コラム

インプレッションシェア損失率(ランク・予算)の目安や改善方法を解説

コラム:2024年2月19日

インプレッションシェア損失率の目安は?

広告運用で成果を出すには、インプレッションシェア損失率の改善が重要です。
損失率が高いと、それだけユーザーに届けるべき広告が届いていないことになるので、商品の認知獲得やコンバージョンを獲得する機会の損失につながります。

本記事は、インプレッションシェアと損失率の概要やその目安・改善方法などを紹介します。
また、Google広告・Yahoo!広告でインプレッションシェア損失率を確認する方法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

インプレッションシェアとは

インプレッションシェアとは広告が表示できるはずだった全回数の中で、実際にどれくらいの回数、広告を表示できたかを表す割合です。
広告がどのくらい見逃されているか
を知り、改善点を見つけ出せる指標として知られています。

たとえば、広告が表示できるはずだった全回数が1,000回、実際に表示できた回数を100回とした場合、その広告のインプレッションシェアは10%になります。

広告の表示可能な合計回数は、主に以下の要素などを考慮して見積もられます。

  • ターゲット設定
  • 承認状況
  • 広告の品質

インプレッションシェアの目安

インプレッションシェアは100%を目指すものではなく、自社の属する業種・業界・市場などの諸条件によって目安とすべき割合が異なります。

一般的には、リスティング広告では6~8割程度、指名検索なら9割程度が理想的な数値だと考えられています

また広告は、単純にインプレッションシェアが高ければいいというわけではありません。
あくまでも自社のターゲットのインプレッションシェアを高めて、見込み客を自社のLPに誘導できなければコンバージョンには至らないからです。

広告は、ねらっている見込み客に届けてこそ成果につながるとおぼえておいてください。

インプレッションシェア損失率とは

インプレッションシェア損失率とは、広告が表示されるべきだった回数の中で実際に表示されなかった回数の割合を指します。
たとえば、広告が1,000回表示されるチャンスがあったのに250回しか表示されなかった場合、損失率は75%です。

損失率には「予算」と「ランク」の2つの理由があります。

予算不足による損失率は、出稿予算が足りずに広告が十分に表示されなかったことが原因です。
そのため、予算額を見直すことで解決します。

ランクによる損失率は、自社の広告が競合にくらべて入札額や品質スコアが低かったことに原因があります。
改善するには広告の品質を上げたり、入札額を増やしたりなどの取り組みが必要です。

これらの損失率を適切に管理し、改善策を講じることで、広告の効果を最大限に高めて目標とするターゲット層により効率的にリーチできます

インプレッションシェア損失率の目安

インプレッションシェア損失率とは

(画像出典:Yahoo!広告ヘルプ

インプレッションシェア損失率が高いか低いかを判断する目安は、ランク・予算合わせて25%と言われています。

ただし、広告配信戦略や自社の属する市場によっては、この目安は上下します。

インプレッションシェア損失率の改善方法

この項目では、インプレッションシェアの損失率を改善する方法について紹介します。

  • 入札単価を上げる
  • 品質スコアを上げる

入札単価を上げる

インプレッションシェア損失率の改善には入札単価の見直しが効果的です。
入札単価は、広告に対するクリック1回あたりの上限額です。

入札単価の額の高さはそのまま入札での競争力につながるので、額が高いほど広告も表示されやすくなります。
ただ、入札単価の額がそのまま1クリックあたりにかかる金額(クリック単価)になるわけではありません。

実際のクリック単価は設定した予算とクリックされる回数によって決まります。

入札単価を上げれば広告の表示機会も増え、結果的にインプレッション損失率を軽減する効果が期待できます

品質スコアを上げる

インプレッションシェア損失率の改善には、広告の品質スコアを向上させることも有効です。
品質スコアが上がれば、広告ランクも上がります。

広告ランクは、リスティング広告などの検索広告の表示可否を決めたり、検索結果画面の何位に表示されるかを決めたりするときに影響のある重要な指標です。

つまり、品質スコアを上げれば広告ランクも上がって広告が検索結果に表示されやすくなるので、結果的にインプレッションシェア損失率の改善にもつながるわけです

品質スコアの具体的な改善方法としては、広告文やタイトルにユーザーが検索しそうなキーワードを含めることが挙げられます。
ランディングページのクオリティも品質スコアの評価に影響するので、モバイルファーストなどを意識して最適化をはかりましょう。

下記の記事でくわしく解説していますので、参考にしてください。

品質スコアを上げるための3つの施策を解説

インプレッションシェア損失率の確認方法

この項目では、インプレッションシェアの損失率を確認する方法について紹介します。

  • Google広告の確認方法
  • Yahoo!広告の確認方法

Google広告の確認方法

Google広告でインプレッションシェア損失率を確認する方法は以下のとおりです。

  • キャンペーン一覧から「表示項目の変更」を選ぶ
  • 「インプレッションシェア損失率(予算)」にチェックを入れる
  • レポート対象期間に「過去30日程度の期間」を選んで損失率を確認する
  • グラフの表示項目をインプレッションシェア損失率に指定して、日別の損失率推移を確認する

損失率が5%以上であれば、高いと判断できるので改善の余地があります
日別の損失率推移も確認し、高い場合は対策を検討しましょう。

Yahoo!広告の確認方法

Yahoo!広告での確認方法は以下のとおりです。

  • キャンペーン一覧から「表示項目の編集」を選ぶ
  • 「インプレッション損失率(予算)」を選ぶ
  • 確認期間を過去30日程度に設定してインプレッションシェア損失率を確認する

Yahoo!広告では、過去の損失率の推移をGoogle広告のように媒体画面のグラフで確認できません。
そのため、下記の手順で個別にレポートを出力する必要があります。

  • 損失率の過去推移を見るために「パフォーマンスレポート」を出力
  • 次画面で「新規レポート作成」を選ぶ
  • 上部にある「キャンペーンレポート」を選び、表示切替を「日」、表示項目を「インプレッション損失率(予算)」にする
  • 期間を「過去30日間」、表示対象は「すべて」を選ぶ

上記の操作で出力されたレポートをExcelなどでグラフ表示すれば、損失率の過去推移などが確認できます。

まとめ

インプレッションシェアは、自社の広告がどれだけ見逃されているかを把握できる指標で
す。
リスティング広告のような検索広告なら、6~8割程度が理想的な数値だと考えられています。

インプレッションシェア損失率は、主に予算の不足や広告の品質ランクの低さが原因で高くなります。
損失率を軽減するには、入札単価を上げたり品質スコアを改善したりなどの取り組みが必要です。

費用対効果の高い広告運用を目指すなら品質スコアの改善をおすすめしますが、「どのように改善すればいいかわからない」という企業様もいると思います。
弊社では、広告の品質スコア改善に必要なアドバイス・運用の代行まで承っております。ぜひお気軽にお問合せください。

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