コラム

GoogleとYahoo!のリスティング広告の違いを比較

コラム:2023年10月30日

リスティング広告の出稿先として、「Google」と「Yahoo!」のどちらにするべきか悩まれているマーケティング担当者も多いのではないでしょうか。

【Google広告】や【Yahoo!広告】といった名称は聞いたことがあるけど、具体的にどのような違いがあるのか理解している人は少ないと思います。
そこで本記事では、GoogleとYahoo!のリスティング広告の違いについて解説していきます。

各広告媒体の特徴や違いを理解し、どちらの媒体にするべきか、判断できるようになりましょう。

リスティング広告の2大媒体

リスティング広告の出稿先としては、主に「Google」「Yahoo!」が挙げられます。
これらの媒体は、国内で大きなシェアを得ており、Web上の統計調査を行う【StatCounter】によるとGoogleが75%Yahoo!が20%のシェアを獲得しています。

この統計からも分かるように、GoogleとYahoo!は国内シェアの約95%を占めています

【媒体①】Google広告とは

Google広告とは、Googleの検索エンジンでユーザーが検索した特定のキーワードに対して、その検索した特定のキーワードに関連した広告が、検索結果の上部に表示されるものです。
また、検索結果画面に限らず、検索パートナーに登録されているWebサイトでも広告を掲載することができます。

Google広告には、リスティング広告の他にも、画像や動画を表示することができるディスプレイ広告やYouTubeを利用した動画キャンペーンといった手法があります。

【媒体➁】Yahoo!広告とは

Yahoo!広告とは、Yahoo!の検索エンジンでユーザーが検索した特定のキーワードに対して、そのキーワードに連動した広告が表示されるものです。
また、Google広告と同様にディスプレイ広告もあり、Yahoo!が提携しているページでバナーなどを表示することができます。

Yahoo!JAPANのユーザー属性やその特徴を徹底解説

 

Google広告とYahoo!広告の違い

Google広告とYahoo!広告には、ターゲティング機能の有無やユーザー層などいくつかの違いがあります。

【違い①】ユーザー層

検索サイト「Google」と「Yahoo!」の利用割合:性年代別

<引用元:https://manamina.valuesccg.com/articles/1053

上記の統計データからも分かるように、各検索エンジンを利用するユーザー層が違います。
Googleは、20~40代の若年層から、Yahoo!は40代以上の高年齢層から利用されていることが分かります。
また、職業によっても、利用するユーザー層が異なります。

Googleは、会社員やフリーランスから、Yahoo!は専業主婦や無職の方からの利用が比較的多くなっています。
各検索エンジンで利用しているユーザー層に違いがあるため、リスティング広告を出稿する際のターゲットを絞りやすくなります。

【違い②】ターゲティング

Google広告とYahoo!広告を利用する際、ターゲット設定を行うことができます。

しかし、各媒体ごとに設定できる項目に違いがあります。

Google広告

Yahoo!広告

・曜日・時間帯

・デバイス

・地域

・アフィニティ

・類似ユーザー

・リマーケティング

・ユーザー属性

・購買意欲の高いユーザー層

・曜日・時間帯

・デバイス

・地域

・リターゲティング

上記の表から分かるとおり、Google広告の方が設定できるターゲティングの種類が豊富です。そのため、ターゲットを細かく設定することができ、費用対効果が高くなりやすいサービスといえるでしょう。

一方、Yahoo!広告は設定できるターゲティングの種類は少ないものの、シンプルに設定したい場合は利用を検討してみても良いかもしれません。

【違い➂】掲載先

Google広告とYahoo!広告の掲載先は、検索結果画面と各媒体の提携しているWebサイトとなっています。

そのため、各媒体が提携しているWebサイトによって掲載先は異なってきます。

Google広告

Yahoo!広告

・livedoor

・goo

・OCN

・価格.com

・朝日新聞

・Bing

・So-net

・Vector

上記の表は、各媒体が提携しているWebサイトの一例です。

リスティング広告の出稿先を決める際は、ターゲットとなるユーザー層が利用しているWebサイトと提携している媒体を加味して考えるようにしましょう。

【違い➃】表示オプション

Google広告とYahoo!広告では、設定できる表示オプションの数に違いがあります。
表示オプションを利用することで、広告文に記載できなかった情報を追加で記載することができるようになります

Google広告Yahoo!広告
・コールアウト表示オプション

・電話番号表示オプション

・構造化スニペット表示オプション

・価格表示オプション

・プロモーション表示オプション

・サイトリンクオプション

・住所表示オプション

・リードフォームオプション

・販売者評価表示オプション

・画像表示オプション

・アプリエイト住所表示オプション

・アプリリンク表示オプション

(計12種類)

・テキスト補足オプション

・電話番号オプション

・カテゴリ補足オプション

・クイックリンクオプション

上記の表から分かるとおり、Google広告の方が利用できるものが多く、広告主にとっては利用しやすい媒体だといえるでしょう。

広告を利用する業界や商品によって、必要となる表示オプションは異なるため、自社にとってどの表示オプションが必要なのか事前に把握しておくと、スムーズに広告媒体を決めることができます。

【違い➄】審査期間

審査期間の違いは以下のとおりです。

Google広告Yahoo!広告
1営業日以内3営業日以内

審査期間は、Google広告が1営業日以内、Yahoo!広告が3営業日以内となっているため、急いで広告を出稿したいのであればGoogle広告がおすすめです。

また、Yahoo!広告には広告が出稿できるかという審査に加え、アカウント審査もあるため、すべての審査が完了するのに1週間ほどかかってしまいます。Yahoo!広告の利用を検討している方は、時間に余裕をもって取り組むようにしましょう。

【違い➅】入稿規定

入稿規定の違いは以下のとおりです。

記号

Google広告

Yahoo!広告

、。(旬読点)〇(全角のみ)〇(全角のみ)
,.(カンマ・ピリオド)〇(半角のみ)
<>[]【】「」『』(括弧)〇(全角のみ)〇(一部を除き全角のみ)
~(から)〇(全角のみ)
~~(チルダ)〇(全角のみ)

【違い➆】配信地域

配信地域の違いは以下のとおりです。

Google広告Yahoo!広告
・日本国内(Kmまでの設定が可能)

・海外

・日本国内(市町村単位での設定が可能)

Google広告は、国内外問わず広告を配信することができますが、Yahoo!広告で配信可能な地域は日本国内のみとなっています。
また、Google広告の方が詳細に配信地域を設定できるため、広告配信の地域を絞りたい場合にもGoogle広告の方が有効といえるでしょう。

【違い➇】文字数

文字数の違いは以下のとおりです。

項目

Google広告

Yahoo!広告

見出し1(タイトル1)半角30文字まで半角30文字まで
見出し2(タイトル2)半角30文字まで半角30文字まで
見出し3(タイトル3)半角30文字まで
説明文1半角90文字まで半角90文字まで
説明文2半角90文字まで
パス(2)15文字ずつ

Google広告では合計300文字Yahoo!広告では合計で170文字が入稿することができる上限となっています。また、Google広告ではタイトル3まで設定できるのに対して、Yahoo!広告ではタイトル2までしか設定することができません。

より多くの広告文を入稿したい場合は、Google広告がおすすめです

リスティング広告の文字数は何文字まで?GoogleとYahoo!に分けて紹介

Google広告がおすすめのケース

リスティング広告を出稿する際、Google広告がおすすめのケースは以下のとおりです。

【Google①】メインターゲットがスマホユーザー

Google広告を利用しているモバイルユーザーは、Yahoo!よりも多いため、メインターゲットがスマホユーザーの場合は、Google広告の利用をおすすめします。
また、Googleが提供しているスマートフォンアプリが、アプリの利用時間シェアTOP10の半数を占めるなど、Googleを利用している多くのユーザーがモバイルユーザーとなっています。
そのため、メインターゲットをスマホユーザーとする場合は、Google広告を活用したほうが成果につながりやすいといえるでしょう。

【Google②】海外ユーザーもターゲット

Google広告は、日本国内のみならず海外にも配信することができます。

そのため、海外ユーザーもターゲットとしている場合はGoogle広告がおすすめです。
一方、Yahoo!広告の配信地域は、日本国内のみとなっているため注意が必要です。

【Google③】アプリのプロモーション

Google広告は、Google Playの検索結果にも配信することができるため、アプリのプロモーションを強化したい場合はおすすめです。
また、ディスプレイ広告とも連動しているため、よりユーザーにとって魅力的な広告を配信することができます。

Yahoo!広告がおすすめのケース

リスティング広告を出稿する際、Yahoo!広告がおすすめのケースは以下のとおりです。

【Yahoo!①】メインターゲットがPCユーザー

Yahoo!のメインユーザーはPCユーザーであるため、メインターゲットがPCユーザーの場合は、Yahoo!広告での出稿をおすすめします。
また、PCではスマートフォンよりも大きく広告が表示されるため、ディスプレイ広告と組み合わせることでより大きな成果を得ることができます。

【Yahoo!②】メインターゲットの年齢層が50代半ば以上

若年層の利用者数はGoogle広告に劣りますが、50代半ば以上に関してはYahoo!の方が利用者数が多い傾向にあります。
そのため、50代半ば以上の高齢層をメインターゲットとする場合はYahoo!広告がおすすめです。

【Yahoo!③】自社イメージの担保

Yahoo!広告が提携しているWebサイトは、法人サイトのみとなっています。そのため、信用性が不明確な個人が運営しているWebサイトに広告が表示されることはありません。
自社イメージを担保したい場合には、Yahoo!広告がおすすめです。

まとめ

今回は、GoogleとYahoo!のリスティング広告の違いについて解説させていただきました。
リスティング広告を出稿する際は、各媒体の特徴を理解し、目的に合った媒体を選ぶようにしましょう。
とはいえ、Yahoo!広告を利用するメリットとしては「高齢層にターゲットを絞れる」「PCユーザーにターゲットを絞れる」の2つしかないと思われるため、基本的にはGoogle広告を利用するようにしましょう

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