コラム

SEO対策は意味がない?効果が出ない原因から効果的な対策まで解説

SEO:2023年11月16日

SEO対策は意味ない

Webマーケティングで重要なSEO対策ですが、「SEO対策しても意味がない」と思っている方も多いことでしょう。
それは「検索順位が上がらない」「問い合わせが増えない」など、SEO対策の効果が得られていないためではないでしょうか。

では、どのようなSEO対策をすれば効果を得られるのでしょうか?
この記事では、効果が出ない原因や具体例、効果的なSEO対策について解説します。

SEO対策の効果

まず、SEO対策によって得られる効果を解説します。
SEO対策の効果を確認することで、SEO対策の必要性が分かるでしょう。

自社サイトの集客力が上がる

検索結果で上位表示されることで、自社サイトへ訪れるユーザー数が増加します。
それは、上位に表示されるほど、より多くのユーザーの目に留まり、自社サイトをクリックする人が増えるためです。

アメリカのSEO会社「FirstPageSage」の調査によると、検索順位別の2023年度のクリック率は以下の通りです。

1位 39.8% 2位 18.7% 3位 10.2% 4位 7.2% 5位 5.1%
6位 4.4%  7位 3.0% 8位 2.1%   9位 1.9% 10位 1.6%

引用元:「2023 年のランキング順位別の Google クリックスルー率 (CTR)

例えば、検索回数が月間1,000回のキーワードがあるとします。
その場合、1位に表示されると月間398回クリックされますが、10位だと月間16回しかクリックされません。
つまり、検索結果の順位によって、自社サイトへ訪れるユーザーの数に大きく差が出るのです。

自社のブランドをアピールできる

SEO対策によって、自社のブランドをアピールすることもできます。
自社のサービスや商品に関連するさまざまなキーワードで、上位表示されると「○○といえば、この会社!」とユーザーに印象付けられるためです。

広告費用を削減できる

SEO対策以外に、多くのユーザーを自社サイトへ訪問させる方法の1つに、Web広告を打つことが挙げられます。
Web広告で集客を図る場合、広告費用が発生します。

SEO対策で集客できれば、Web広告を出す必要がないため、広告費用の削減につながります。

SEO対策の効果が出ない原因

なぜSEO対策を実行しているのに、その効果が出ないのでしょうか。
SEO対策の効果が出ない原因は、検索エンジンに評価されていないことが考えられます。

それでは、検索エンジンに評価されない具体的な原因を見ていきましょう。

狙ったキーワードとコンテンツの内容が合っていない

狙ったキーワードとコンテンツの内容が合っていないと、検索エンジンに評価されません。
それは、検索したユーザーの知りたい情報が書かれていないためです。

また、ユーザーは知りたい情報だけでなく、疑問や悩みを解決できる情報も求めています。
ですので、コンテンツを制作する際には、ユーザーの検索意図を調査することが重要です。
狙うキーワードの検索結果を参考にしたり、関連キーワードを調べたりして、ユーザーの悩みを分析しましょう。

ユーザーにとって有益な情報が含まれていなければ、価値の低いコンテンツになってしまいます。

競合サイトに比べ有益な情報が不足している

自社サイトが競合サイトに比べ、ユーザーにとって有益な情報が不足している場合も、検索結果の順位は下がります。
Googleの検索エンジンは、ユーザーが求める情報がより網羅されているサイトを優位に評価するためです。

とはいえ、競合サイトよりも情報量を多くするだけでは評価されません。
ユーザーの検索意図を把握し、競合サイトより専門性が高く、詳しい情報を加えるようにしましょう。

サイトの構成が整っていない

ユーザーにとって役立つコンテンツを作成しても、サイトの構成が整っていないと、検索エンジンに評価されません。
それは、検索エンジンがサイト内の情報をうまく収集できないためです。

検索エンジンは、サイト内に設置された内部リンクから各コンテンツに移動して、情報収集を行います。
リンクが切れていたり、リンク先のページが間違っていたりすると、検索エンジンはコンテンツに移動できず、情報収集ができません。

また、検索エンジンはタイトルや見出しなどのHTMLタグから、記事の内容を把握しようとします。
タグが適切に使われていないと、検索エンジンは記事の内容を正しく把握できません。

すると、このようなサイトは「ユーザーにとって使いにくいサイト」と判断されてしまいます。

ですので、自社サイトの構成が整っているかどうかを「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」を参考に確認しましょう。

効果の出ないSEO対策

この章では、効果の出ない(=意味のない)SEO対策の具体例をご紹介します。
下記のような対策を行っていないかどうかを確認してみましょう。

キーワードを不必要に詰め込む

コンテンツにキーワードを不必要に詰め込むのは、効果の出ないSEO対策の1つです。
それは、ユーザーにとって読みにくいコンテンツになってしまうためです。

検索エンジンは、タイトルや見出し、本文に含まれるキーワードからコンテンツの内容を把握します。
そのため、「コンテンツにキーワードを大量に詰め込むことが重要だ」と間違った解釈をする人も多いでしょう。
しかし、このような対策はユーザーの役に立つものではありません。
Googleのペナルティの対象になってしまう可能性さえ あります。

ユーザーが求めている情報を分かりやすく伝えることを心がけましょう。

文字数のみを意識した長文コンテンツを作成する

文字数のみを意識した長文のコンテンツは避けましょう。
文字数を過度に意識すると、ユーザーの検索ニーズから離れたコンテンツを作成する可能性が高いためです。

確かにGoogleの検索上位に上がる記事は、文字数が多い傾向にあります。
しかし、これは文字数の多さが評価されているとは限りません。
あくまでも、「ユーザーが求めている情報が充実しているコンテンツ」として評価されているのです。

つまり、ユーザーの検索ニーズに応えることが最も重要です。
よって、文字数だけを意識して、ユーザーにとって役に立たない情報を載せることは避けましょう。

被リンクを不正に設置する

自社サイトと関連性の高いサイトから被リンクを獲得すると、検索エンジンから評価されます。
それは、Googleが「他のサイトで紹介されるコンテンツ」=「信頼されるよいコンテンツ」と判断するためです。

これを悪用して、不正に被リンクを設置するのは違反行為です。
ペナルティを受けてしまうので、決して行わないでください。

具体的に、不正に被リンクを設置する手法は2つあります。

1つは、自分で作成した複数のサブサイトに、上位表示させたいメインサイトのリンクを貼る手法です。「自作自演リンク」と呼ばれます。

2つ目は、「ペイドリンク」といって、業者にお金を支払って自社サイトのリンクを設置してもらう手法です。

どちらも、Googleの取り締まりを受ける手法であることを知っておきましょう。

メタキーワードを設定する

メタキーワードを設定しても、現在のSEOには効果がありません。
それは、Googleがメタキーワードを評価の基準から外したためです。

メタキーワードとは、検索エンジンにページの内容を伝えるためのキーワードのことです。
以前は、ページの内容と関連性が高い複数のキーワードをメタキーワードに入力することで、SEO対策の効果が期待できました。
しかし、その仕組みを悪用する手法が増えたため、Googleはメタキーワードをランキングの評価から除外したのです。

そのため現在では、メタキーワードの設定は、検索順位には全く影響がありません

効果が出るSEO対策

検索順位が決まる要素として、最も重視されるのがコンテンツの品質と考えられています。

それは、「特定の Google アルゴリズム向けに最適化を行うのではなく、質の高いコンテンツを開発することに集中」(「Google検索セントラル」)することが大切だとGoogleが提唱しているためです。

質の高いコンテンツとは、ユーザーにとって有益な情報を提供することを目的として作成されたものを指します。
高品質なコンテンツが提供できれば、アルゴリズムのアップデートにより検索順位が大きく左右されることはありません。
つまり、「高品質なコンテンツを提供するための施策」=「コンテンツSEO」が最も効果的なSEO対策と言えるでしょう。

この章では、効果的なSEO対策であるコンテンツSEOのポイントをご紹介します。

適切なキーワードの選定を行う

適切なキーワードの選定は、SEO対策において重要です。
それは、選んだキーワードによって、SEO対策の成果が左右されるためです。

例えば、自社サイトに関係するキーワードを選定しても、ユーザーのニーズがなければ、検索結果にランクインできません。
また、自社サイトに関係のないキーワードで上位表示されたとしても、コンバージョンに繋げることができません。
ですので、自社サイトのテーマとユーザーのニーズが一致したキーワードを選定することが重要なのです。

適切なキーワードの選定を行う際には、以下のポイントを押さえることが大切です。

①自社サイトを運営する目的を明確にする

まず、自社サイトを運営する目的を明確にしましょう。
目的を明確にすると、サイトの方向性が決まります。
それにより、コンテンツが目的に沿ったものになり、無駄な制作を避けることができます。
ですので、自社サイトを運営する目的を明確にすることが大切なのです。

②自社サイトのテーマを明確にする

次に、自社サイトのテーマを明確にしましょう。
それは、自社サイトに適したキーワードを選定するのに重要なためです。

サイトのテーマは、自社のサービスや商品などアピールしたいものなどが挙げられます。

③自社サイトの顧客となるユーザー像を明確にする

自社サイトの目的とテーマが設定できたら、顧客となるユーザー像を明確にしましょう。
それは、ユーザーの検索意図を想像しやすくするためです。
ユーザーの検索意図が把握できれば、ユーザーのニーズを満たすコンテンツ作りに繋がります

顧客となるユーザー像を明確にするには、Googleアナリティクスやアンケートなどで既存のユーザーの情報収集を行いましょう。
次にその情報を整理して、年齢・性別・職業・年収・性格・家族構成・ライフスタイルなど細かい項目を設定します。
すると、具体的な顧客のユーザー像がイメージできるようになります。

③ユーザーが検索しそうな言葉を考える

キーワードを選定する際には、顧客となるユーザーがどのような言葉で検索するのかを考えることが大切です。

例えば、労災のトラブルに強い法律事務所を考えてみましょう。
「通勤中に怪我をした場合は、労災に該当するのかどうか?」を知りたいユーザーに向けて、「労災 通勤災害」というキーワードを設定したとします。
しかし、ユーザーは「通勤災害」という言葉を知らない可能性があります。
この場合、「通勤 怪我 労災」というキーワードを選定した方が適切でしょう。

このように、ユーザーが検索しそうな言葉を具体的にイメージして、キーワードを選定するようにしましょう。

ユーザーの検索意図を探る

キーワード選定ができたら、そのキーワードからユーザーの検索意図を探りましょう。
ユーザーの検索意図を探ることで、どのような情報を求めているのかを把握するためです。

ユーザーの検索意図を探るための方法はいくつかあります。

例えば、選定したキーワードで上位表示されたページをチェックしてみてください。
それらの内容の傾向から、ユーザーが求めている情報が見えてくるでしょう。
また、Yahoo!知恵袋で検索すると、ユーザーの悩みや関心がより詳しく見えてきます。

集めた情報をヒントに、コンテンツの内容を考えてみましょう。

ユーザーが読みやすい文章にする

高品質なコンテンツにするには、ユーザーが読みやすい文章にすることも大切です。
読みやすい文章にすることで、ユーザーは最後までコンテンツを読み進めたくなります
ユーザーの滞在時間の長いコンテンツは、検索エンジンに評価され、上位表示されやすくなる可能性があります。

具体的に以下の3つのポイントを意識して、文章を書きましょう。

①PREP法を用いる

PREP法とは、「結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point)」の順で文章を構成する方法です。

最初に結論を述べることで、ユーザーは何を伝えたい文章なのかを把握できます。
そして、それを裏付ける理由と具体例によって、説得力のある内容になります。
最後に、結論を繰り返し述べることで、文章の主旨がユーザーの記憶に残るのです。

ユーザーが読みやすい文章にするには、PREP法を用いましょう。

②小学生が読んでも分かる語彙を使う

ユーザーが読みやすい文章にするには、小学生が読んでも分かる語彙を使いましょう。
専門用語や難しい単語を使うと、ユーザーが読みにくい文章になってしまうためです。
読みにくい文章のコンテンツは、ユーザーが離脱する可能性が高まります。

ですので、最後まで読み進めてもらうためにも、小学生が読んでも理解できる文章を目指しましょう。

③長い文章にしない

文章を書く際は、長い文章を避けましょう。
一文に多くの情報が書かれていると、ユーザーが文章の主旨を把握しづらいためです。
1つの文章に伝えたいことを1つに絞ると、ユーザーが分かりやすい文章となります。

また、長い文章はユーザーにストレスを与えます。
そのため、最後まで読み進めてもらえない可能性が高くなります。
ストレスを与えない一文の文字数の目安は、一般的に40~60文字といわれています。

コンテンツの信頼性を示す

「コンテンツの内容が信頼できる情報かどうか」は、Googleの重要な評価基準となっています。
そのために、GoogleはE-E-A-Tを重視しています。
E-E-A-Tは、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字をとった言葉です。
つまり、権威性のある専門家が執筆した記事や、実際に体験したことのある人の口コミなどをより信頼し、評価するということです。

例えば、法律事務所のサイトのコンテンツであれば、法律の専門家である弁護士が作成することで、信頼性が示せます。

また、専門家が執筆しない場合でも、専門家に記事を監修してもらうことで、信頼性を示すことができます。

オリジナル性を持たせる

ユーザーが求めている情報をまとめるだけでなく、オリジナリティのあるコンテンツにすることも重要です。
それは、競合サイトにはない、新たな価値のある情報をユーザーに提供するためです。

オリジナル性を持たせるには、自身の体験談や独自でリサーチした情報などをコンテンツに取り入れましょう。
また、独自の見解を述べることも、コンテンツのオリジナル性に繋がります。

古いコンテンツをリライトする

検索順位が下がったり、古い情報が記載されたりしているコンテンツは、修正か加筆などのリライトが必要です。
古い情報は、ユーザーにとって役に経たない場合があり、最終的に読まれなくなる可能性があります。ユーザーに読まれなくなれば、自ずと検索順位は下がります。
検索順位が落ちてきたと感じたら、次の点を確認してみましょう。

ユーザーに最新の正しい情報が提供できているか
ユーザーのニーズを満たすトピックが揃っているか
オリジナリティがあるか

これらの点を意識して、リライトを行いましょう。

同じ内容のコンテンツを統合する

同じ内容のコンテンツは1つに統合しましょう。
それは、検索結果に表示されない可能性が高まるためです。

同じ内容のコンテンツばかりが表示された検索結果では、多様化するユーザーのニーズが満たせません。
そのため、検索エンジンは類似したコンテンツを検索結果に表示しない傾向があります。

なお、同じ内容のコンテンツを統合する際は、リダイレクトを実施するのが効果的でしょう。
リダイレクトをすることで、それぞれの記事で今まで獲得していた評価を引き継げるためです。

まとめ

ユーザーの役に立たないSEO対策は意味がありません。
SEO対策の効果が出ない場合は、本記事で紹介した効果が出ないSEO対策をしている可能性があります。

SEO対策を意味のあるものに変えるには、ユーザーの検索意図からどの情報が役立つかを熟考することが重要です。

本記事を参考に、Googleが最も重視している「コンテンツの品質」を高める対策を実施しましょう。

もし、高品質なコンテンツであるにも関わらず、検索結果が上位表示されない場合は、「Googleでのサイトの表示を改善する」を参考に、サイトの表示を改善しましょう。

またSEO対策は、時間と労力を必要とするため、外部に委託するのも選択肢の1つです。
弊社Hew One’s Wayでは、「クライアント様にとって売り上げ貢献するためのSEO」を実現させることを目指しています。
SEO対策でお悩みの方は、是非一度ご相談ください。

この記事を監修した人

株式会社Hew One’s Way(ヒューワンズウェイ)のマーケティング部

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