コラム

品質スコアを上げるための3つの施策を解説

コラム:2022年6月3日

品質スコアを上げるための3つの施策

品質スコアを上げることは、広告の掲載順位の向上やクリック単価の値段に影響するため、CPAを下げたいサイトには必要な改善施策であるといえます。

本記事では、品質スコアを上げる3つの施策について解説していきます。

品質スコアとは

品質スコアとは、Google広告において入札するキーワードごとに設定される品質を表す指標のことで、1~10段階の評価が付けられています。Googleでは「品質スコア」と呼びますが、Yahooでは「品質インデックス」と表現します。

品質スコアが高ければ、該当するキーワードを検索しているユーザーにとって、リスティング広告が的確で有用であることを意味しているため、掲載順位が高くなります。

 

品質スコアを決める要素

品質スコアは1~10段階で評価されており、ある要素が評価につながります。品質スコアを決める要素は以下の3つです。

【要素①】推定クリック率

推定クリック率は、業界用語でCTRとも呼ばれており、推定クリック率が高ければ高いほど、ユーザーにとって魅力的な広告であることを意味します

評価は「平均より上」「平均」「平均より下」の3段階で判断されており、「平均より上」の評価をもらうことが品質スコアを上げるうえで重要となります。

「平均より上」の評価を受けるためには、競合の広告と差別化し、自社ならではの広告運用を行う必要があります。

【関連記事】マーケティングに重要なCTRとは?平均・上げるメリット・改善ポイントを解説

【要素②】ランディングページの利便性

ユーザーがリスティング広告をクリックした際、最初に訪れるリンク先のページをランディングページといいますリンク先のページにユーザーが求めている情報が掲載されているのかという点も品質スコアを決める要素となります。

特にお問い合わせフォームや会社概要欄のページが見つけやすいなどの利便性が評価対象となるため、リンク先のランディングページが、ユーザーにとって利便性が高いのかという点が重要となります。

【要素③】広告の関連性

ユーザーがリスティング広告に触れることとなる検索キーワードと広告の関連性も品質スコアを決める要素となります。そのため、検索キーワードと広告の関連性が高ければ高いほど、品質スコアは高く評価されます。

リスティング広告を作成する際は、ユーザーの検索キーワードを明確にし、広告文の1行目にそのキーワードを含めることが理想となります。広告の関連性も推定クリック率と同様に3段階で評価されますが、「平均より下」であれば、入札キーワードと広告文の関連性を重視した広告文に改善する必要があります。

 

 

品質スコアの確認方法

品質スコアの確認方法を、Google広告とYahooリスティング広告に分けて解説していきます。

【確認方法①】Google広告

Google広告で品質スコアを確認する方法は以下のとおりです。

    1. Googleアドワーズのアカウント画面上部にあるキャンペーン」→「キーワードを順にクリック

    1. 右上にあるツールバーの表示項目」からプルダウンし、「表示項目の変更をクリック

    1. 品質スコアをクリック

  1. 適用」を選択

【確認方法➁】Yahooリスティング広告

Yahooリスティング広告で品質インデックスを確認する方法は以下のとおりです。

    1. 広告管理ツールの検索広告をクリック
    2. キャンペーン管理」をクリック
    3. 表示期間選択」をクリックし、確認したい期間を選択
    4. 画面中央の表示内容選択」から「キーワードをクリック

参照:「Yahoo!広告ヘルプ」品質インデックス【検索広告】

品質スコアを上げるメリット

品質スコアを上げると以下のようなメリットがあります。

【メリット①】掲載順位が高くなる

広告ランクは「キーワードの入札単価×広告の品質」で決定されるため、品質スコアを上げることで広告の掲載順位が高くなります

広告の掲載順位が高くなると、多くのユーザーに広告を見てもらうことができるため、クリック率(CTR)が上がり、より多くの売上や会員登録などのコンバージョンを獲得することができます。

競合と同じキーワードの入札単価だったとしても、品質スコアの高い広告が優先的に上位に表示されます

【メリット②】クリック単価が安くなる

クリック単価は「自社よりも順位が1つ下の広告ランク÷品質スコア+1円」で決まるため、品質スコアが高ければ高いほどクリック単価が安くなります。そのため、クリック単価が低くても掲載順位が高くなるケースもあるのです。分かりやすいように下記の例を見てみましょう。

  • A社:品質スコア3、1つ下の広告ランクが400 → クリック単価134円 → 掲載順位2位
  • B者:品質スコア6、1つ下の広告ランクが500 → クリック単価84円    → 掲載順位1位

品質スコアを上げるための施策

品質スコアを上げるための施策を3つご紹介します。

【施策①】推定クリック率を改善する

推定クリック率とは、入札キーワードの過去のクリック数と表示回数、現在のクリック数と表示回数から今後予想できるクリック率を表す指標のことです。推定クリック率は、品質スコアを上げるための最も重要な要素といっても過言ではありません。
推定クリック率が「平均より下」の場合は改善する必要があります。
推定クリック率を改善する施策は以下の2点です。

【改善策①】広告文の改善

推定クリック率を改善する施策の1つとして「広告文の改善」が挙げられます。

広告文を作成する際は、よりユーザーがクリックしたいと思うような訴求を行うことが重要です。例えば、具体的な価格を挿入することや「期間限定」などの誘い文句が効果的といえるでしょう。また、事前にユーザーが検索しやすいキーワードを選ぶことも推定クリック率を改善するうえで重要となります。

【改善策➁】広告グループを集約する

Google広告では、品質スコアを決める要素の1つとして、広告グループごとの表示回数のボリュームを重視しています。そのため、広告グループを集約することで、Googleから高評価を受けやすいアカウント構造にすることができます。

以前までは、リスティング広告は細かく設計すればするほど良いというものでしたが、現在では広告グループを集約していかにシンプルにするかが重要となっています。

インプレッションシェア損失率(ランク・予算)の目安や改善方法を解説

【施策②】ランディングページの利便性を向上させる

ランディングページとは、広告のリンクからユーザーが最初に訪れるページのことです。

ランディングページの利便性は、リンク先であるランディングページのコンテンツ内容にユーザーが求めている情報が掲載されていることで向上します。ランディングページの利便性の改善施策は以下の2点です。

【改善策①】ユーザーに分かりやすいランディングページの作成

ユーザーに分かりやすいランディングページを作成するためには以下のようなことに気を付けましょう。

  • 自社の強みやサービス内容を明確にする
  • ユーザーの印象に残るインパクトのあるページにする
  • スマホに対応したページを作成する
  • サイトの信頼性やサービスの透明性を図る
  • 検索キーワードとランディングページの関連性を高める
  • 実際の口コミを記載する
  • お問い合わせフォームを分かりやすく設置する

ランディングページを訪れるユーザーの大半は、自社のサービスを知らないため「どのようなサービスを提供しているのか」「信頼性のある会社なのか」という、ユーザーの疑問点に答えるようなランディングページを作成する必要があります

【Google広告】ランディングページ(LP)のA/Bテスト実施ガイド

【改善策②】ページの読み込みスピードを速くする

リスティング広告は、ユーザーによっては嫌悪感を感じる方もいます。ただでさえ、リスティング広告に対して嫌悪感を抱いているのに、ページの読み込みスピードが遅いと、ユーザーはページから離脱してしまいます。そのため、多くのユーザーにランディングページを訪れてもらうためにも、ページの読み込みスピードを速くすることは重要であるといえます。

ページの読み込みスピードが遅くなる原因として、「画像をたくさん使用している」「ユーザーのインターネット環境が悪い」などが挙げられます。これらを改善するためには、以下のような対策を行うようにしましょう。

  • 画像ファイルを圧縮する
  • 画像を遅延読み込みさせる
  • コードファイルの無駄をなくす

通常はページに訪問したタイミングですべての画像を読み込みますが、遅延読み込みさせることでスクロールをした際に見えているページの画像だけ読み込むようになるため、ページの表示を早くすることができます。

ページの読み込みスピードを測りたい場合は、Googleが無料で提供している「PageSpeed Insights」がおすすめです。

ユーザーの離脱を防ぐためにも、ページの読み込みスピードを向上させることは重要であるといえます。

【施策③】広告の関連性を改善する

広告の関連性が低い場合は、広告文にキーワードを含めるなどの対策を行い改善する必要があります。

広告の関連性を改善する方法は以下のとおりです。

【改善策①】広告文にキーワードを含める

広告文のタイトルや説明文にキーワードを含めることで、広告の関連性が高くなり大幅にクリック率が向上します。Googleが開示している関連性に関するデーターは以下のとおりです。

  • タイトルにキーワードを含める     → クリック率15%アップ
  • タイトルと説明文にキーワードを含める → クリック率68%アップ

上記のデータから分かるように、広告文にキーワードを含めることでクリック率が上昇します。広告の関連性に問題点がある場合は、広告のタイトル・説明文の両方にキーワードを含めるようにしましょう。

 

まとめ

今回は品質スコアを上げる3つの施策について解説させていただきました。

品質スコアは、広告の掲載順位を上げる・クリック単価を安くするために必要な指標です。品質スコアを上げることができれば、クリック率が上がりCPAを改善することにもつながります。

Googleなどの検索エンジンは「ユーザーに役立つ広告」を評価し検索の上位に表示するため、品質スコアの改善施策を行う際は、「ユーザー目線」に立つことが重要となります。

本記事で解説した「品質スコアを上げる3つの施策」を参考にし、品質スコアの改善施策を行いましょう。

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