コラム

Google広告の「カスタム オーディエンス」とは?仕組みや設定方法等を解説

コラム:2023年12月6日

Google広告 「カスタムオーディエンス」

Google広告のカスタムオーディエンスは、ターゲティング手法のひとつです。非常に使いやすく、費用対効果が高いことから様々な商材で利用されています。

本記事では、カスタムオーディエンスの概要や設定例、利用可能なキャンペーンについて紹介します。
また、カスタムオーディエンスの設定方法やポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください。

カスタム オーディエンスとは?

Google広告のカスタムオーディエンスは、キーワードやWebサイトのURL等を設定して広告の配信効果を高める機能です。

カスタムオーディエンスによって、特定の商品やサービスに興味・関心のあるユーザーや、購入意向の強いユーザーに対して広告を配信できる「ターゲティング(※1)」手法が実現できます。

※1「ターゲティング」
“市場の細分化を行ったあと、その市場に対してターゲットを絞ってマーケティングを展開すること。”

自社の広告配信戦略や方針に基づいて下記の要素を細かく設定し、独自のオーディエンス(広告の配信対象)を作成してターゲティングします。

  • キーワード
  • 場所
  • URL
  • アプリ

Googleの広告配信対象は、2020年9月まで興味・関心のある層の「カスタムアフィニティ」と購入意向の強い層の「カスタムインテント」の2つに分かれていました。
2つに分かれていた層をカスタムオーディエンスに統合することで、商品の認知・比較検討・購入意向の強いオーディエンス等に一括で広告を配信することが可能になりました。

カスタム オーディエンスでできること

カスタムオーディエンスは、主に以下の2つの方法でターゲティングできます。

  • ユーザーが検索したキーワードをもとにターゲティング
  • URL/アプリ/場所を指定したターゲティング

ユーザーが検索したキーワードをもとにターゲティング

ひとつ目はGoogleが提供するサービスの検索機能で、ユーザーに検索されるキーワードを使ってオーディエンスを作成する方法です。

検索機能が実装されているGoogleの主なサービスは以下のとおりです。

  • Google.com
  • YouTube
  • Googleマップ
  • Googleショッピング

 

上記のサービスで、自社の商品やサービスに興味・関心を持ちそうなユーザーが検索するキーワードを予想して登録します。
登録したキーワードや同じ意味を持つワードを検索したユーザーに対して、広告を配信することが可能です。

URL/アプリ/場所を指定したターゲティング

ふたつ目はWebサイトのURLやアプリ、場所を指定することで、より幅広く広告を配信する方法です。
キーワードだけでターゲティングするよりもアプローチできる範囲が広くなるため、より多くのユーザーに広告を表示できます。

検索キーワードだけでオーディエンスを作成する場合、登録するキーワードが実際にユーザーが検索するワードとズレていると機会損失につながります。
そこでURLや場所、アプリを指定して作成したオーディエンスを組み合わせることで、アプローチしたいユーザーを漏らすことなく広告を配信することが可能です。

カスタム オーディエンスの設定例

パソコンを販売する企業が「外回りの営業マン」を対象に広告を配信する時の設定例は以下のとおりです。

  • キーワード:「営業職 パソコン」「ノートパソコン バッテリー」「ノートパソコン ビジネス 高性能」「営業 ノートパソコン メリット
  • URL:営業マン向けのパソコン活用術、外回りで便利に使えるノートパソコンをおすすめしているサイトのURL
  • アプリ:タスク管理アプリやスケジュール管理アプリ、プロジェクト管理アプリ等

外回りの多い営業マンは、ノートパソコンのバッテリーを長持ちさせる方法や常備できる安全なWI-FI機器等をWebサイトやYouTubeで検索するイメージがあります。
ですので、パソコンの容量を圧迫しないためのクラウドストレージサービスや、仕事に活用できる便利なクラウドサービスを積極的に探すと予想されます。

つまり、外回りの営業マンがノートパソコンの購入を検討する時、必ずしも「ノートパソコン おすすめ」や「外回り ノートパソコン」と検索するわけではないのです。
営業マンが屋外でパソコンを利用する時に求めそうな便利さや使い道を想像してカスタムオーディエンスを設定すれば、多くの見込み客にアプローチできるでしょう。

カスタム オーディエンスが利用可能なキャンペーンは?

カスタムオーディエンスが利用できるキャンペーン(※2)には、主に以下の3つがあります。

※2「Google広告のキャンペーン」
”広告を管理するための単位のこと。入札単価や予算、ターゲット、配信期間等、広告運用の基礎となる要素を設定します。Google広告では複数のキャンペーンを作成可能。
商品やサービス・予算・ターゲットごとにカテゴリを分類して設定・管理するのが一般的です。”

  • ディスプレイ キャンペーン(Googleが保有するか提携しているWebサイトや広告アプリに広告を配信できる)
  • 動画キャンペーン(YouTubeのサイトで広告配信できる)
  • ファインド キャンペーン(Googleが運営するサイトやアプリに広告配信できる)

カスタム オーディエンスの設定方法

カスタムオーディエンスの設定方法には、以下の2つの方法があります。

  • キャンペーン内で設定
  • オーディエンスマネージャーから設定

キャンペーン内で設定

Google広告のカスタムオーディエンス説明画像

キャンペーン内で設定する手順は以下のとおりです。

  1. カスタムオーディエンスを設定したいキャンペーンを選ぶか新規で作成する
  2. 設定したい広告グループ(※3)を選んで「オーディエンス」をクリックする
  3. 鉛筆マークをクリック後、「オーディエンス編集」を選択する
  4. 「検索」のとなりにある「閲覧」をクリックする
  5. お客様のカスタムオーディエンス」を選択して「+カスタムオーディエンス」をクリックして新規作成する
  6. オーディエンス名の欄に任意の名前を入力する
  7. 設定したいキーワードを入力する
  8. 次の対象も含めてオーディエンスを拡張しましょう」で設定したい項目を選んで入力する
  9. ユーザー層を保存」をクリックする
  10. 作成したカスタムオーディエンスのチェックボックスにチェックを入れると設定が完了する

 

※3「広告グループ」
”広告キャンペーンの中に含まれる要素。Google広告には「アカウント→ キャンペーン→ 広告グループ」という3つの要素が存在します。キャンペーンでは広告配信の戦略を設定し、広告グループでは広告配信に関する詳細を設定します。”

オーディエンスマネージャーから設定

Google および Google ロゴは Google LLC の商標です。

オーディエンスマネージャー(※4)から設定する手順は以下のとおりです。

  1. Google広告の管理画面で「ツールと設定」をクリックする
  2. 「共有ライブラリ」の中にある「オーディエンスマネージャー」をクリックする
  3. カスタムセグメント」を選んで青いプラスボタンをクリックし、カスタムオーディエンスを作成する
  4. 作成画面で「セグメント名」「キーワード」「URL」「アプリ」「場所」をそれぞれ入力する
  5. 最後に「保存」をクリックして設定を完了する

 

※4「オーディエンスマネージャー」
”オーディエンスセグメントやオーディエンスソース、オーディエンス分析等を管理できる場所。 オーディエンスセグメントとソースの新規作成・管理・分析ができます。”

カスタム オーディエンスを効果的に活用するポイント

カスタムオーディエンスを活用する時の主なポイントは以下の3つです。

  • 【ポイント①】目的別にターゲットを分ける
  • 【ポイント②】ユーザーの検索意図を考える
  • 【ポイント③】設定は「OR条件」であることを覚えておく

【ポイント①】目的別にターゲットを分ける

ポイントのひとつ目は、目的ごとにそれぞれターゲットを設定して広告を配信し、どのターゲットに向けた広告がもっとも成果を出したか検証することです。
成果が発生した広告と成果が発生しなかった広告がわかれば、成果が出た広告はより成果が出るように、成果が出なかった広告は成果が出るように改善できます。

伸ばすべき部分や改善点がわかれば、より効果的に広告配信ができ、大きな広告効果が期待できるでしょう。

【ポイント②】ユーザーの検索意図を考える

ポイントのふたつ目は、ユーザーがキーワードを検索した動機やその背景を考えることです。
動機や背景を深く考えて理解することで、隠れたユーザーのニーズを把握できます

例えば「車」というキーワードで検索する場合、以下のような動機や背景が考えられるでしょう。

  • 車を買いたい
  • 車を売りたい
  • 車を置いておく駐車場を探したい
  • 車を修理に出したい

上記のようなさまざまなニーズや動機、背景が想像できるキーワードでは、ユーザーの心理をしっかり想像したうえで設定することが重要と考えられます。

【ポイント③】設定は「OR条件」であることを覚えておく

ポイントの三つ目は、カスタムオーディエンスは「AND条件」ではなく「OR条件」でオーディエンスリストに載ることが挙げられます。

例えばキーワードと場所を設定したケースでは、キーワードを検索しつつ設定した場所もよく利用するユーザーがオーディエンスリストに載るわけではありません。
この場合、設定したキーワードを検索したユーザーか、設定した場所をよく利用するユーザーの「どちらか」がリストに載ることになります。

このようにカスタムオーディエンスでは、キーワード・URL・アプリ・場所等を設定した場合、OR条件に従ってオーディエンスを拡張することになります。

まとめ

Google広告は、カスタムオーディエンスを設定しなくても、ある程度のターゲティングに基づいた広告配信を行ってくれます。
しかし、カスタムオーディエンスを設定すれば広告配信の精度がより高まり、広告の配信範囲も拡大するため、より大きな広告効果が期待できます。

「キーワード・URL・アプリ・場所」を効果的に設定し、カスタムオーディエンスを上手く使いこなせるようになれば、広告コストを軽減しつつ成果を出せるでしょう。

弊社は、Google広告、Yahoo!プロモーション広告の代理店として広告運用しております。

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