リスティング広告のクリック率(CTR)の平均・改善方法等を解説
リスティング広告の成果を分析するうえで、クリック率(CTR)は重要な指標となります。
クリック率は、リスティング広告の改善に役立つ指標です。各業種の平均クリック率や改善方法について理解しておく必要があります。
本記事では、リスティング広告のクリック率(CTR)の平均・改善方法等を解説していきます。
リスティング広告のクリック率(CTR)とは
クリック率(CTR)とは、広告がユーザーの検索結果に表示された回数(インプレッション数)に対して、実際にクリックされた割合のことを意味しています。CTRは「Click Through Rate」の略称で、リスティング広告だけでなく、SEOなどWebマーケティング用語として使用されています。
リスティング広告の場合、クリック率が高いほど自社サイトへのアクセス数が増えるため、商品・サービスの購入など、コンバージョンにつながりやすくなります。
クリック率の計算方法
クリック率は以下の計算方法で求めることができます。
- クリック率(%)=クリック数÷インプレッション数(表示回数)×100
例えば、インプレッション数は1000回、クリック数が50回の場合は以下の計算方法となります。
- 50(クリック数)×1000(インプレッション数)×100=5%(CTR)
この計算方法で算出されたクリック率は、広告に対してユーザーがどのような行動を起こしているか確かめることができる重要な指標となります。
リスティング広告のクリック率の平均
リスティング広告クリック率の平均は、業種や取り扱っている商品・サービスによって異なるため一概には言えません。WordStreamが掲載しているGoogle広告における各業種のリスティング広告の平均クリック率は以下のとおりです。
業種 | 平均クリック率 |
自動車 | 4.00% |
教育 | 3.78% |
不動産 | 3.71% |
法律 | 2.93% |
家庭用品 | 2.44% |
金融 | 2.91% |
引用元:あなたの業界のためのGoogle広告ベンチマーク [更新!] (wordstream.com)
上記のクリック率はあくまでも各業種のクリック率の目安です。参考程度に目標のクリック率を設定していきましょう。
リスティング広告のクリック率を上げるメリット
リスティング広告のクリック率を上げるメリットは以下のとおりです。
【メリット①】品質スコアが上がる
品質スコアとは、キーワードやランディングページなどの広告の品質を表している指標で、10段階で評価されます。
Googleなどの検索エンジンは、ユーザーの悩みや問題を解決することができる広告を優先して表示するため、品質スコアの高い広告は優先的に上位掲載されることになるでしょう。
また、品質スコアが高いと評価された広告は、入札単価(CPC)が下がりやすくなるため、広告費用も抑えることができます。
【メリット②】コンバージョンが増加する
クリック率が上がるということは、ランディングページへ訪れる人も増えるため、自然とコンバージョンが増加します。
コンバージョンをより増加させるためには、ユーザーが広告をクリックして最初に訪れるランディングページが重要となります。
【メリット③】ユーザーデータを収集できる
クリック数が上がれば、自社サイトへのアクセス数も増加するため、多くのユーザーデータを収集することができます。
集まったデータは、広告やランディングページの分析・改善に役立ちます。
リスティング広告のクリック率の改善方法
リスティング広告のクリック率の改善方法は以下のとおりです。
【改善方法①】広告文に数字・記号を入れる
「○○万人が利用した!」や「○○円割引中!」など具体的な数字や「【○○さんも利用中】脱毛クリニック」などの記号を入れることで、ユーザーの印象に残りクリック率を改善することができます。
一方で「満足度No,1」や「実績No,1」などの抽象的な表現はよく見る謳い文句ですが、根拠がある広告文でないと逆にユーザーに不信感を与えてしまい、クリック率が悪化してしまう可能性があるため注意が必要です。
【改善方法②】広告オプションの設定
Google広告やYahoo!広告の無料機能として提供されている広告オプションを設定することで、クリック率を改善することができます。Yahoo!広告と比較すると、Google広告のほうがオプション内容が豊富に揃っています。
設定できる広告オプションは以下のようなものがあります。
- メッセージ表示オプション
- 電話番号表示オプション
- 住所表示オプション
- アフィリエイトオプション
- 価格表示オプション
- アプリリンクオプション
- 販売者評価の広告表示オプション
これらのオプションを使用するには、審査に通過しなければいけないうえに、設定が多少面倒だったりします。しかし、クリック率の向上に有効なオプションであるため、必ず設定しておきましょう。
【改善方法③】キーワードの見直し
キーワードを見直す際は「配信で設定しているキーワード」と「広告文に入れているキーワード」の2つの観点から見直していきます。
配信で設定しているキーワード
配信で設定しているキーワードがターゲット層に適しているか、自社の商品・サービスの訴求ポイントと適しているかを見直す必要があります。適していないのであれば、設定しているキーワードを見直すか、検索クエリを再確認し、想定外のキーワードへの配信を停止するように設定しましょう。ターゲット層が薄いキーワードで、広告を配信してしまうと、無駄にクリック数が増えてしまうため、費用が高くなってしまいます。
広告文に入れているキーワード
広告文に入れているキーワードは、ユーザーの検索キーワードに関連したものにするのが理想となります。ユーザーのニーズを分析し、検索の意図を考えた広告文を作成しましょう。
【改善方法④】ターゲット設定
リスティング広告では、性別・年齢・地域などに分けてターゲット設定が行えます。さらに、世帯家族数や世帯収入などでも設定を行えるため、ターゲット層が明確な場合はより細かく設定しておく必要があるでしょう。
ただし、ターゲット層を細かく設定した場合は配信量が減少してしまう可能性があるため、設定を変更した際は、常に広告の成果を確認するようにしましょう。
また、自社のターゲット層となるユーザー以外に広告を表示してしまうと、コンバージョンに至る可能性の低い無駄なクリック数を獲得してしまうため、クリック率が低下してしまいます。
【改善方法⑤】掲載順位を上げる
掲載順位を上げることで、より多くのユーザーに広告を見てもらうことができるため、クリック率を改善することができます。
リスティング広告の掲載順位は、広告ランクによって決定します。広告ランクは、品質スコアやキーワードの入札単価によって変動します。このうち入札単価は、自分で設定することができるクリック1回に対して支払える最大金額のことで、入札単価を高くすると掲載順位が上がる可能性が高くなります。
まとめ
今回はリスティング広告のクリック率(CTR)の平均・改善方法等を解説させていただきました。
クリック率(CTR)を改善することで、品質スコアやコンバージョンを獲得できるだけでなく、ユーザーデータも収集することができるため、リスティング広告の改善施策につなげることができます。
弊社は、Google広告、Yahoo!プロモーション広告の代理店として広告運用しております。
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