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マーケティングに重要なCTRとは?平均・上げるメリット・改善ポイントを解説

コラム:2022年3月28日

ctrとは マーケティング

CTRという言葉は広告運用やSEOの場面でよく耳にしますが、マーケティングにおいてどのような役割を担っているのでしょうか。

本記事では、CTRの基礎知識・目安・上げるメリット・改善ポイントについて解説させていただきます。

 

CTR(クリック率)とは

CTRとは、Click Through Rateの略称で、広告が表示された回数に対して、ユーザーがどれだけクリックしたかという割合のことです。クリック率やクリックスルー率とも呼ばれており、Webサイトへの誘導効率を計ることができます。主にインターネット広告やSEOの分野で利用されています。

 

CTRの計算方法

CTRの計算方法は以下のとおりです。

CTR(クリック率)=クリック数÷広告の表示回数(インプレッション数)×100

例えば、クリック数が100回、表示回数が1000回だった場合

100÷1000×100=10%となります。

CTRが分かると広告への流入に対する成果を計ることができます。つまり、CTRを計ることで、広告に関心を持ってアクセスしてきた人の割合が分かるのです。しかし、それが必ずしもコンバージョンにつながっているわけではないので、CTRはあくまでも広告に興味を持った人の割合と捉えておきましょう。

 

CTRの目安・平均

自社のCTRを計ったとしても、目安が分からなければその数値が良いのか悪いのかという判断ができません。

ここでは、CTRの目安・平均を「自然検索・SEO」と「インターネット広告」に分けて解説させていただきます。

【目安・平均①】自然検索・SEO

自然検索・SEOのCTRは、ユーザーが検索した際の掲載順位によって変動します。

掲載順位ごとの目安として、1位が20~30%、2位が約15%、3位が約10%となっており、順位が下がるにつれてCTRも下がっていることが分かります。また、掲載順位が10位の場合は2%未満となっており、検索結果の1ページ目に表示されたとしても1位と10位ではCTRに大きな差が出ます。そのため、サイトに対してSEO対策を行い、CTRを上げてアクセス数アップを目指す必要があるのです。

【目安・平均②】インターネット広告

インターネット広告は多くの人に認知してもらえる施策ですが、広告をクリックされなければコンバージョンにつなげることはできません。そのため、CTRはインターネット広告がどれだけの成果を上げているのかを計ることができる重要な指標の1つなのです。

インターネット広告のCTRの目安として、リスティング広告は2~6%、ディスプレイ広告は1%未満となっています。

なぜディスプレイ広告よりもリスティング広告のCTRが高いのかというと、リスティング広告はユーザーの検索意図と関連した広告が表示されるからです。そのためユーザーが広告に興味を持ちやすくクリックされやすいと考えることができます。一方、ディスプレイ広告は、ユーザーの検索意図と関連していない広告が表示されるためCTRが低くなってしまいます。

インターネット広告の中ではCTRが高いリスティング広告ですが、業種やジャンルによってCTRは変動しており、旅行や自動車、エンターテイメントの分野が高い傾向にあります。

 

CTRを上げることで得られるメリット

インターネット広告やSEOの分野で重要な指標として利用されているCTRですが、数値を上げることでどのようなメリットがあるのでしょうか。

「自然検索・SEO」と「インターネット広告」に分けて、CTRを上げることで得られるメリットを解説させていただきます。

【メリット①】自然検索・SEO

自然検索・SEOのCTRが上がるということは同時に検索順位も上がっていることになるので、サイトへの流入が増えコンバージョン率がアップします。コンバージョンを商品やサービスの購入としている場合は売上がアップし、会員登録としている場合は会員数が増加します。このようにCTRを上げることは自ずと集客につながるのです。

【メリット②】インターネット広告

インターネット広告のCTRを上げることは、以下のような効果が期待できます。

品質スコアの向上

Google広告では、広告の掲載順位を決める際に品質スコアが重要となります。広告のCTRが上がれば、Googleは「多くのユーザーにクリックされている良質な広告」という評価をするため品質スコアが高くなります。品質スコアはCTRだけではなく、ランディングページの質など、さまざまな評価項目があるため、CTRが高いからといって品質スコアが良いとは言い切れませんが、CTRを上げることで間違いなく品質スコアは向上します。

品質スコアが高いと、掲載順位が高くなるため、より多くのユーザーにクリックしてもらえるというメリットがあります。

コンバージョン数が増加する

インターネット広告をクリックすると広告主のランディングページに移動するようなっています。そのため、CTRが高くなるとサイトに訪れるユーザーが増えコンバージョン数が増加します。

 

CTRを改善するためのポイント

CTRを改善することは、コンバージョンを上げることにつながります。では、どのような改善を行えばCTRは上がるのでしょうか。
「自然検索・SEO」と「インターネット広告」の2つに分けて解説させていただきます。

【ポイント①】自然検索・SEO

ユーザーがクリックしたくなるタイトルを付ける

ユーザーはサイトを訪れる際、まずはタイトルをクリック

します。そのため、タイトルで自分が求めている情報がそのサイトにあるのかを判断するのです。より多くのユーザーにクリックするためにはユーザーがクリックしたくなるような、インパクトのある言葉をタイトルに含ませることが重要となります。

上記のような施策を行うことは、ユーザーが検索するキーワードがタイトルに含まれていることが最低限の条件となります。

分かりやすくする

ユーザーがタイトルをクリックする要因として、タイトルの下に表示されているメタディスクリプションも重要となります。メタディスクリプションには約120文字程度のサイト説明を記載することができるため、数字を入れて根拠を明確にしたり、サイト内容を簡潔に分かりやすく表現する必要があります。そうすることで、ユーザーがサイトを訪れやすくなりCTRを上げることができます。

【ポイント②】インターネット広告

ターゲットを絞り込む

インターネット広告はターゲットを絞り込んで配信しますが、ターゲット選定を誤ってしまい、ニーズの無いユーザーに対して広告を配信し、無駄な広告費用が掛かってしまうケースも珍しくありません。そのようなケースだと、CTRの改善どころかCTRの数値は下がってしまいます。そうならないためにも、年齢や性別などできるだけ詳細にターゲットを絞り込むことが重要です。

タイトルやテキストでインパクトを残す

インターネット広告において、タイトルやテキストはユーザーを惹きつける重要なものです。基本的に広告は避けられる存在なので、ユーザーは一瞬しか見ません。そのため、いかにタイトルやテキストでインパクトを残せるのかがCTRを上げるカギとなります。ディスプレイ広告においては、クリエイティブ合わせて働きかけることが必要になります。

適切なキーワードを選定する

インターネット広告の中のリスティング広告では、ユーザーの検索結果と関連して広告が表示されます。そのため、広告に掲載するキーワードと共に、広告の管理画面に設定するキーワード選定にも注力しましょう。

キーワード選定を誤ってしまうと、品質スコアが下がってしまい、掲載順位が下がってしまいます。

広告とランディングページの内容を合致させる

インターネット広告でCTRを上げるためには、広告内容とランディングページの内容が合致していて、なおかつユーザーが求めている内容になっていることが重要です。広告内容とランディングページの内容が違った場合には、ユーザーから「広告に騙された。次からはクリックしないでおこう。」と思われるリスクがあり、CTRが下がってしまう可能性があります。

まとめ

CTRは広告効果を確かめることができる重要な指標です。マーケティングにおいては、集客施策やコンバージョン率の改善にも役立ちます。

本記事で解説したCTRを改善するためのポイントを基に、CTRを高めていきましょう。

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