コラム

運用予算を無駄にしない!リスティング広告代理店の選び方や注意点を解説

コラム:2023年11月13日

リスティング広告代理店の選び方

リスティング広告の運用を代理店に依頼する場合は、できるだけリスティング広告の運用実績があり、成果を出してくれる代理店に依頼したいですよね。

リスティング広告は、出稿して終わりというわけではなく、運用型の広告であるため、リスティング広告の運用を代理店に依頼する場合は、代理店の力量によって広告の効果が変動します。そのため、リスティング広告の運用を代理店に依頼する場合は、広告代理店選びが非常に重要であるといえます。

そこで本記事では、リスティング広告代理店を選ぶ際のポイントや注意点について解説させていただきます。

目次

リスティング広告代理店に依頼できること

リスティング広告代理店に依頼できる業務範囲は、契約内容や代理店の対応範囲によって異なります。
ほとんどの代理店では、主に以下の業務を依頼することができます。

  1. 運用戦略の立案
  2. 広告アカウントの作成・設定
  3. 配信キーワードの追加・調整
  4. 広告クリエイティブの制作
  5. 広告の配信・運用
  6. 配信結果のレポート作成
  7. 成果報告の定例会議

※上述した業務の「広告クリエイティブの制作」は別途費用がかかる場合があります。また、レポートや報告の定例会議の頻度は代理店によって異なります。

リスティング広告代理店では、主に広告運用に関すること全般を依頼することができます。その中でも、「3.配信キーワードの追加・調整」や「4.広告クリエイティブの制作」は依頼するメリットが大きいといえます。自社で行うにはノウハウが必要な作業であるためです。

アカウントの作成や運用は、自社で調べながら行うことも可能です。できる部分は自社で行うという方には、「伴走型のWebコンサルティング(※1)」をおすすめします。

※1 「伴走型のWebコンサルティング」
クライアント企業と共に、目標達成を支援するWebコンサルティキング手法。単なるアドバイス提供にとどまらず、実際の施策実行や成果測定においてもクライアントと協力し、プロジェクト全体を伴走しながらサポートすること。

リスティング広告代理店に運用代行を依頼する際の手数料の相場

代理店によって、リスティング広告運用を依頼した際の手数料の決め方は異なります。ですので、まずは広告代理店の料金体系を紹介します。

料金体系特徴手数料の決め方例
料率型広告費で決まる広告費×20%
定額型広告費・作業工数で決まる広告費のステージによる
成果報酬型成果で決まるCV×(売上×10%)

 

代理店によっては交渉することで自社の事業とマッチした料金体系を採用できることがあります。

現時点での自社の広告費と、今後予算を増やしていくかどうかなどを考慮して料金体系を決定し、そのモデルを採用している広告代理店に依頼することをおすすめします。

手数料の相場

上述した報酬モデルの例で記載したように、相場はどのモデルを採用するかによって異なります。

以下で各報酬モデルの手数料の相場を解説します。

料率型

料率型を採用している代理店の場合、手数料の相場は「広告費の20%」です。

<例>広告費100万の場合

 100万×20%=20万     →  広告費と手数料を含めた合計=120万

 (広告費×20%=手数料)

定額型

定額型を採用している代理店の場合、手数料の相場は「広告費の規模」で変動します。ただ、一般的には広告費の20%程度に設定されている場合が多いです。

<例>広告費100万の場合

 (定額)20万     →  広告費と手数料を含めた合計=120万

 (広告費が100万~120万の場合、手数料は定額で20万に設定されている

成果報酬型

成果報酬型を採用している代理店の場合、手数料の相場は「実際に発生したCV(コンバージョン)の数」で変動します。この料金体系では、CVが発生しない限り手数料がかからないのがメリットです。

<例>広告費100万、売上単価1万、コンバージョン数150件の場合

150件×(1万×10%)=150000円  → 広告費と手数料を含めた合計=115万

 (CV数×(売り上げ単価×10%)=手数料)

少額のリスティング広告の運用代行はOK?

一般的に代理店(とくに大手の代理店)では、少額の運用代行の依頼を受けないケースが多いです。これは、運用コストや手間に対して利益が見合わないため、最低出稿金額を設定しているからです。

少額の広告運用を希望する場合は、最低出稿金額を設定していない代理店やフリーランスの広告運用者を探すことが賢明です。

フリーランスの広告運用者や中小規模の代理店は、比較的柔軟な料金体系を採用しているため、少額の予算でも効果的な運用を行うことができる場合があります。

少額のリスティング広告運用を成功させるためには、自分のビジネスに最適なパートナーを見つけることが重要です。予算や目標に応じた柔軟な対応が可能な代理店やフリーランスと連携し、効果的な広告運用を実現しましょう。

リスティング広告の予算の決め方

最初、どのくらいの予算から運用を始めればいいか分からない方もいらっしゃるでしょう。

ですので、リスティング広告の予算の決め方を解説します。

リスティング広告の予算は、「どのくらいのCVを目指すのか」、「どのくらいの広告費で1件のCVを獲得したいのか」を考えることで決めることができます。

【広告予算の決め方】

1件のCVを獲得する費用(CPA)×獲得したいCV数=リスティング広告予算

ー例ー

  • 商材:1万円
  • 原価:4000円
  • 獲得したいCV数:100件

上記の場合、広告を出すのに商材の利益(6000円)を超える費用がかかっては損になります。この時点で人件費なども考慮して利益を算出してください。

ですので、赤字にならないラインの金額を目標CPAに設定しましょう。

この場合だと6000円が目標CPAとなります。

つまりリスティングの広告予算は、以下のようになります。

     6000円×100件=60万

(目標CPA)×(目標CV数)=広告予算

それだと、利益出ないじゃん」と思う方もいらっしゃると思いますが、目標CPAはできるだけ低く設定するものではありません。

リスティング広告では売上拡大が第一目標ですので、まずは損益を出さずに運用することが大切です。

目標を達成したら、目標CPAを更新し、CPAを低くする施策を打っていきます。すると、利益が出るようになります。

「運用予算」と「リスティング広告代理店の規模」

リスティング広告代理店を選ぶ際は、自社が広告運用に対して用意している運用予算によって、リスティング広告代理店の規模を絞り込んでいきましょう。

  • 運用予算が月額1,000万円以上のケース
  • 運用予算が月額1,000万円未満のケース

 

運用予算が月額1,000万円以上のケース

運用予算が月1,000万円以上のケースでは、大手リスティング広告代理店から中小リスティング広告代理店まで、幅広く選択することが可能となります。

ただし広告代理店の中でも、テレビや雑誌などを取り扱っている「マス媒体」を得意としている代理店は、リスティング広告の運用に関する知識が乏しい可能性が高いです。予算が月額1,000万円以上で、リスティング広告の運用を依頼する場合は、リスティング広告代理店に依頼するようにしましょう。

大手リスティング広告代理店

運用予算が月額1,000万円以上の場合、専門のコンサルタントのアドバイスを受けながら運用できるケースが多いようです。また、大手リスティング広告代理店は、社内の教育体制が整っており、成功事例などの情報共有が多いため、運用スキルの高いコンサルタントが多く在籍しています。

大手リスティング広告代理店であれば、業界の検索結果の1~3位のクライアントを運用している場合もあり、リスティング広告に対する運用予算も大きいため、社内には自然と独自のノウハウが溜まっていきます。

もちろん、同業界のリスティング広告を同じリスティング広告代理店が運用している場合もあるため、本当に必要な施策は教えてくれない場合もあります。

中小リスティング広告代理店

中小リスティング広告代理店は、大手リスティング広告代理店よりもあらゆる面で劣っているという印象を抱いている方もいるかと思いますが、それは違います。なぜなら、重要なのは実際に運用するコンサルタントが、実績や知識を持っているかどうかだからです。

中小リスティング広告代理店でも、優秀なコンサルタントが担当になれば、大手リスティング広告代理店よりもよくなるケースがあります。なぜなら、大手よりも工数を掛けてリスティング広告を運用してくれるからです。

大手リスティング広告代理店は、月額〇億円のクライアントを抱えていることが多いため、月額1,000円程度のクライアントは優先度が低いといえるでしょう。しかし、中小リスティング広告代理店にとって、月額1,000万円のクライアントは優先度が高いため、コンサルタントがリスティング広告の運用に多くの時間をかけてくれます。

そのため、中小リスティング広告代理店でも優秀なコンサルタントが担当になれば、多くの時間を運用に費やしてくれるため、大手リスティング広告代理店よりも効果が期待できる運用を行うことができるといえるでしょう。

運用予算が月額1,000万円未満のケース

運用予算が月額1,000万円未満のケースでは、主に中小リスティング広告代理店を利用することになるでしょう。

前述した通り、大手リスティング広告代理店にとっては、月額1,000万円未満のクライアントは優先度が低いためです。

大手リスティング広告代理店

運用予算が月額1,000万円未満の場合、大手リスティング広告代理店を選択することはやめておいた方がよいでしょう。なぜなら、大手リスティング広告代理店にとって月額1,000万円未満のクライアントは優先度が低く、新人社員など経験の浅いコンサルタントを運用担当にすることがあるからです。

大手リスティング広告代理店は、中小リスティング広告代理店よりも教育体制が整っているため、ある程度の運用能力はあるかもしれませんが、経験が豊富なコンサルタントに比べたら、施策のバリエーションも少ないため、効果が期待できる運用を行えない可能性があります。また、最悪の場合、運用自体を受けてくれないケースもあります。

中小リスティング広告代理店

運用予算が月額1,000万円未満の場合は、中小リスティング広告代理店を選択することが最適だといえます。

なぜなら、中小リスティング広告代理店では少額予算でも工数をかけて運用してくれる可能性が高いからです。

そのため、運用予算が月額1,000万円未満の場合は、中小リスティング広告代理店から選ぶようにしましょう。

弊社では、月の予算50万円程度からご相談を承っております。広告費は、1クリックあたりに発生しキーワード毎に自由に設定が可能です。

弊社についてはこちらで詳しく説明しています。

リスティング広告代理店の種類

リスティング広告代理店は4つの種類に分けられます。

代理店の種類メリットデメリット
総合広告代理店・Web広告に限らず、様々な媒体での運用を任せられる・リスティング広告のノウハウが不足していることがある

・Web広告運用は、業務委託している可能性がある

Web広告専門代理店・リスティング広告に特化しているため成果が出やすい

・SNS広告の運用も任せられる

・ランディングページなどのサイト制作は違う会社に依頼する必要がある
Webマーケティング支援会社・リスティング広告に特化しているため成果が出やすい

・SEOにも詳しいため様々な施策を支援してくれる

・ランディングページなどのサイト制作は違う会社に依頼する必要がある
Web制作会社・広告クリエイティブの制作全般を任せることができる

・SEOなどのマーケティングも任せられる

・リスティング広告のノウハウが不足していることがある

・Web広告運用は、業務委託している可能性がある

それぞれ業務範囲や規模が異なりますので以下で紹介します。

 

【種類①】総合広告代理店

総合広告代理店とは、広告に関連する様々なサービスを一括して依頼できる広告代理店です。Web広告に限らず、テレビ、新聞、ラジオなどの媒体も扱っています。

リスティング広告に限らず様々な媒体で集客を考えてみたいという方にはおすすめの代理店です。

しかし、広告業務を幅広く請け負っているため手数料が高額になる場合もあります。とくに、総合広告代理店がほかの会社に業務委託している場合などは注意が必要です。

ですので、リスティング広告で集客をすると決めている方には、おすすめできません

【種類②】Web広告専門代理店

Web広告専門代理店とは、その名の通りWeb上の広告運用に特化している代理店です。

リスティング広告はもちろんのこと、SNS広告の知識も豊富なのが特徴です。

ですので、リスティング広告の運用代行を探している方にはおすすめです。専門の代理店ですので、成果も出やすく、費用対効果も良いと感じられることでしょう。

また、運用も代理店の社員が行うことから、信頼できるマーケティングのパートナーとなってくれます。

ただ、リスティング広告のノウハウは豊富ですが、ランディングページなどクリエイティブ制作は依頼できない場合が多いことには注意が必要です。

Web広告専門代理店が、信頼できるWeb制作会社を教えてくれることも多いので、相談してみましょう。

【種類③】Webマーケティング支援会社

Webマーケティング支援会社とは、広告業務以外のマーケティング支援も行う会社です。

具体的には、SEO、コンテンツマーケティング、SNS運用、メールマーケティングなどが挙げられます。これらはリスティング広告を使用せずに集客する施策ですので、コストが抑えられるケースが多いです。

マーケティングに関するノウハウを幅広く持っているので、リスティング広告を運用しようと思っているけれど、まだ他の施策があるかどうか模索しているという方におすすめです。

リスティング広告と併用して、SEOやコンテンツマーケティングを依頼する場合はコストがかさむことがデメリットに挙げられます。自社にあったマーケティング施策をよく相談して決めるようにしましょう。

【種類④】Web制作会社

Web制作会社とは、Webサイトのデザイン、開発、運営を行う会社です。Web広告やSEOも依頼できることが多いです。

通常、広告運用を行う際、ランディングページを作成してからリスティング広告を運用します。Web制作会社では、それらを一括で行える点がメリットです。ですので、サイトの開発から運営までの依頼を、一つの会社に依頼したいという方におすすめです。

しかし、Web広告専門代理店やWebマーケティング支援会社と比べると、リスティング広告のノウハウは少ない可能性があります。

ですので、リスティング広告のみを依頼する方にはおすすめできません。

【その他】フリーランス

リスティング広告運用ができるフリーランスは、代理店に依頼するのと比較してコストが安いケースが多いです。

そのため、リスティング広告のノウハウと実績が豊富なフリーランスに格安で運用してもらえる可能性があります。手数料を押さえ、運用者を自社で選任したい方にはおすすめです。

ただ、経歴を偽っていたり納期にルーズだったり、ビジネスマナーが身についていない人が紛れているので注意が必要です。フリーランスによって、当たりはずれが激しいので費用を無駄にしないためにも、しっかり運用してくれるかどうかを見極める必要があります。

リスティング広告代理店を選ぶ際のポイント

リスティング広告代理店を選ぶ際のポイントは以下のとおりです。

 

【ポイント①】リスティング広告の月次レポート

月次レポートは、リスティング広告の運用を代理店に依頼している場合、とても重要なものとなります。なぜなら、広告主側は直接的に運用に携わっていないため、レポートでしか成果や施策を確認することができないからです。

月次レポートのダメな例としては、数値しか記載されていないものが挙げられます。このような簡易的なレポートは、Excelやpowerpointで10分もあれば作成できるものなので、優良な代理店の判断基準にはできません。むしろ、月次レポートの作成工程を軽減し、利益率を高めようとしている悪い代理店だといえるでしょう。

一方、月次レポートの良い例としては、行った施策やその結果が含まれているものです。さらに代理店独自の分析なども含まれているとよい代理店だと判断することができるでしょう。

【ポイント②】実際に運用している広告

実際に運用している広告を見ることで、その代理店に依頼した場合の成果を予測することができます

また、運用している広告文に検索キーワードが含まれているかということも、合わせて確認するようにしましょう。広告文に検索キーワードを含めることは、広告運用の基本なので、代理店の運用力を測る重要な判断基準となるでしょう。

【ポイント③】広告アカウントが共有可能かどうか

優良なリスティング広告代理店であれば、広告アカウントを共有してもらえますが、中には広告アカウントの共有を拒否する代理店もあります

代理店が行っている広告運用に問題がなければ、広告アカウントを共有しても問題がないはずなので、拒否された場合は運用方法や施策に何らかの問題が発生している可能性があると考えておいた方がよいでしょう。

【ポイント④】最低出稿金額

多くの広告代理店は、依頼を受ける最低金額(最低出稿金額)を設定しています。自社の広告予算が最低出稿金額を下回っている場合、その代理店に依頼することができません。

ですので、リスティング広告代理店を選ぶ際に、最低出稿金額を上回っているのが基本条件です。

ただし、広告代理店を選ぶ際には、自社の予算が最低出稿金額よりも十分に多いことが重要なポイントです。

予算が最低出稿金額を大きく上回っていると、代理店からより丁寧な対応や運用を期待できます。逆に、最低出稿金額ぎりぎりの予算で依頼するのはおすすめしません。

その代理店が請け負っているクライアントの中で最も低い予算で依頼するとなると、実績の少ない人が担当になったり、丁寧な対応をしてもらえなかったりする可能性が高いからです。

【ポイント⑤】運用代行手数料

リスティング広告代理店の手数料の決まり方は、上述した通り「料率型」「定額型」「成果報酬型」の3つの料金体系があります。

手数料の相場は広告費の20%程度です。

その相場を上回る手数料を提示している代理店には、特別な信頼がない限り依頼するのは控えた方がいいでしょう。

とくに、50万円以下の少額運用の場合、代理店の取り分である手数料も少額になるためパーセンテージを上げて提示してくる場合があります。

もちろん、その代理店の実績や実力に見合った手数料で納得できるのであれば、依頼するのも一手です。しかし、運用してみないと分からない部分も多いため、実績を確認したり、直接問い合わせたりして見極めるようにしてください。

【ポイント⑥】同業種の運用実績の有無

リスティング広告代理店の運用実績を確認することは、代理店を選ぶ際に重要なことです。その中でも、自社と同じ業界、または似た事業での運用実績があるかどうかを確認するようにしましょう。

同業種の運用実績がある代理店に依頼すると、サービスに興味があるユーザーの行動や検索キーワードをよく把握しているため運用がスムーズに進むためです。

「○○のようなキーワードは、CPCが高く競合が多い割に、CVが取りづらい傾向があるので優先順位を低くしよう」といったように、同業種での運用経験の知識を活かして費用対効果を高めてくれます。

【ポイント⑦】運用担当者の実績

同業種の運用経験があるかどうかが、リスティング広告代理店を選ぶ際に重要であると上述しました。

ただ、代理店に実績があっても、自社の運用担当者に実績がないと意味がありません。ですので、実績のある人が運用をしてくれるのかどうかを確認した方がいいでしょう。

とくに、少額運用の場合や、大手代理店に依頼する場合、経験の浅い運用者が担当になることも少なくありません

契約前に自社の担当者にどのような実績があるのかを確認するようにしましょう。

【ポイント⑧】運用担当者の担当案件数

運用担当者がどのくらいの案件をかかえているのかも重要なポイントです。

広告代理店の運用者は、広告運用の他にレポートの作成や定期的なミーティングなどで多忙になりがちのため、担当案件数に限界があります。

にも関わらず、会社の利益のために少し無理をして案件を受けている代理店も少なくないのです。

依頼する広告代理店に、丁寧な対応と運用を求めるのであれば、運用担当者の担当案件数を確認することをおすすめします。

【ポイント⑨】リスティング広告以外の対応媒体の可否

必ずしも、自社の商材がリスティング広告で効果が出るとは限りません。

リスティング広告以外の対応媒体がある広告代理店では、効果が出ない際に他の媒体で配信することを提案してくれるかもしれません

というのも、SEO対策やWeb制作、リスティング広告と組み合わせてより総合的なマーケティング戦略を立てることができるためです。コンテンツを最適化し、自然検索からの流入を増やすことで、広告だけに頼らない集客方法を確立できるのです。

ですので、「対応している広告媒体」「その他のサポート体制」も確認するようにしましょう

【ポイント⑩】広告媒体からの認定資格の取得有無

広告代理店を選ぶ際には、GoogleやYahooなどの主要な広告媒体から認定資格を持っているかどうかを確認しましょう。認定資格は、代理店が一定の基準を満たしていることを証明するものです。

認定代理店は、各広告媒体との連携が強く、最新の情報や技術を活用することができます。

また、審査基準には「売上」や「運用体制」などの条件があるため、最低限の運用実績があるかどうかを確認する指標になります

ですので、認定代理店かどうかを確認することは、安心して広告運用を任せるための大切なポイントです。

【ポイント⑪】広告費の支払いのタイミング

リスティング広告代理店を選ぶ際に、広告費の支払いのタイミングを確認することが重要です。

資金繰りが苦しいため、広告費を後払いにしたいという企業が少なくないからです。

広告費用を立て替えてくれる代理店は多く存在しますが、すべての代理店が後払いに対応しているわけではありません

とくに、予算が高額の場合は、あらかじめ確認しておくことがわけで重要です。

とはいえ、自社のキャッシュフローが十分に安定している場合は、先払いのみに対応している代理店でも問題なく利用できます。

【ポイント⑫】支払いの一本化の可否

上記で広告費の支払いのタイミングについて説明しましたが、後払いに対応している代理店の場合、広告費と運用費をまとめて請求してもらえます。

先払いで、広告費と運用費の請求が別々の場合、支払いが複雑になる可能性があります。そのため、支払い方法もあらかじめ確認することをおすすめします。

リスティング広告代理店に依頼する際の注意点

リスティング広告代理店に依頼する際の注意点は以下の通りです。

【注意点①】課題を不明確なままにしない

リスティング広告を依頼する際、まず自社の課題を明確にすることが重要です。

課題が明確でないまま依頼すると、代理店からの提案によって自社の問題点が解決できるのかどうかが判断できません。

ですので、自社の問題点や具体的な目標を事前に整理して、代理店に伝える必要があります。

【注意点②】値引き率に過度に反応しない

リスティング広告代理店を選ぶ際に、値引き率を重視しすぎると、結果的に費用対効果が低くなる可能性があります

多くの代理店は利益を重視するため、大幅な値引きを求めると、経験豊富なスタッフを割り当てられないことがあります。

限られた予算で最大の効果を出すためには、値引きだけでなく、代理店の実績や担当者の質も重要視しましょう。

【注意点③】シミュレーションの基になる情報・数字を開示する

代理店に効果的な提案をもらうためには、広告戦略を立てるうえで必要な情報を提供することが重要です。例えば、過去の広告データや売上目標などの具体的な数字が挙げられます。

弊社に依頼してくださる企業様で、データをご共有いただけない場合はお断りさせていただくこともあります。

それは、シミュレーションの基になる情報が不足していると、弊社が提案する内容の質が低下してしまうためです。

ですので、リスティング広告代理店に依頼する際には、必要なデータを事前に準備して提供しましょう。

【注意点④】結果に一喜一憂しない

広告運用を開始した直後や新しい施策を導入したばかりの時期は、効果が安定しないことが多いです。

1~2日程度ではなく、一定期間のデータを基に評価することが重要です。短期間の結果に一喜一憂せず、長期的な視点で効果を見守るようにしましょう。

リスティング広告代理店への依頼前に自社で決めておいた方がよいこと

リスティング広告代理店に依頼する際には、自社であらかじめ以下のことを決めておいた方がよいでしょう。

  • 【自社➀】リスティング広告の運用目的
  • 【自社②】KPIの設計

【自社①】リスティング広告の運用目的

代理店に依頼する前に、「どのような目的でリスティング広告を運用するのか」を、自社で定義しておく必要があります。

目的を定めておかないとやみくもに広告運用を行う状態になり、効果測定の指標もあいまいになってしまいます。

ですので、中期的な視点で見たときに、自社で決めた目的を達成できるかどうかを意識しながら広告を運用する必要があります。

【自社②】KPIの設計

KPI(※2)も広告を運用する前に、正しく設計しておく必要があります。

※2 「KPI(重要達成度指標)」
広告運用において、大きな目標を達成するための進捗を測定するための具体的な指標。

上記で、広告運用の目的を定義する必要があることを説明しましたが、その目的を達成するために重要なのがKPIです。

ただし、誤ったKPIを設定すると、広告が効果を発揮しても事業全体には貢献しないといった状況に陥ることがあります。

例えば、一度の購入での単価が高く、顧客のリピート購入が少ない商品の場合、新規顧客獲得のコスト(CPO)が10,000円であっても、これが商品の利益を下回らなければ損はありません。しかし、リピート率が高い商品では、たとえCPOが商品の利益を上回り、初回の売上が赤字になったとしても、長期的に見れば利益が出ます。なぜなら、顧客が広告を通じずにリピート購入を行うことで、継続的に利益を得られるからです。

前者の場合、KPIをCV数(成果地点に到達した数)で設定しても問題はありませんが、後者ではCV数をKPIにすると問題が起こります

それは、後者がCV数だけを効果測定の指標に設定してしまうと、リピート見込みのある顧客の初回購入のみがカウントされ、損をしているように見える場合があるからです。

 

ですので、KPIを正しく設定するにはLTV(顧客生涯価値)の視点を持つことが重要です。

リスティング広告代理店では、そういった戦略設計もサポートしてくれるケースがありますので依頼してみるのも一手です。

「リスティング広告代理店」と「インハウス」

リスティング広告を運用する際、広告代理店に依頼するか、インハウス運用するかで迷っている方もいらっしゃるでしょう。

そこで、それぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。

メリットデメリット
広告代理店・自社で知見が必要ない

・最新情報をキャッチできる

・手数料がかかる

・社内にノウハウが蓄積されない

インハウス・コストを抑えられる

・明確な意思疎通ができる

・知見のある担当者が必要

・最新情報をキャッチしづらい

 

上記のように、リスティング広告代理店とインハウスの大きな違いは、「コスト」と「広告運用に関する知見」です。

代理店に依頼する場合コストがかかりますが、広告運用の知見があり、経験や実績も豊富です。反対に、インハウス運用の場合では、コストは抑えられるものの、知見のある担当者が必要であったり、最新情報をキャッチしづらかったりなどがデメリットです。

ですので、リスティング広告代理店に依頼するかどうか悩んだ場合は、「広告の予算」と「社内に知見がある人がいるかどうか」を考慮するようにしましょう

インハウスを行う場合は伴走型のWebコンサルティングがおすすめ

自社に知見や経験がなく、インハウス運用をするのが不安な方もいるでしょう。

知見のある担当者を用意するのにも、コストと時間がかかってしまいます。

そこで、伴走型のWebコンサルティング(クライアントと協力しプロジェクト全体を伴走しながらサポートするWebコンサルティング)を行っている代理店に依頼することをおすすめします

初期の段階で専門家の支援を受けることにより、運用のミスを減らし、効率的にリソースを活用することが可能になるため、中長期的にはコスト削減にもつながります

弊社(ヒューワンズウェイ)でも、伴走型のWebコンサルティングのプランを用意しています。

クライアント様と伴走し、経験や知識を補いながら広告効果の最大化を目指します。

【まとめ】リスティング広告代理店を選ぶ際は「信頼できるかどうか」を重視する

今回は、リスティング広告代理店を選ぶ際のポイントや注意点について解説させていただきました。

リスティング広告の運用を代理店に依頼する場合の代理店選びは、今後のコンバージョンに大きく影響します。

代理店を選ぶ際は、今回解説させていただいたポイントや注意点を理解し、慎重に選ぶことが大切です。

弊社は、Google広告、Yahoo!プロモーション広告、Microsoft広告の代理店として広告運用しております。

また、インハウス運用を行いたい企業様のための伴走型のWebコンサルティングも提供しております。最低出稿金額は50万に設定していますが、少額運用も柔軟に対応できる場合がございますので、まずはご相談ください。

 

Hew One’s Way が選ばれる理由

 

この記事を監修した人

株式会社Hew One’s Way(ヒューワンズウェイ)のマーケティング部

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