉です。
コンテンツの質を高めることはもちろん、ユーザーが見やすく、操作しやすいWebページに設計することも意識しましょう。
Googleがユーザビリティを測る際は、以下のようなポイントをチェックしています。
- 文字のサイズ・色は見やすいか
- モバイル端末でも閲覧しやすいか
- ページの表示速度は遅くないか
- 大量の広告が掲載されていないか
検索順位が上がらない要因
上位表示されるには、ユーザーにとって役立つコンテンツであることが最も重要です。
とはいえ、有用で質の高いコンテンツを提供しても、検索順位が上がらないケースがあります。
この章では、そのようなケースで考えられる代表的な要因をご紹介します。
【要因①】Webサイトを開設して間もない
Webサイトを開設して間もない場合、検索順位がなかなか上がらないと感じている方も多いことでしょう。
それは、WebサイトがGoogleに「信頼できるサイト」と認識されていない可能性が考えられます。
GoogleはWebサイトを評価する上で、「E(経験)-E(専門性)-A(権威性)-T(信頼性)」を重視しています。
そのE-E-A-Tを判断する材料として「Webサイトの運用歴」「コンテンツの充実度」「被リンクの数」などが挙げられます。
どの項目も、時間をかけずに積み上げられるものではありません。
Webサイトを開設して間もない場合は、上位表示されるまでに時間がかかることを覚えておきましょう。
【要因②】Googleからペナルティを受けている
Googleからペナルティを受けると、検索順位が下がったり、検索結果に表示されなくなったりするケースがあります。
これは、Googleが悪質なコンテンツからユーザーを保護し、検索結果の品質を下げないために実施されます。
ペナルティの対象となるのは、「Googleのスパムに関するポリシー」に違反しているWebサイトやコンテンツです。
ペナルティを受けた場合は、放置せず、すぐに対応しましょう。
ペナルティを受けると、手動による対策レポートやサーチコンソールのメッセージセンターに通知が届きます。
ペナルティを解除するには、通知された内容を確認し、対象の全てのWebページを修正しなければなりません。
全ての修正が完了したら、再審査をリクエストしましょう。
再審査は、一般的に数日から数週間で行われますが、それ以上の時間を要するケースもあります。
【要因③】難易度が高いキーワードを選定している
そもそも、上位表示させることが難しいキーワードを選定している場合があります。
まず1つは、ドメインの強いWebサイトが上位表示に並ぶようなキーワードです。
ドメインが強いWebサイトは、「国の公的機関」「業界で有名な企業」「大手のEC」のWebサイトなどが挙げられます。
これらのWebサイトは、信頼性が高いWebサイトとしてGoogleから評価されています。
そのため、コンテンツにおいても、有用で信頼できる情報として上位表示される傾向があるのです。
自社サイトのドメインパワーがそれらのWebサイトより弱ければ、どんなに質の高いコンテンツを作成したとしても、上位表示される可能性は極めて低くなるでしょう。
2つ目は、競合サイトの数が多いキーワードです。
それは、競合サイトよりも質の高いコンテンツを作成する難易度が高くなるためです。
上位表示されるには、競合サイトにはない独自性のあるコンテンツが求められる傾向にあります。
しかし、競合サイトの数が多いと、オリジナルの要素を見つけることが難しくなります。
キーワードを選定する際は、自社が上位表示できるキーワードかどうかを判断することが大切です。
キーワード選定について詳しく知りたい方は、下記の記事をご確認ください。
【要因④】被リンクが少ない
被リンクが少ないと、Googleからの評価を得られず、検索順位は上がりにくくなります。
それはGoogleが、被リンクを獲得したコンテンツを、質の高いコンテンツとして評価するためです。
ただし、被リンクを数多く獲得すればいいとは限りません。
検索エンジンから評価されるには、以下のような被リンクである必要があります。
- 関連性が高いWebページからの被リンク
- 質の高いWebページからの被リンク
- 権威性の高いWebサイトからの被リンク
これらの被リンクを獲得するには、専門性が高く、信頼できるコンテンツを作成することが重要です。
【要因⑤】適切なタイトルが付けられていない
タイトルは、Googleからの評価において重要な要素の1つです。
それはユーザーが、タイトルからコンテンツの内容を推測するためです。
そのため、コンテンツの内容と関連性が低いタイトルが付けられていると、検索エンジンから評価されない傾向にあります。
タイトルを付ける際は、コンテンツの内容を正確に伝えることを意識しましょう。
また、簡潔で分かりやすいタイトルにすることも大切です。
キーワードを不要に詰め込んだり、極端に文字数を多くしたりすることは避けましょう。
【要因⑥】Webサイトの整備が不十分である
良質なコンテンツを作成しても、Webサイトの構成が十分に整備されていないと、検索順位に反映されない可能性があります。
それは、検索エンジンが正しくWebサイト内の情報を理解することができないためです。
例えば、Webサイト内のリンクが整っていない場合、クローラーはWebサイト内を巡回できません。
また画像・動画などに関しては、HTMLタグ内に説明を記述しないとクローラーに理解されません。
クローラーにWebサイト内をスムーズに巡回させ、情報を正しくインデックス登録してもらうためには、Webサイトを整備する必要があります。
Webサイトの整備方法については、「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」をご確認ください。
検索順位を上げる方法
検索順位を上げるには、ユーザーにとって役立つコンテンツであることが求められます。
この章では、それを実現する具体的な方法をご紹介します。
品質の高いコンテンツを提供する
検索順位を上げるためには、品質の高いコンテンツを提供することが最も重要です。
それはGoogleが、ユーザーにとって有用で信頼できる情報を最優先に上位表示するようにしているためです。
コンテンツの質を高めるためには、次のポイントを押さえましょう。
- ユーザーの検索意図を深く分析し、ニーズを満たす情報を提供する
- オリジナル性・専門性の高い情報を提供する
- 正確な情報を提供する
そして、コンテンツを作成した後は「コンテンツと品質に関する質問」を参考に、自己評価をしてみましょう。
すると、作成したコンテンツが、どのように評価されるかを知ることができます。
コンテンツのSEO対策について、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
コンテンツを宣伝する
品質の高いコンテンツを作成できたら、SNSなどを活用して宣伝しましょう。
それは、被リンクの獲得を促すためです。
被リンクを増やすことは、検索順位を上げるために重要なポイントの1つです。
多くの被リンクは、有益な情報の引用や紹介として使われます。
宣伝により、多くのユーザーに発見されれば、そのコンテンツがシェアされる可能性が高まります。
すると、被リンクの獲得に繋がる可能性も高まるでしょう。
ページエクスペリエンスを向上させる
ページエクスペリエンスとは、Webページがユーザーにとって使いやすいかどうかを評価する指標です。
ある検索語句に対して、関連性の高い有用なコンテンツが複数ある場合、ページエクスペリエンスが優れた方が上位表示されやすくなります。
それは、Googleが常にユーザーにとって利便性の高い検索結果を表示しようとしているためです。
以下で、ページエクスペリエンス向上のための対策をご紹介します。
モバイルフレンドリーにする
モバイルフレンドリーとは、モバイルデバイスに最適化することをいいます。
現在のSEOでは、Webサイトがモバイルフレンドリーであることが重要とされています。
それは多くのユーザーが、モバイルデバイスであるスマートフォンを使って検索するためです。
スマートフォンでも見やすく、使いやすいように対応することが大切です。
そのため、コンテンツを公開する前に、プレビュー画面でモバイル表示も確認するようにしましょう。
その際は、主に次の点をチェックしてみてください。
- コンテンツが読みやすく表示されているか
- 画像や文字の大きさは見やすいか
- 表示速度は遅くないか
また、自社サイトがモバイルフレンドリーかどうかは、サーチコンソールの「モバイル ユーザビリティ レポート」でさらに詳しく確認できます。
表示速度を改善する
表示速度が非常に遅いとユーザーが感じるWebページは、Googleからの評価が下がります。
それは、できるだけ早く質問に対する回答を見つけたいと考えるユーザーに、ストレスを与えてしまうためです。
ストレスを感じたユーザーは、そのWebページから離脱する可能性が高くなります。
Googleによると、理想的な表示速度は、最大のファイルが2.5秒以内に表示される速度とされています。
サーチコンソールの「ウェブに関する主な指標レポート」で、自社サイトの表示速度の確認・改善を行いましょう。
HTTPSに対応する
Googleは、WebサイトにHTTPSを使用することを強く推奨しています。
それは、ユーザーの個人情報の漏洩を防ぐためです。
HTTPSに対応したWebサイトは、通信が暗号化されるため、個人情報が漏洩しづらくなるのです。
サーチコンソールの「HTTPSレポート」を確認してみましょう。
自社サイトが安全なHTTPSページを配信出来ているかどうかと、修正が必要なWebページを把握できます。
もし、WebページがHTTPSに対応していない場合は、「サーバーで HTTPS を有効にする」方法を参考に設定してください。
SEO業者を利用する
Webサイトの改善を行いたい場合や、自社でSEO対策にかける時間・労力がない場合は、SEO業者を利用することを検討してみましょう。
SEO業者は、さまざまな企業のSEOに取り組んでいるため、多くの専門的知識とノウハウを持っています。
そのため、自社で行うよりも効果的なSEO対策を実施することが期待できます。
ただし、SEO業者を利用した場合でも、効果が表れるまでは一定の期間を要します。
Googleセントラルでは、SEO対策を実施してから効果が表れるまで、4カ月から1年かかると言われています。
そのため、SEO業者の選定は慎重に行いましょう。
SEO業者を選定する際は、以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ
Googleは、常にユーザーにとって有益な検索結果を表示することを目指しています。
このユーザーファーストの理念は、時代が変化しても変わりません。
そのため上位表示を狙うには、常にユーザーにとって有益なコンテンツを提供することが大切です。
また、検索順位が上がらない要因は様々です。
自社サイトに当てはまる要因がないかどうかを確認して、改善しましょう。
その際、Webサイトの改善にかける時間や労力がない場合は、SEO業者の利用を検討することもおすすめです。
SEO対策でお悩みの方は、是非お気軽に弊社へご相談ください。