オンラインスクールの集客方法6選|うまくいかない原因と成功させるポイントも解説

ツールやプラットフォームが進化して開設の難易度が下がったことで、オンラインスクールを運営する企業が一気に増えました。
これにより、企業間の集客競争が激しくなっています。
本記事では、まずオンラインスクールの集客で成果が出ない理由とオンラインスクールの集客における基本的な流れについて解説します。
また、オンラインスクールでおすすめの6つの集客方法や集客を成功させるポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
オンラインスクールの集客がうまくいかない原因
オンラインスクールの集客で成果が出ない原因として、ターゲットとスクールの強みが明確化されていないことが挙げられます。
- オンラインなので自宅やカフェなど場所を選ばずに受講可能(外国からでも受講できる)
- 授業動画を何度でも見返せる
- 教材もすべてデータで共有されるため管理や持ち運びがしやすい
- 多くの生徒が卒業後に結果を出している
- 個性的なキャラクターの講師がいる
オンラインスクールの集客では、上記のような強みやメリットを明確にして、自社のターゲットにマッチする内容を訴求することが重要です。
ターゲットにマッチする訴求内容を知るには、ターゲット像を明確にしてニーズや悩みを理解することが大切です。
自社の強みとターゲットのニーズをマッチさせるために、両者の明確化は必ず行いましょう。
また、受講に関するユーザーの不安を解消できていないことも、オンラインスクールの集客がうまくいかない原因のひとつです。
たとえば、「オンラインでは質問もしづらく学習効果も低いのでは?」といった不安や、セキュリティ面での不安を払拭できなければ申し込みには至りにくいでしょう。
キャリアアップやスキルの上達、転職成功例などの「受講後の成功イメージ」を効果的に伝えられていないことも集客がうまくいかない原因になります。
ユーザーは受講後のポジティブな変化を目的にスクールを受講するので、これらの成功イメージが十分に伝わっていなければ申し込みには至りません。
このほか、原因と考えられる内容は以下のとおりです。
- 少子高齢化による見込み客の減少と獲得競争の激化
- 集客媒体や手法がユーザー層とマッチしていない(活用するSNS媒体、Web広告媒体によってアプローチできるユーザー層が異なる)
- 講師や授業内容、カリキュラムなどに魅力がない
講師や授業内容、カリキュラムの魅力不足は集客に影響するだけでなく、受講後の途中解約率にも影響します。
オンラインスクール集客の基本的な流れ
オンラインスクールの集客は、以下の順番で行うことが大切です。
- ターゲットの設定
- 魅力的なプランの設定(価値提案を明確化する。「短期間でスキルを習得できる」や「初心者でも安心」など)
- ターゲットに合わせた手法で集客
- 自社ならではの特徴や強みを生かした情報の発信
- 実践後の分析と改善は必須
オンラインスクールの集客は、適切な順番で進めることが重要です。まずターゲットを設定します。集客の目的を明確にし、「売上アップ」や「認知度向上」などのゴールを決めることで、狙うべきターゲットがはっきりします。目的とターゲットが定まっていないと、集客手法がズレる可能性があるため注意が必要です。
次に魅力的な受講プランを設計します。たとえば「短期間でスキルを習得できるプラン」や「初心者でも安心のサポート体制」など、自社のオンラインスクールならではの強みを明確に打ち出しましょう。ターゲットに応じて、短期集中型の高額プランや、基礎からじっくり学べるプランを作るのも効果的です。
ターゲットに合った集客方法の選定も重要です。訴求したい内容やターゲットの特性をもとに、適した媒体を選びましょう。たとえば、若年層向けならTikTok、テキストメインならX、長尺動画ならYouTubeといったように、相性の良いチャネルを選定することで、より効果的な集客が可能になります。
情報発信の工夫も欠かせません。競合と差別化できるポイントをSNSやブログで発信し、自社の魅力を伝えましょう。たとえば、講師がキャラクターを活かして学習のコツを発信したり、成績優秀な生徒のインタビューを掲載したりすることで、スクールの信頼性が高まります。資格試験の改正情報や、各科目の学習ポイントを発信するのも有益です。
集客を行った後は効果測定と改善を繰り返し、成果を最大化していきます。「どのユーザーが広告をクリックしているのか」「体験学習に申し込んでいるのはどの層か」などのデータを分析し、集客施策を調整することで、より効果的なアプローチが可能になります。「集客→効果測定→改善」のサイクルを回し続けることが、集客成果を最大化するポイントです。
オンラインスクールのターゲットに合う集客方法6選
この項目では、オンラインスクールの集客で有効な方法を6つ紹介します。
【集客方法①】ホームページのSEO対策
ひとつめはホームページへのSEO対策です。
SEO対策を施すことで、GoogleやYahoo!などの検索結果画面で自社のホームページを上位に表示させられます。
具体的には、「○○資格 オンライン 無料体験」「○○スクール 実績」などのキーワードで自社のホームページを上位に表示させることを目指します。
これらのキーワードを検索するユーザーは資格取得や学習への意欲が高いユーザーなので、うまく自社ホームページに誘導すればコンバージョンを獲得することが可能です。
具体的な方法
SEO対策での主な施策は以下のとおりです。
- キーワード選定(自社スクールのレッスンや学習内容、取得できる資格などに関連するワードの中でユーザーが検索しそうなものを選ぶ)
- コンテンツ制作(ユーザーの悩みや課題を解決したり、ユーザーの疑問を解消したりできる有益なコンテンツを制作する)
- 内部リンクと外部リンク設置(内部リンクはサイト内にある関連コンテンツをつなぐ、外部リンクは政府などが発信する信頼性の高い情報を引用するときに設置。これらを行うとサイトのSEO評価が上がる)
- 被リンク獲得(獲得すると自社のコンテンツの信憑性や正確性が評価されたことになるため、SEO評価が上がる)
コンテンツ制作では、実際のレッスンを体験できる無料体験、スクール卒業生の成功体験、学習をはじめるために必要になる準備などについて発信するのがおすすめです。
【集客方法②】ブログ運営による情報発信
二つ目はブログによる情報発信です。
ブログはSNSや動画とは違い、多くの情報をユーザーに届けることが可能です。
記事に関連するSNS投稿やYouTube動画をブログ内に埋め込むこともできるため、発信媒体として非常に優秀といえます。
具体的な方法
ブログに投稿するコンテンツは、ユーザーが知りたいテーマや疑問を解消できる内容にしましょう。
ユーザーに有益な情報を提供し、自社のスクールに申し込むことがユーザーのためになることを伝えて無料体験や講座への入会に誘導してください。
記事更新は定期的に行いましょう。
質を担保した状態で更新頻度を上げればよりユーザーが集まるようになり、集客できる見込み客も増えます。
合わせて、自社のターゲットがよく利用するSNSで既存記事の紹介や記事の更新をアナウンスすることも重要です。
露出が多くなるほど、ブログの存在を認知するユーザーを増やせます。
【集客方法③】リスティング広告の運用
三つ目はリスティング広告の運用です。
リスティング広告は、自社スクールに興味を示しそうなユーザーが検索するキーワードに連動して配信できます。
講座に申し込む可能性の高いユーザーをねらってピンポイントで広告を表示できるので、短期間で成果を出しやすいのが特徴です。
審査が通ればその日のうちに出稿できます。
広告がクリックされたときにのみ料金が発生するクリック課金制のため費用対効果が高く、少額の予算しか用意できなくても成果を出しやすいのがメリットです。
少ない予算で小さくはじめ、成果が期待できるようになったら予算を増やしてさらに大きな集客効果を目指すという運用もできます。
具体的な方法
リスティング広告で集客する場合は、広告をクリックしたユーザーが訪問するためのLP(ランディングページ)を用意する必要があります。
ユーザーをLPに誘導すればカリキュラムや料金プラン、スクールに申し込むメリットなどの詳細な情報を伝えられます。
リスティング広告だけでは十分な情報は伝えられません。
「リスティング広告→LP」と連携してこそ、ユーザーに必要な情報をすべて伝えてスクールの強みや魅力を訴求できます。
LPでは、講座への申し込みや資料請求、無料体験への申し込みといったコンバージョンの獲得を目的とします。
資料請求や無料体験への申し込みによって得た個人情報を利用してステップメールを配信し、購買意欲を刺激して制約に誘導することも可能です。
【集客方法④】動画マーケティング
動画コンテンツを使った集客も効果的です。
動画を利用すれば、卒業して成功した卒業生や講師のインタビュー、リアルな授業風景などをユーザーに見せられます。
画像やテキストを使ってこれらの内容を伝えることももちろん有効ですが、動きのある動画を利用することによってライブ感やリアリティを出せます。
卒業生や講師のインタビューでは、人柄や熱量なども伝わるでしょう。
動画はブログに埋め込んだり、SNSで投稿したりWeb広告で流したりもできるので、拡散しやすいのもメリットです。
動画コンテンツをうまく活用すれば、自社スクールの認知度や信頼性を高められます。
具体的な方法
動画を拡散するSNS媒体として、YouTubeやTikTok、Instagram、Xなどがあります。
TikTokやInstagram、Xなどは長尺の動画を拡散するのに向いていませんが、ユーザーの目を引く短尺動画によって情報を拡散できます。
授業風景や長めのインタビュー、スクールのカリキュラムの詳細情報などを流すならYouTubeがおすすめです。
動画を拡散するのは通常の投稿でも十分ですが、媒体にはそれぞれ広告プラットフォームが用意されているので、より大きな拡散効果をねらうなら利用を検討してみましょう。
【集客方法⑤】メールマーケティング
メールを活用したマーケティングもオンラインスクールの集客に効果的です。
メルマガ配信などはユーザーから配信の了承を得て行うため、必然的に一定のニーズを持ったユーザーが集まりやすくなります。
主な配信内容は以下のとおりです。
- 新しく加入した講師の紹介
- 講座申し込み時に使える割引クーポン
- 無料体験の案内
- 学習のヒント
- 資格に関する法改正の情報や最新情報
これらを定期的に配信することでユーザーとコミュニケーションを継続し、購買意欲を刺激することが可能です。
具体的な方法
メールマーケティングにおいては、まずメールの件名が大事になります。
メールが読まれるかどうかは、件名の内容でユーザーの関心を引けるかどうかで決まるからです。
メールの開封率を上げるために、ターゲットが「読んでみようかな」と思えるような魅力的な件名をつけましょう。
また、配信頻度を最適化することも重要です。
メールは頻繁に配信すると煙たがられますが、あまりに配信が少な過ぎるとこちらの存在を忘れられてしまう可能性があるので注意してください。
適切な配信頻度を見つけるために、開封率などを分析してみましょう。
適切な配信頻度がわかれば、曜日、時間帯などを固定するのがおすすめです。
配信する曜日や時間を決めておけばユーザーのわずらわしさも和らぎ、運営側も配信作業をルーティン化しやすくなります。
【集客方法⑥】オンラインプラットフォームでの露出拡大
オンラインプラットフォームで露出を増やすことも効果的です。
オンラインプラットフォームは、共通の目的を持つ個人や企業が集まって交流するための場で、ユーザーが必要な情報やサービスを効率よく探せるようになっています。
オンラインサロンなどがその代表例でしょう。
運営者にとっても、自分の商品やサービスを販売するための集客やブランディングに利用できるので有用なツールとして重宝されています。
具体的な方法
オンラインスクールの集客で利用するなら、やはりスキルアップを求めるユーザーが多く集まるオンラインプラットフォームの利用がおすすめです。
有名なところではUdemyやストアカ、MOSH、オンクラスなどがあります。
これらを利用すればプラットフォームが持つ信頼性の高さを利用でき、自社の講座につけられたユーザーレビューを蓄積することでさらに多くのユーザーを集客できます。
オンラインスクール集客を成功させるポイント
オンラインスクールの集客を成功させるためには、短期で成果を出せる施策と長期的かつ安定的な成果が見込める施策を組み合わせることが大切です。
わかりやすい例が、リスティング広告とブログの掛け合わせです。
ブログは運用が軌道に乗れば低コストで長期的かつ安定的に集客できますが、軌道に乗るまで最低半年かかるといわれています。
このブログで集客できない半年間を、即効性のある集客効果が期待できるリスティング広告でカバーするわけです。
リスティング広告は、費用をかければ検索結果画面の上位に表示できるので、すぐにでも受講者を獲得できる可能性があります。
運用当初はリスティング広告メインで集客し、ブログが軌道に乗りはじめたら少しずつリスティング広告の出稿数を減らすのがおすすめです。
この運用であれば、一定の集客効果を維持しつつ費用対効果の高い集客を長期間継続することが可能になります。
まとめ
オンラインスクールの集客で成果を出すには、ターゲットの明確化と自社スクールの強みを明確にすることが大切です。
これらをもとに魅力的な受講プランを用意し、ターゲットにマッチする集客手法を実践しつつ、有益な情報も発信します。
具体的な手法として、即効性と安定性の両方が手に入るリスティング広告とブログを組み合わせるのがおすすめです。
ただ、どちらも専門的な知識や経験が必須なので、初心者の方やノウハウのない方が両方同時に運用するのは現実的ではありません。
弊社は、検索結果上位を目指すブログ運営も、リスティング広告をはじめとするWeb広告の運用においても豊富なノウハウと実績を持っています。
リスティング広告とブログを掛け合わせた費用対効果の高い集客に興味があるなら、ぜひお気軽にお問い合わせください。