SEOと文字数の関係とは?成果を出すためのコツを解説
- SEOで成果を出すためには、検索エンジンから良質なサイトであると評価してもらわなければいけません。また、検索エンジンから評価を受け、上位表示させるためには200以上存在するアルゴリズムの基準を満たさなければいけません。
本記事では、記事の文字数とSEOの関係性に注目し、成果を出すためのコツについて解説してきます。
SEOと文字数の関係
文字数は、SEOに欠かせない施策であると考えている方も多いかと思います。では実際はどのような関係性なのでしょうか。
【関係①】Googleの見解
「文字数とSEOには関係性がある」といった認識を持たれている方もいるかと思います。
それはSEOに関する情報を発信しているサイトや書籍にそのように書かれていることが要因となっていると思われます。私自身もそのようなサイトや書籍をよく見かけます。
Googleは以下のような見解を示しています。
「私たちはページの単語を数えて100語までが悪い、100語から500語の間ならよい、また500語以上なら5枚の写真が必要というアルゴリズムを持っていない。私たちはページ全体を評価し、ユーザーにとって本当に魅力的で関連性の高い検索結果にすることを試みている。」
【関係②】SEOと文字数は直接的には関係ない
上記のGoogleの見解でもわかるように、SEOと記事の文字数には関係性がないことがわかります。
文字数に評価基準を持つのではなく、「ユーザーのニーズを満たしている有益なコンテンツなのか」という点を重視しているようです。
ですが、文章量の少ないものに比べ、文章量の多いもののほうが情報量が多くなるため、ニーズを満たしている可能性が高いといえるでしょう。
その結果、文章量の多いもののほうが検索エンジンから評価されやすい傾向にあるようです。
一方で、記事のタイトルの文字数とSEOは関係があるといわれています。SEOに効果的なタイトルの付け方は以下で解説していますので、参考にしてください。
長文コンテンツが上位表示される傾向にある理由
上記でSEOと文字数には関係性がないと述べましたが、なぜ文章量の多いもののほうが検索エンジンに評価されやすいのでしょうか。その理由は以下のとおりです。
【理由①】網羅性が高い
先ほどアルゴリズムには200以上の項目があると述べましたが、その中でも特に重要なのがメインコンテンツの質と量です。
確かに質の高いもののほうが、信頼性が高くなるため、質が評価されるのは理解できます。では、なぜ量も評価対象に加わっているのでしょうか。
それは「ユーザーにとって有益なコンテンツ」を作成するには、ある程度の情報量が必要になるからです。ユーザーからする有益とは、言い換えるとユーザーのニーズを満たしているコンテンツだといえます。
情報量が多くなることで、複数存在する検索意図に対して、適切な情報を伝えることができるようになります。
例えば、「SEO 対策会社」というキーワードを検索している意図としては以下のようなことが考えられます。
- SEO対策会社が行う作業範囲を知りたい
- SEO対策会社を利用する際にかかる費用を知りたい
- おすすめのSEO対策会社を知りたい
上記のように、検索意図は複数存在します。
1つのキーワードをとっても、検索意図はさまざまだからこそ、検索意図を理解し、網羅的に答えているものが、評価されやすい傾向にあるのです。
【理由②】ユーザーのニーズを満たしている
有益なものを作成しようとすると、提供すべき情報量も多くなるため、必然的に長文コンテンツとなります。しかし、ただ単に検索順位をあげるために長文コンテンツを作成し、必要のない情報を記載するのは逆効果となります。
結論、検索意図を理解し、有益な内容であれば、少ない文字数でもいいのです。
上位表示させるための最適な文字数
ここまで本記事を読んでくださっている方は「結局上位表示させるためにはどのくらいの文字数が最適か?」と疑問を抱かれていると思います。
そこで本章では、上位表示させるための最適な文字数について解説していきます。
最適な文字数は存在しない
結論、最適な文字数はありません。そのため「何文字以上書けば上位表示することができる」ということを断言することができません。
例えとして、「猫 種類」というキーワードで検索した場合の検索結果では、1位は約3000文字2位は大幅に上がり約7000文字と長文になっています。しかし、検索順位9位の記事は約3000文字となっています。この結果から、文字数が多ければ検索順位の1位をとれるというわけではないことがわかります。
また、仮に「猫 種類」というキーワードで上位表示を目指す際に、1000文字の記事を作成した場合、現在上位表示されている記事に対して文字数が少ないことがわかります。つまり、1000文字程度の記事では、情報量が少なすぎるため、検索意図に対して網羅的に答えることができていない可能性が高いということがわかります。
上記のことからもわかるように、SEOと文章量は関係がありません。しかし文字数の多い記事は、ニーズに対して網羅的に答えているといえます。
上位コンテンツの文字数は目安にした方がいい
では実際に何文字ぐらいの記事が理想なのでしょうか。
文字数の目安を設定するためにおすすめの方法は、同じキーワードで上位表示されているものの文字数を参考にすることです。
例えば「猫 種類」というキーワードの検索結果では、上位5位までの文字数は以下のようになっていました。
このように、同じキーワードで上位表示されている記事の文字数を知ることで、「上位表示するためには最低何文字あれば可能なのか」ということがわかります。
また、「猫 種類」の上位5記事の平均は4619文字となっていますが、最高文字数は7284文字、最低文字数は1019文字と大きく差があります。
しかし、文字数が多いからといって必ずしも情報の網羅性があるとは限らないため、あくまでも参考程度にチェックするようにしましょう。そのため、上位コンテンツを参考にする際は、文字数を比較するだけでなく、競合に対して情報量が劣っていないかという点を重視するようにしましょう。
競合などの文字数を調べる場合は、検索ボックスで「文字数カウント」と検索すれば文字数を調べることができるツールが出てきますし、文字数をチェックすることができるSEOツールを使用するのも1つの手段といえるでしょう。
おすすめの文字数カウントツール
SEOと文字数は直接的な関係はありませんが、検索結果で上位表示を目指すための1つの目安としてチェックする必要があります。
そこでおすすめなのが、無料で130以上のサービスを利用できる「ラッコツールズ」です。
ラッコツールズの文字数カウント機能を使えば、文字数カウントしたい文章をコピペするだけで文字数を確認することができます。
また、自社の文字数だけでなく、競合の文字数もチェックすることが可能です。
網羅性の高いコンテンツを書くコツ
検索結果で上位表示を目指す場合は、文字数よりも、情報の網羅性を意識することが重要となります。網羅性は、複数存在するユーザーの検索意図を理解し、それに関連した情報が含まれているかが明暗を分けます。
網羅性の高いコンテンツを書くコツは以下のとおりです。
【コツ①】競合サイトのコンテンツを参考にする
あるキーワードの検索結果で、既に上位表示されているものは、検索エンジンから「ユーザーにとって有益なコンテンツである」と評価されているものとなります。
そのため、競合サイトを参考にすることによって、キーワードに対する検索意図を把握することができます。
また、検索意図以外にも、全体の構成を見ることで、これからどのようなコンテンツを作成するべきか、参考にすることができます。
【コツ②】サジェストキーワードを参考にする
検索エンジンの検索ボックスに表示される、サジェストキーワードを参考にすることによって、上位表示を狙っているキーワードに対して、ユーザーがどのような内容を求めているのかを知ることができます。
しかし、ただサジェストキーワードを入れるだけでは、網羅性が高いとは言えません。網羅性を高くするためには、サジェストキーワードについて詳しい内容を入れる必要があります。
サジェストキーワードを参考にすることで、検索意図を満たすことができるだけでなく、文字数も増やすことができます。
【コツ③】共起語を参考にする
また、サジェストキーワード以外にも共起語を参考にすると、より成果が出やすくなります。共起語とは、特定のキーワードと一緒に使用されることが多い語句のことを意味します。
例えば、「観光」というキーワードの共起語は「旅行」「旅館」「○○県」などが挙げられます。
共起語は、ユーザーの検索意図に最適なコンテンツを作成するうえで欠かせないものとなっているため、コンテンツを作成する前に確認しておきましょう。
まとめ
今回はSEOと文字数の関係について注目し、成果を出すためのコツについて解説させていただきました。
結論、SEOと文字数は直接的には関係がありません。そのため、SEOを行う際に文字数を意識しすぎても意味がありません。ユーザーのニーズに対して最適な内容を理解し、コンテンツの情報量を考えていく必要があります。
また、上位表示されている競合コンテンツと文字数で比較するのではなく、網羅性に関して比較する必要があります。その際に、修正を繰り返すことで、自然とそのコンテンツに最適な文字数が明らかになるはずです。
このような理由から「SEO=コンテンツの文字数を多くする」という誤解が生まれてきたのです。