初心者向けSEO対策のやり方:無料で使えるツールも紹介
集客を目的としているWebサイトを運営しているのであれば、ユーザーの1番目につく場所にサイトを表示させたいですよね?それを可能にするのがSEO対策です。SEO対策を行うことで、検索流入してくるユーザーを増やすことができ、コンバージョンにつなげることができます。
本記事では、SEO対策の導入を検討している方に向けて、SEO対策のやり方と無料で使えるツールについて解説させていただきます。
SEO対策とは
SEO対策とは、Search Engine Optimizationの略称で、自社サイトを検索エンジンで上位表示させるための対策のことです。例えば、GoogleやYahoo!の検索エンジンであるキーワードが検索されたとします。その際、広告以外で上位表示ランキングに表示させるための対策というわけです。そのことから検索エンジンの最適化とも呼ばれています。ちなみにSEO対策により上位表示されたWebサイトの上に表示されている広告のの上に表示されている広告のことを「リスティング広告」といいます。
リスティング広告は上位表示される条件として「入札単価」が含まれており、お金を多く払えば上位表示できる可能性が高くなりますが、SEO対策はお金を払ったからといって上位表示されるわけではありません。
では、SEO対策で自社サイトを上位表示させるためにはどういった施策が必要なのでしょうか?
自社サイトを上位表示させるためには大きく以下の2つの施策が必要となります。
- 内部対策
- 外部対策
内部対策
内部対策とはGoogleやYahooなどの検索エンジンにコンテンツの内容を理解・評価されるようにすることです。内部対策は次に解説する外部対策と違い、自分の努力次第で評価される対策となっています。また、サイトを訪れてくれたユーザーが理解しやすいようなコンテンツを作成することで被リンクの獲得にもつながります。
内部対策は、アルゴリズム変動の影響を受けにくいことから、SEO対策において重要視されています。
外部対策
外部対策とは、良質な被リンクを獲得できるようにするための施策のことです。被リンクとは、簡単にいうと自社サイトが他者サイトなどで紹介されることです。被リンクを獲得するためには、ユーザーに分かりやすく価値のあるコンテンツを提供し、他社がリンクを設置したくなるような仕組みを構築することが重要です。
具体的な方法として、SNSの運用やツールの利用などが挙げられます。
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基本のSEO対策
SEO対策を行う上で、抑えておきたい基本的な施策は以下の5つです。
- 良質なコンテンツを作成
- ロボットも理解できる文章で
- キーワード選定
- 被リンクを獲得する
- 仕組み化
1つずつ説明していきます。
【対策①】良質なコンテンツを作成
SEO対策を行ううえで、ユーザーに分かりやすく価値のある良質なコンテンツを作成することは大前提です。
コンテンツとはサイトのページそのもののことを意味します。
良質なコンテンツ作成は、書き手側の努力次第で可能なため、誰にでもできるSEO対策です。また。良質なコンテンツを作成することで、ユーザーからだけではなく他者サイトからも評価され、被リンクを獲得できる可能性が高くなります。Googleの検索エンジンでは、ユーザーが求めている情報を提供しているサイトを上位表示しており、その結果Googleの検索エンジンが世界中の人から使われるようになりました。
つまり、良質なコンテンツを作成することが、最も成果につながりやすい施策になるということです。
【対策②】ロボットも理解できる内容にする
SEOの内部対策においては、Webサイトを作成するサイトコードをロボットが読みやすい内容にすることが重要です。なぜなら、GoogleやYahooなどのほぼすべての検索エンジンでは、ロボット型検索エンジンが導入されているからです。
内部対策といえば、ページの文章や読みやすさが重要視されていますが、はじめはHTMLというコードでWebサイトを構築しています。つまり、ロボットにコンテンツ内容を正確に伝えるためには、HTMLの整理が必要不可欠なのです。
ロボットにも理解できるコンテンツを作成することは、SEO対策を行ううえで最低限出来ていなければいけない必要があります。
【対策③】キーワード選定
SEO対策において、ユーザーが検索するキーワードを分析して選定することが重要です。上記で解説した「良質なコンテンツ」を作成するためにも、ユーザーが求めているキーワードを選定する必要があります。
例えば「SEO」というキーワードを検索するユーザーは以下のような検索意図があると考えられます。
- SEO対策とは何か
- SEO対策にはどのくらいの費用が掛かるのか
- SEO対策に便利なツールはあるのか
Googleの検索エンジンでSEO対策と入力すると、上記のようなサブキーワードが表示されます。その他にもキーワードプランナーなどを使い、ユーザーがどんなキーワードで検索しているのかを調査します。
キーワード選定からコンテンツを作成する流れは以下のとおりです。
- Googleのサブジェスト機能やキーワードプランナーを用いてキーワードを選定する
- 選定したキーワードごとにサイトマップを作成
- ユーザーがどんなキーワードを検索した時に自社サイトにたどり着くのかを設計
- 上記を踏まえて、自社サイトにはどんなコンテンツが必要なのか考える
ユーザーの検索意図を予測できなければ、自社サイトに訪れる可能性が低くなるので、ユーザーの検索意図は入念に分析する必要があります。
【対策④】被リンクを獲得する
被リンクには「外部リンク」と「内部リンク」があります。
外部リンクは、他社サイトが自社のコンテンツをサイト内で紹介したいと思い、リンクを受けることをいいます。外部リンクを受けるためには誰が見ても分かりやすく、良質なコンテンツを作成する努力が必要です。また、外部リンクを多く受けているコンテンツに対して、Googleは「他社サイトから評価されている良質なコンテンツ」と位置づけるため、検索結果で上位表示される可能性が高くなります。
一方内部リンクとは、自社サイト内のコンテンツから別のコンテンツに誘導するためのリンクのことです。外部リンクは他社からリンクを受けますが、内部リンクは自社サイト内でリンクをつなぐため別物となります。内部リンクはユーザーの滞在時間が長くなるなど自社サイトの評価が高くなるSEO対策の1つです。
【対策⑤】システム設計
システム設計は、主に大規模サイトのSEO対策に必要となります。
大規模サイトでのSEO対策において、SEOを考えたシステム設計を行うことはGoogleからのクロールやインデックスにつながるためとても重要です。もし、SEO対策を考えたシステム設計をしていなければ、Googleのガイドラインに違反してしまう可能性があり、自社サイトに対する検索エンジンからの評価を落としてしまう可能性があります。そのようなことを防ぐためにも、ガイドラインに違反しないようなシステム設計をする必要があるのです。
上記のことから大規模サイトを作成する場合は、SEOの知識を持っている人や代理店をプロジェクトに加えることをおすすめします。
SEO対策に使えるツール
SEO対策を行ううえで、最低限導入しておきたいツールは以下の4つです。
【ツール①】Google Search Console
Google Search Consoleは、集客に必要な改善点を分析できるツールです。具体的には、表示回数・クリック数・検索順位などのユーザーがサイトを訪問する前のデータを解析することができます。
また、ユーザーがサイトに訪問したきっかけとなるキーワードも分かります。そのため、ユーザーの検索意図を把握でき、より多くのユーザーに役立つコンテンツを作成すること可能です。
Googleへのインデックス登録に関する問題点も修正することができるので、ぜひ利用してみてください。
【ツール②】Google Analytics
Google Analyticsでは、サイトへの訪問者数・平均滞在時間などユーザーがサイトへ訪問した後のデータを分析することができます。Google Search Consoleでは、サイトへ訪問前のデータを分析することができるので、併用して利用することをおすすめします。(Google Analyticsの利用も無料です。)
Google Analyticsを利用すると、サイトへ訪問するユーザーの情報が明らかとなるため、そのコンテンツだけではなく、違うコンテンツの集客にも役立ちます。
【ツール③】GRC
GRCでは、Googleなどの検索順位を登録したキーワードごとに確認することができます。コンテンツの量が増えてくると1つ1つの順位を確認するのが手間となるので、大規模サイトを運営している方におすすめです。
GRCの料金はプランによって異なりますが、スタンダードプランでは月額1,000円以下で利用することができます。
【ツール④】Ahrefs
Ahrefsは、世界で60万人が導入しているSEO分析ツールです。自社サイトのことだけではなく、競合サイトの流入キーワードも分析することができるため、検索順位の高いサイトのキーワード選定を参考にすることができます。また、どこから被リンクを受けたかも確認できるなど多機能を兼ね備えたツールとなっています。
Ahrefsは海外のツールとなっており、料金は月額$99~となっています。料金が高めなので、サイトがある程度の成果を上げるようになってきてから、導入を検討してもいいかもしれませんね。
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まとめ
今回は初心者向けのSEO対策のやり方とおすすめツールについて解説させていただきました。
検索エンジンのアルゴリズムには数々の指標があり、それは常にアップデートされています。そのため、完璧なSEO対策を行える人は存在しません。
しかし、本記事で紹介したSEO対策のやり方はSEOの基本なので、それすらも行わなければさらに上位表示される可能性は低くなるでしょう。
SEOは即効性のある施策ではないため、ツールを用いながら日々分析を重ねることが大切です。