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リスティング広告で税理士事務所の集客はどう変わる?シミュレーション&成功事例

コラム:2025年4月18日

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現在、サービスについて調べるとき、ほとんどの人がインターネットを利用します。
税務をまかせられる事務所を探すときも例外ではありません。
事務所の公式ホームページを用意し、Web施策によって見込み客を連れて来る手法は、今や当たり前になっています。
見込み客を誘導できるWeb施策の中で、特に使いやすいのがリスティング広告です。

本記事では、税理士事務所の集客でリスティング広告が必要な理由や導入するメリット・デメリット、実際に導入した場合の運用シミュレーションの結果などを紹介します。
また、既にリスティング広告を集客で使っている方向けの改善ポイント、「自社運用と外注のどちらを選ぶか?」の考え方なども解説しますので、ぜひ参考にしてください。

税理士事務所の集客にリスティング広告が必要な理由

この項目では、税理士事務所の集客でリスティング広告が必要な理由を紹介します。

リスティング広告とは

リスティング広告は、検索エンジンで検索されたキーワードに合わせて表示される広告です。GoogleやYahoo!といった検索結果画面の上部などに、テキスト形式で表示されます。

画像や動画は原則使えず、文章だけでユーザーに訴求するのが基本です。

リスティング広告の魅力は、「○○について知りたい」と思って検索するユーザーに向けてピンポイントで表示できることです。
たとえば「税理士 相談」と検索した人に税理士事務所の広告を表示すれば、税務サービスに関心の高い見込み客と出会いやすくなります。

特定のニーズをもって能動的に調べるユーザーにだけ広告を届けられるので、無駄のない効率的なアプローチができます。

リスティング広告を活用すると何ができるのか

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リスティング広告は自社の運用目的やターゲットに合わせて柔軟に設定できるのが魅力です。

たとえば、下記のような設定や配信が可能です。

  • 購入や問い合わせの意欲が高いユーザーに向けて配信できる
  • 広告の文言を自分で自由に作成できる
  • 広告費の上限を決めて運用できるので予算の使い過ぎを予防できる
  • 1日あたりに使う予算を自由に設定できる

上記のように、自分で細かくコントロールできるので、無駄なく効率よく広告を出稿できます。
テレビや新聞などの広告とくらべて費用も抑えられるので、「ちょっと試してみようかな」という気軽な感覚ではじめられます。

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税理士がリスティング広告を運用するメリット・デメリット

この項目では、税理士がリスティング広告を利用するメリット・デメリットを紹介します。

リスティング広告のメリット

リスティング広告の主なメリットは以下のとおりです。

  • 予算をかけずに出稿できる
  • 比較的短い期間で成果が出る
  • 費用対効果をすぐに確認できる
  • 自社のターゲットにピンポイントで広告を届けられる

リスティング広告は、ユーザーにクリックされたときにのみ費用が発生するクリック課金制のため、広告の費用対効果を高めやすくなっています

予算も1日単位で自由に設定でき、最低出稿金額も決まっていません。
少額からはじめて運用が軌道に乗ったら予算を増額する」という戦略も実行できます

広告出稿後すぐに検索結果画面に表示できるので、うまく運用すれば比較的短期間で集客効果が得られます。

広告の表示回数やクリック率、コンバージョン率といった運用に関するデータもその場ですぐに確認できるため、改善に取り組みやすいのも強みです。

キーワード連動型の広告なので、自社のターゲットが検索しそうなキーワードを把握できれば高確率でねらったユーザーにだけ的確に広告を届けられます。

リスティング広告のデメリット

リスティング広告の主なデメリットは以下のとおりです。

  • 競合が多いキーワードをねらうと成果を得にくい
  • 広告を嫌悪するユーザーが一定数いる
  • 広告クリエイティブの調整や改善が不可欠
  • 認知度向上や潜在ニーズの掘り起こしには向かない

大きな集客効果が見込める人気のキーワードは競合も多くなるため、クリック単価も高騰しやすくなります。
仮に高いクリック単価で入札に競り勝ったとしても、競合が多過ぎる場合、自社の広告を上位表示できない場合もあります
ターゲットの目に留まらない場所に広告が表示された場合、高い金額で広告を出稿したとしても成果が得られない可能性が高いので注意が必要です。

インターネット上には、広告を嫌うユーザーが一定数いることもデメリットです。
苦労して自社の広告を検索上位に表示させたとしても、絶対にクリックしないユーザーが一定数いることを覚えておきましょう。

リスティング広告は、同じ広告を出稿したまま放置すると集客効果が下がるため、定期的な改善や見直しが必要です。
市場のトレンドの変化によってユーザーの求めるものが変わることもあるので、運用データを正しく分析し、広告文や訴求内容を定期的に調整することが重要になります。

リスティング広告は、「ユーザーに検索されてはじめて表示される」仕組みのため、潜在層への認知拡大に向かないこともデメリットです。
ユーザーがニーズを自覚していないと検索そのものがされないため、潜在ニーズの掘り起こしには不向きです。

【運用を検討中の方へ】リスティング広告のシミュレーション|運用するとどうなる?

この項目では、リスティング広告を活用して税理士事務所の集客を行った場合、「必要になる広告費と獲得できる問い合わせの件数のシミュレーション内容を紹介します。

リスティング広告の運用における費用対効果を考えるとき、重視すべき3つの指標は以下のとおりです。

  • クリック単価(CPC):クリック1回につき、かかるコスト
  • クリック率(CTR): 広告の表示回数に対するクリックされた割合
  • コンバージョン率(CVR):広告をクリックしたユーザーがどれだけ問い合わせに至ったかの割合

今回のシミュレーションの条件を表にあらわすと以下のようになります。

指標 値(仮定)
広告予算(月) 10万円
クリック単価(CPC) 1,000円
コンバージョン率(CVR) 6.98%

シミュレーションで使用する計算式は以下のとおりです。

予算 ÷ CPC=クリック数
クリック数 × CVR=問い合わせ件数

まずクリック数を算出し、これを使って問い合わせ件数を算出します。
計算結果は以下のとおりです。

  1. 10万円 ÷ 1,000円=100クリック
  2. 100 × 6.98%=7件

月10万円の広告費をかけた運用の場合、獲得できる問い合わせ件数は7件という答えになります。

リスティング広告の運用では、用意する広告費の額を増やせば増やすほどクリック数も増加し、獲得できる問い合わせ件数も増えると予想できます。

以下の表は、広告費を増額した場合のシミュレーション結果です。

広告費 クリック数 問い合わせ件数(CVR 6.98%)
10万円 100クリック 7件
20万円 200クリック 14件
30万円 300クリック 21件

問い合わせ件数1件あたりの獲得コスト・コンバージョン単価(CPA)も重要な指標です。
計算式は以下のようになります。

広告費 ÷ 問い合わせ数=CPA

この計算式を使って算出したCPAの例は以下のとおりです。

広告費 問い合わせ件数 1件あたりの獲得コスト(CPA)
10万円 7件 14,316円
20万円 14件 14,316円
30万円 21件 14,316円

これまでの計算結果からわかることをまとめると以下のようになります。

  • 問い合わせを1件獲得するには平均14,316円の広告費が必要
  • CVRを向上させれば広告費を増額しなくても問い合わせ件数を増やせる
  • 問い合わせからの商談成約率が50%なら広告費10万円で3〜4件の依頼を獲得できる

このシミュレーションは、あくまでも平均値を使った概算です
運用次第では、さらに費用対効果を高めることが可能です。

リスティング広告で表示する広告文や遷移先のLPを改善すれば広告のクリック数やCVRの向上が見込めるので、費用対効果をさらに高められる可能性があります

※あくまでもシミュレーションですので、具体的な予算を算出したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

【関連記事】リスティング広告のクリック単価(CPC)相場|調べ方や最適化する施策を解説
【関連記事】CVR(コンバージョン率)の平均値は?業界別の調査データと具体的な改善策を紹介

【既に運用している方向け】税理士がリスティング広告で成果を上げるための改善ポイント

この項目では、リスティング広告運用で成果を得るための改善ポイントを紹介します。

キーワード選定を最適化し、無駄クリックを削減する

リスティング広告で成果を出すには、「どんなキーワードを選ぶか」がとても重要です。
キーワードの選定をまちがえてしまうと、「クリックはされるが問い合わせには至らない」といった広告の無駄クリックが発生してしまうからです。

広告運用の目的はクリックを増やすことではなく、問い合わせを獲得して契約につなげることです。
契約につながる問い合わせを獲得するためには、「税理士への依頼を検討している」ユーザーが検索しそうなキーワードに広告を出稿する必要があります

リスティング広告におけるキーワード選定を最適化するには、ターゲットの立場になって「税理士を求める人はどんな言葉で検索するか」を想像することが大切です。
競合が多くてコンバージョン率が下がりそうな「税理士」や「相続税」、「確定申告」などのキーワードを避けつつ、ニーズと競合性のバランスを考えて検討しましょう。

広告を表示したくないキーワードが決まっているなら除外キーワードに登録したり、部分一致での運用を前提にしてキーワードを探したりなどの戦略も重要になります。

キーワードを探すときは、無料で使えるキーワードプランナーやラッコキーワードなどのツールを利用すると、候補のワードを無理なくピックアップできます。

【関連記事】リスティング広告のキーワードの選び方:ステップや設定ポイント等を解説

広告文とLP(ランディングページ)を改善する

リスティング広告運用で成果を出すには、広告文の内容とリンク先のLPの内容に一貫性を持たせることも重要です。
広告を見てクリックするユーザーは、遷移先のLPの内容が自分のニーズとズレていると、すぐに離脱してしまうからです。

多くの問い合わせを獲得するためには、検索結果画面に表示するリスティング広告の訴求内容とリンク先のLPの訴求内容をしっかりあわせる必要があります。

広告文には文字数制限があるため簡潔で伝わりやすい内容にし、くわしい説明は遷移先のLPで行うのが効果的です。

LPのデザインやキャッチコピー、その他のコンテンツの最適化やクオリティアップも欠かせません。
LPがユーザーのニーズを満たすものであれば、リスティング広告のコンバージョン率もアップしやすくなります。

【関連記事】【Google広告】ランディングページ(LP)のA/Bテスト実施ガイド

広告表示オプションを活用し、視認性を高める

広告表示オプションを利用してリスティング広告の視認性を高めることも有効です。

広告表示オプションは、画像や住所、電話番号などを広告文以外で表示できる機能です。
うまく活用すればユーザーに提供する情報量を増やせるので、自社の魅力や依頼するメリットを伝えやすくなります。

Google広告の代表的なオプションをいくつか挙げると以下のとおりです。

  • 電話番号表示オプション
  • 画像表示オプション
  • 住所表示オプション
  • サイトリンク表示オプション

税理士事務所の集客では、事務所への来所を促す「住所表示オプション」や、電話での問い合わせを促す「電話番号表示オプション」の利用がおすすめです。

【関連記事】【Yahoo!広告】広告表示オプションの設定方法|メリット・注意点も徹底解説!

コンバージョン率を向上させるための工夫

リスティング広告で成果を出すには、コンバージョンのハードルを下げるのも効果的です。

具体的には、ユーザーがアクションを起こしやすい内容をコンバージョンに設定することです。
たとえば、いきなり正式な依頼の受注を訴求するのではなく無料相談を訴求したり、来所での相談ではなくまずはLINEでの問い合わせを訴求したりなどです。

正式な依頼や事務所への来所は労力の大きいアクションといえます。

特に運用をはじめたばかりの段階では、まだ十分なコンバージョン実績が集まっておらず、改善につなげるためのデータも少ない状態です。
コンバージョンのハードルを下げれば実績も集めやすくなり、PDCAサイクルも回しやすくなります

【関連記事】高騰したCPCを下げる8つの改善策を解説

自社運用と外注どっちがいい?

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リスティング広告の運用は、専門知識を持つ広告代理店などに外注することも可能です。
代理店に依頼した場合、リスティング広告運用で必要になるキーワード選定や広告文の作成、LPの制作、広告配信後のデータ分析や改善まで丸ごとまかせられます。

集客に関することをすべてまかせれば、自社のリソースをすべて本業に集中できます。

自社にマーケティング担当がいるなら、自社での運用、もしくは伴走型コンサルティングを利用するのがおすすめです。

広告代理店への依頼を検討するときは、士業の集客で実績のある代理店を選ぶことが大切です。
リスティング広告の運用にどれだけ長けていても、士業の業界に精通していなければ集客の成果は得られないので注意してください。

また、外注費用の目安として年間100万円前後かかることも抑えておきましょう。
まずは、事前に広告予算や得られる成果をしっかりシミュレーションすることをおすすめします。

【成功事例】リスティング広告&SEO対策

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出典:【士業必見!】広告✕SEOで受任率を劇的にアップさせる秘策

この項目では、弊社がリスティング広告とSEO対策を組み合わせて集客を行った際の実績を紹介します。

リスティング広告の運用では、広告への無駄なクリックを徹底的に削減し、クライアント企業様のターゲット層への的確な訴求を行いました。

これにより、得られた集客効果は以下のとおりです。

  • クリック率(CTR)が 2.5% → 5%に向上。弊社運用前の約2倍に!
  • 月間問い合わせ数が 10件 → 30件 に増加。弊社運用前の約3倍に!

SEO対策では、ターゲットのニーズにマッチさせたコンテンツを継続的に発信し、見込み客を安定的に呼び込める基盤を構築しました。

これにより、得られた集客効果は以下のとおりです。

  • 「○○ 弁護士 相談」のキーワードで検索1位を獲得!
  • 月間自然流入数が30%増加!

リスティング広告の運用改善とSEO対策を強化した結果、最終的に得られた成果は以下の内容になります。

  • 問い合わせ件数が増加したことによって新規顧客獲得数も大幅にアップ!
  • 受任率が向上したことでリスティング広告の費用対効果が大幅に改善!
  • SEO対策の強化によってホームページやブログへの自然流入が増え、広告への依存度を下げつつ安定した集客が可能に!

今回の成功事例では、ターゲット層にねらい定めた広告戦略とSEO施策の掛け合わせによって、問い合わせ件数・受任率の両面を大幅に伸ばしました。
同時に、広告コストを削減しつつ安定集客につなげたことで、クライアント企業様の集客活動全体の費用対効果を高めるに至りました

詳細は、下記のリンクから無料ダウンロードできるホワイトペーパーでご確認いただけます

【士業必見!】広告✕SEOで受任率を劇的にアップさせる秘策

ぜひダウンロードしていただき、弊社の広告運用とSEO対策の実力をご覧ください。

税理士のリスティング広告運用についてのお問い合わせはこちら>>

【士業実績あり】弊社のWEB広告運用実績はこちら>>

まとめ

税理士事務所の集客でリスティング広告を活用すれば、自社のターゲットだけをねらってピンポイントで広告を届けることが可能です。

広告を出稿するだけなら多額の費用は必要なく、成果を得るまでの期間も比較的短くて済みます。
広告運用の費用対効果も管理画面ですぐに確認できるので問題のある部分を特定しやすく、改善にもすぐに取り組めます。

ただこれらのメリットを得るためには、キーワード選定の最適化や品質の高い広告文とLPの作成、広告表示オプションの適切な利用といったノウハウと知見が必須です。
士業の業界ならではの慣習や広告規制などにも対応しなくてはいけません。

これからリスティング広告をはじめる人やノウハウや知見が十分でない人が、これらの作業に対応するのは非常に困難であるといえます。

このような課題を解決するなら、士業の集客で豊富なノウハウと実績のある広告代理店を利用するのがおすすめです。

弊社もそのひとつで、前項の成功事例のように、税理士事務所をはじめとするさまざまな士業系の企業様の集客に貢献してきました。
マーケティング担当者がいる企業様に対しては、伴走型のコンサルティングサービスも提供しております。

「これからリスティング広告で集客したいがノウハウも知見もない」
「既にリスティング広告を運用しているが十分な集客効果を得られていない」

このような悩みや課題がおありなら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

税理士事務所のリスティング広告について問い合わせる

この記事を監修した人

株式会社Hew One’s Way(ヒューワンズウェイ)のマーケティング部

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