不動産業の集客方法12選!特にやるべき施策・反響を獲得するためのコツも紹介
不動産業界の集客は、インターネットの普及によってオンラインの手法がメインになりつつあります。
この影響により、オフライン集客では重視されなかった「会社としての親しみやすさの演出」や「契約プロセス長期化への対応」などを行う必要性が出てきました。
そこで本記事では、不動産業は特に集客に力を入れるべき理由のあとに、オンライン・オフラインそれぞれの集客方法について紹介します。
また、特にリスティング広告がおすすめな理由と不動産業の集客で反響を得るためのポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
不動産業で集客に力を入れた方がいい理由
この項目では、不動産業で集客に力を入れた方がいい理由について紹介します。
- 【理由①】競合との差別化が必要
- 【理由②】親しみやすさが重要になっている
- 【理由③】契約までのプロセスの変化
【理由①】競合との差別化が必要
不動産業で集客に力を入れるべき理由のひとつが、競合との差別化が必須であることです。
インターネット上には多くの不動産情報や物件情報が出回っており、工夫もなく、単に自社の扱う物件情報を載せるだけではユーザーに見つけてもらえません。
そのため、自社の物件特有の強みをアピールしたり、競合が導入していない集客方法を実践したりなど、他社との差別化を図ることが重要になります。
差別化がうまくいけばユーザーの目に自社の物件が魅力的に映るようになるため、選ばれる可能性も高くなります。
【理由②】親しみやすさが重要になっている
現代の不動産業は親しみやすさが重要になっていることも、集客に力を入れるべき理由のひとつです。
インターネット上に情報があふれるようになり、「いい物件の特徴」や「悪徳業者の見極め方」などの情報も手に入りやすくなりました。
そのため不動産会社は、これまで以上にユーザーとの信頼関係を大事にする必要があります。
たとえば、物件情報をインターネット上に載せるにしても、単に物件の情報だけをぶっきらぼうに載せるだけでは「どのような接客をしてくれるのか」がイメージできません。
ユーザーに「この会社に問い合わせてみよう」と思わせるには、以下のようなニーズに応える必要があります。
- こちらに寄り添った対応をしてくれる営業担当に相談したい
- 良い物件を見つけるためにこちらの希望に柔軟に対応してほしい
- アフターサポートが充実している不動産会社を選びたい
上記のニーズに応えられることをアピールするには、営業スタッフ一人ひとりの紹介ページを作成したり、実際のサポート事例を掲載したりするのがおすすめです。
サポート体制についても情報を掲載しておくと、より信頼度が増すでしょう。
【理由③】契約までのプロセスの変化
契約までのプロセスが長期化していることも、集客に力を入れるべき理由のひとつです。
今はインターネット上にある多くの情報を参考にしながら契約の可否を検討できるため、実際に成約に至るまでの時間も長くなりました。
成約に至るまでの時間が長くなることは競合と比較される時間も長くなることを意味するため、集客力や訴求力などが不足していると成約のチャンスを逃すことになります。
そのため、集客をインターネット中心で行うとともに、ユーザーがスムーズに成約に至る流れを提供することが重要といえます。
これにより、成約率を高めることが可能です。
効果的な方法として、オンライン内見やオンラインで完結する契約手続きの導入などが挙げられます。
不動産業のオンライン集客方法6選
この項目では、不動産業におけるオンラインでの集客方法を6つ紹介します。
- 【オンライン集客①】ホームページのSEO対策をする
- 【オンライン集客②】オウンドメディアを作成する
- 【オンライン集客③】ポータルサイトに掲載する
- 【オンライン集客④】リスティング広告を活用する
- 【オンライン集客⑤】SNSの活用
- 【オンライン集客⑥】Googleマイビジネスに登録する
【オンライン集客①】ホームページのSEO対策をする
不動産業のオンラインでの集客方法には、SEO対策を施したホームページの運営があります。
ホームページにSEO対策を施せば、会社名での指名検索や「地名 不動産会社」などのキーワードで検索結果の上位に表示させることが可能です。
ホームページが上位に表示されればクリック率も高まるため、より多くのユーザーを集客できます。
そのため、自社ホームページのSEO対策は必須といえます。
【オンライン集客②】オウンドメディアを作成する
不動産業でのオンライン集客方法として、オウンドメディア(自社で保有するメディアサイト)の作成・運営があります。
代表的なものとしてブログやメルマガなどがあり、主に企業が一方的に発信する媒体であることが多いです。
ホームページと同様、しっかりSEO対策を施せばGoogleの検索エンジンで上位表示できるので、多くのユーザーを集められます。
不動産業のオウンドメディア運営では、以下のようなテーマで発信するのがおすすめです。
- 優良物件の探し方
- 特定地域のおすすめ物件
- 賃貸契約や売買契約の仕組み
- 契約で必要になる費用の種類や税金の種類
【オンライン集客③】ポータルサイトに掲載する
不動産業でのオンライン集客方法として、ポータルサイトの活用があります。
不動産業界のポータルサイトは、複数の物件情報をまとめて閲覧できます。
自社の物件情報を掲載すれば、物件を探しているユーザーとの接点を作ることが可能です。
ただ、他の不動産会社も物件情報を掲載しているため、競争に勝って成約につなげるにはさまざまな工夫が必要になります。
おすすめのポータルサイトは以下のとおりです。
【オンライン集客④】リスティング広告を活用する
不動産業のオンライン集客方法として、リスティング広告を活用する方法があります。
リスティング広告は「○○市 新築住宅」「○○県 中古マンション」など、自社のターゲットが検索しそうなキーワードに広告を出稿できます。
SEO対策を施したオウンドメディアやホームページよりも検索結果の上部に表示されるのがメリットです。
「○○県で新築住宅を探している」「最寄り駅が○○の分譲マンションの購入を検討している」といった、購買意欲の高いユーザーに効率よくアプローチできます。
リスティング広告はテキストタイプの広告なので、文章での訴求力が重要になります。
ターゲットに刺さる具体的な言葉を入れたり、具体的な数字を使って訴求したりなどの工夫が必要です。
【オンライン集客⑤】SNSの活用
SNSの活用も、不動産業のオンライン集客で有効な手法です。
SNSは幅広い世代で利用されており、無料で始められるのが特徴です。
成約獲得の目的で使われることは少なく、主に認知の獲得やブランディング目的で利用されます。
集客の導線のひとつとして活用するのが一般的です。
主なSNSプラットフォームとユーザーの年齢層は以下のとおりです。
- Instagram(10~20代が多い)
- YouTube(幅広い世代が利用している)
- X(旧Twitter)(20代のユーザーが多い)
- Facebook(30~40代が多い)
- TikTok(10~20代が多い)
【オンライン集客⑥】Googleマイビジネスに登録する
Googleマイビジネス(※1)に登録するのも、不動産業のオンライン集客方法として有効です。
※1「Googleマイビジネス」
”Googleビジネスプロフィールともいう。Googleの検索結果やGoogleマップに自社の情報を無料で掲載できるサービス”
MEO(マップエンジン最適化)対策を施せば、Googleマップの検索で上位に表示される可能性が高まるため、多くの集客につながります。
「専用の店舗を構えることが多い」という不動産業の性質を最大限活かせるサービスです。
登録できる主な情報は以下のとおりです。
- 会社名
- 電話番号
- 住所
- ホームページURL
- 店舗の画像
不動産業のオフライン集客方法6選
この項目では、不動産業におけるオフラインでの集客方法を6つ紹介します。
- 【オフライン集客①】ポスティングとチラシ配り
- 【オフライン集客②】新聞への広告掲載または折込
- 【オフライン集客③】ティッシュ配り
- 【オフライン集客④】看板設置
- 【オフライン集客⑤】イベントとセミナーの開催
- 【オフライン集客⑥】FAX・ダイレクトメール
【オフライン集客①】ポスティングとチラシ配り
不動産業でのオフライン集客方法として、ポスティングやチラシ配りがあります。
オンライン集客とくらべて確実にユーザーの手元に情報を届けられ、配布するエリアを限定することでターゲットを絞り込むことが可能です。
デジタル広告に触れる機会が少ない中高年をターゲットとするときに、特に効果的です。
新築や中古の分譲住宅購入を訴求するケースが多いので、1件でも成約に至れば大きな利益になります。
【オフライン集客②】新聞への広告掲載または折込
不動産業でのオフライン集客方法として、新聞の広告掲載・折込チラシ配布があります。
広告費を支払って新聞に物件の広告を載せたり、物件情報を記載したチラシを新聞に折り込んで配ったりします。
ポスティングなどと同様、中高年を対象としており、賃貸ではなく住宅の購入を検討しているユーザーにアプローチできます。
配布するエリアが決まっているので、特定地域のターゲットに訴求できる部分も似ています。
ただ年々、新聞を定期購読する家庭が減少しているため、以前ほどの集客効果は期待できません。
【オフライン集客③】ティッシュ配り
不動産業でのオフライン集客方法として、ティッシュ配りという手法もあります。
人通りの多い駅前やショッピングセンターなどで、自社の物件情報を掲載したチラシをティッシュと一緒に配布します。
ティッシュと一緒に配るため、掲載できる情報量は少なめです。
ただ、配れば配るほど認知を獲得できるので大量に発注して配布すれば、費用をおさえつつ一定数の見込み客を獲得できるでしょう。
【オフライン集客④】看板設置
不動産業でのオフライン集客方法として、看板の設置があります。
国道沿いや駐車場、交差点に建つビルの広告枠といった人の目に付く場所に大きな看板を設置することで、周辺地域のユーザーからの認知を獲得できます。
オープンハウスやモデルルーム見学会の開催を知らせる際に利用されることも多いです。
大きな看板を設置するためまとまった費用はかかりますが、普段デジタル広告に触れる機会の少ないユーザーにアピールできます。
【オフライン集客⑤】イベントとセミナーの開催
イベントやセミナーの開催も、不動産業でのオフライン集客方法として有効です。
著名なゲストや講師を招いて、集まったユーザー相手に不動産に関する勉強会や相談会を行います。
勉強会や相談会をきっかけとして自社の物件やサービスに対する興味を喚起し、商談につなげるのが目的です。
現代では、会場を借りて行うリアルイベントやセミナーはもちろん、オンライン上でも頻繁に開催されています。
不動産への関心が高いユーザーを多く集められるため、商談に発展する確率も高いのが特徴です。
【オフライン集客⑥】FAX・ダイレクトメール
不動産業でのオフライン集客方法として、FAXやダイレクトメールがあります。
ハガキやチラシよりも費用は安く済みますが、ユーザーがFaxを仕事で使っている場合、迷惑になる可能性が高くなります。
場合によっては、大きなクレームに発展する可能性があるので注意が必要です。
また、掲載できる情報にも限りがあり、色も白黒のみです。
反響を得るには大胆な工夫が必要になるため、上級者向けといえるかもしれません。
「不動産業の集客」と「リスティング広告」は相性がいい
不動産業での集客と、リスティング広告は非常に相性が良いとされています。
不動産業は扱う物件が高額なため、多少の広告費用がかかってもある程度の成約数を獲得できれば大きな利益が見込めるからです。
上記画像のようにターゲットとするエリアを絞り込めるので、特定地域のユーザーをピンポイントで集客できます。
また、特定の地域だけでなく、「住宅購入を検討している20代の夫婦」が検索しそうなキーワードを狙って広告を出稿することも可能です。
このように、リスティング広告は「特定エリアのユーザー」や「特定の属性を持ち、ニーズが明確になっているユーザー」などをピンポイントで狙えます。
そのため、これまで紹介してきた集客方法の中でも、特に不動産業の集客でおすすめの手法といえます。
リスティング広告の運用には、専門の知識を持った人材が必要になります。そういった人材がいない場合は、弊社に運用を任せることを視野に入れていただけると嬉しいです。
弊社(株式会社Hew One’s Way)は、不動産業界におけるリスティング広告運用の実績が豊富で、上記のようなエリアを絞ったキーワードなどを丁寧に選定します。
訴求のための広告コンテンツについても、ユーザーの関心を引く広告文を作成し、広告表示オプションなどを効果的に駆使してクリック率を高めます。
クリック率が高くなればクリック単価を下げることにもつながるため、広告運用の費用対効果を高めることが可能です。
「不動産業の集客でリスティング広告を利用したいが、やり方が分からない」
「自社で運用してみたが望むような成果が出なかった」
上記のような悩みがある企業様は、ご相談のみでも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。
反響を獲得するためのポイント
この項目では、不動産業の集客で反響を得るためのポイントについて紹介します。
- 【ポイント①】自社の強みを把握する
- 【ポイント②】オンライン集客とオフライン集客を併用する
- 【ポイント③】詳細な金額を分かりやすく表示する
【ポイント①】自社の強みを把握する
不動産業の集客で反響を獲得するには、自社の強みを把握することが重要です。
不動産業は競合が多いため、自社の強みを把握して効果的にアピールしないとユーザーの関心を引けないからです。
これは、オンラインでもオフラインでも変わりません。
ユーザーからすれば「代わりはいくらでもいる」という状況なので、自社特有のサービスを訴求したり、特定の分野に特化したりなどの工夫が必要になります。
【ポイント②】オンライン集客とオフライン集客を併用する
オンライン集客とオフライン集客を併用することも、不動産業の集客で反響を得るために重要です。
現代の集客活動の主流はどこの業界もオンラインですが、不動産業の場合、オフラインの集客方法を使わないとアプローチできないユーザーもいるからです。
オフラインの主なターゲット層として、普段インターネットを利用しない中高年が挙げられます。
扱う物件によってはこれらのターゲット層にも訴求する必要があるため、状況に応じてオンラインとオフラインの併用が必要です。
併用の例としては、リアルで行うイベントやセミナーの告知をSNSで行う手法があります。
【ポイント③】詳細な金額を分かりやすく表示する
不動産業の集客で反響を得るためには、詳細な金額を分かりやすく表示することも大切です。
不動産の取引は高額になるケースが非常に多いため、必要となる金額が曖昧だったり、金額の内訳が不明確だったりするとクレームの原因になるからです。
また、広告の内容は「公正競争規約」によって厳格にルールが設定されています。
たとえば、誇大広告の禁止や表示義務など、ユーザーが情報を誤認しないように明確に内容を表示することが求められます。
広告文などをデザインしたり作成したりする場合は、これらのルールを理解した上で行うことが重要です。
まとめ
不動産業は競合が多いため、年々集客がしづらくなっています。
そのため、他社との違いをアピールして差別化するのはもちろん、ユーザーが「この会社だから依頼しよう」と考えるための親しみやすさをアピールすることが重要です。
また、情報が取得しやすくなったことによる契約までのプロセスの長期化にも対応する必要があります。
これらを実践するには、自社の業態や扱う物件に合わせてオンラインとオフラインの集客方法を併用することが大切です。
オフラインではイベントやセミナー、オンラインでは本記事で紹介した手法をすべて実践することをおすすめします。
中でも、特に不動産業と相性の良いリスティング広告をメインで活用しつつ、状況に合わせて他の手法を併用するのが効果的です。
弊社は不動産業のオンライン集客全般に精通しているため、お困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。