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弁護士のためのリスティング広告運用ガイド|成功させるためのポイントも解説

コラム:2024年7月3日

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弁護士事務所の集客媒体として、リスティング広告は非常に有用です。
運用する上での難しさはありますが、その相性の良さと運用して得られるメリットは大きなものがあります。

本記事では、弁護士の集客とリスティング広告の相性の良さや、運用するメリットとその難しさなどを紹介します。
また、リスティング広告運用で成果を出すためのポイントや費用の相場、SEOとの併用のメリットなども解説しますので、ぜひ参考にしてください。

リスティング広告とは?

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リスティング広告とは、検索エンジンで検索したキーワードに関連する広告を表示する媒体です。
上記画像のように「相続放棄 弁護士費用」と検索した画面で、コンテンツの上の方に「スポンサー」の文字と一緒に表示されます。

広告がクリックされたときのみ料金が発生する仕組みなので、非常にコストパフォーマンスの良い媒体です。

日本で検索エンジンのシェアの大半を占めるのはGoogleとYahoo!なので、Google広告とYahoo!広告にリスティング広告を出稿すれば多くのユーザーにアピールできます。

リスティング広告をクリックするとホームページに遷移するようになっているため、ホームページを店舗とすると、リスティング広告は呼び込みのようなイメージです。

【合わせて読みたい】
GoogleとYahoo!のリスティング広告の違いを比較

「弁護士の集客」と「リスティング広告」は相性が良い

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弁護士のよう緊急性の高いサービスはリスティング広告と非常に相性が良いです。
事故や法的トラブルに直面したユーザーは、迅速な対応が求められるため、一刻も早く法の専門家の助けを借りたいからです。
このようなユーザー向けに、リスティング広告で検索結果の上部に広告を表示しておけば、効率よく問い合わせや依頼を獲得できるでしょう。

「交通事故 弁護士 東京」「不倫 示談 弁護士 渋谷」などのキーワードでリスティング広告を出稿し、ユーザーからの問い合わせを待つイメージです。
法的な選択で間違いを犯したくないユーザーは、検索結果にならぶリスティング広告を比較・検討して、良さそうな事務所に依頼することになります。

ここで貴所を選んでもらうためには、ユーザーの興味を引き、貴所に依頼するメリットを十分に訴求できる広告文や画像を用意して集客力を高める必要があります。

弁護士がリスティング広告を運用して集客するメリット

この項目では、弁護士の集客でリスティング広告を活用するメリットを紹介します。

  • 【メリット①】効果に即効性がある
  • 【メリット②】得意分野に絞って集客できる
  • 【メリット③】利益率の高い領域を狙いやすい

【メリット①】効果に即効性がある

リスティング広告は、その効果をすぐに感じられることがメリットです。
出稿の設定さえ完了すればすぐに検索結果画面に表示されるため、その日から貴所のターゲット層にアプローチできます

広告のパフォーマンスもリアルタイムでチェックして変更・調整できるので、ノウハウさえあればすぐに広告効果を最大化させられます。

また、高いパフォーマンスが期待できる特定のキャンペーンやキーワードに注力すれば、短期間で大きな集客効果を得ることも可能です。

【メリット②】得意分野に絞って集客できる

リスティング広告は、弁護士が自分の得意分野に絞って集客する上でも有用な媒体です。
自分の得意分野のキーワードだけに絞って、リスティング広告を出稿できるからです。
これにより、自分の得意分野に関連する問い合わせや依頼をしてくれるユーザーだけを、見込み客として集められます

広告費をかけて、わざわざ自分の苦手分野のサービスを求めるユーザーを集める必要はありません。

ただ、得意分野に関連するキーワードであっても、人気のあるキーワードを選ぶと競合が多過ぎて検索結果画面の上位に表示できない可能性があるので注意してください。

【メリット③】利益率の高い領域を狙いやすい

リスティング広告は、利益率の高い領域を狙いやすいのもメリットです。

たとえば、労災関連を扱う弁護士の場合、「労災 軽いけが」などのキーワードで集客しても相談止まりで依頼につながらないことが多いです。
対して、「労災 アスベスト」といった雇い主の過失が追及される可能性が高い案件に関するキーワードでは、相談から依頼につながる可能性が高くなります

このように、自分の専門分野や得意分野のキーワードであっても、集客できるユーザーの属性や状況によっては収入につながらないケースがあります。

収入につながるキーワードを選んで広告を配信すれば、利益率の高い依頼を増やすことが可能です。

弁護士のリスティング広告運用は難しい?

この項目では、弁護士の集客でリスティング広告を活用するときの、難易度の高さについて紹介します。

  • 専門性が高いためキーワード選定の難易度が高い
  • 競合が増加しやすい
  • 特別な広告規定がある

専門性が高いためキーワード選定の難易度が高い

弁護士業務は専門性が高いため、リスティング広告のキーワード選定の難易度も高くなります。
収入につながりやすいキーワードや人気のキーワードを避けてニッチなキーワードを狙う場合、それらのキーワードを連想することすら難しいことも多いからです。

効果が見込めるキーワードを選ぶには、検索ニーズや専門用語を正確に把握する必要があります。

弁護士自身がキーワード選定する場合、専門用語は理解できるものの、どの用語がキーワードとして有効なのか判断がつかないことが多いです。

また広告代理店に依頼する場合、弁護士業界に精通していない担当者であれば、専門用語や検索意図を理解できないため、効果的なキーワード選定ができないリスクがあります。

これらのことから、弁護士事務所がリスティング広告運用を始めるときは、顧客や業界への理解を深めるとともに、リスティング広告運用全般を学ぶ必要があります。

もしくは、弁護士事務所のWeb集客に長けた代理店を探すのがおすすめです。

競合が増加しやすい

弁護士のリスティング広告運用では、競合が多くなりやすいという特徴があります。
士業の業界は少数の大手事務所がシェアを独占しているわけではなく、領域・職域ごとに小さな事務所が多数存在しているからです。

独立しやすい職業であることも、競合が増えやすい要因のひとつです。

いわば、中小勢力の豪族が割拠しているような状況なので、自分の得意分野でどれだけニッチなキーワードを狙っても、必ず競合がいると考えられます。

新司法試験の導入によってこれからも弁護士が増えることも予想されますので、広告運用プロセスを定期的に見直し、常に最適化することが求められるでしょう。

特別な広告規定がある

弁護士のリスティング広告運用では、特別な広告規定に従う必要があります
主な規定を挙げると以下のとおりです。

  • 検索エンジンごとに定められている特別規定
  • 士業全体に適用される特別なルール
  • 日弁連などが定めている弁護士ならではのルール

上記のように、主なものを挙げても3つあるため、本業をこなしながらリスティング広告運用を行うのは負担が大きいものと考えられます。

そのため、広告代理店を利用することも検討すべきですが、その際、実績の確認が必須です。
弁護士のリスティング広告運用に関する実績が不十分な代理店を選ぶと、規定やルールに違反してしまう恐れがあるからです。

違反した場合、広告出稿が禁止になったりホームページが使用禁止になったりする他、弁護士法違反に該当してしまうと資格剥奪のリスクすらあります。

弁護士事務所でリスティング広告運用を行う場合は、自分でやるにしろ代理店にまかせるにしろ、運用に関連するルールは必ず把握しておきましょう。
その上で、代理店に依頼する場合は、法律系の広告運用の実績が豊富な会社を選ぶのがおすすめです。

参照:業務広告に関する指針

リスティング広告運用を成功させるためのポイント

この項目では、リスティング広告で成果を出すためのポイントを紹介します。

  • 【ポイント①】検索語句とニーズを把握する
  • 【ポイント②】ユーザーの心理的ハードルを下げる
  • 【ポイント③】受任率(CV数)を管理する

【ポイント①】検索語句とニーズを把握する

リスティング広告運用で成果を出すには、検索語句やニーズを把握することが重要です。

たとえば、単純に「労災 弁護士 費用」だけでは競合も多いので、もっとニッチかつ、弁護士に相談したいというニーズがある検索語句を探す必要があります

いくつか挙げると以下のとおりです。

  • 労災 弁護士費用特約
  • 労災申請 弁護士 代理
  • 労災申請代行 費用
  • 労災に強い弁護士
  • 労災申請 弁護士 代理
  • 労災は社労士か弁護士
  • 労災 弁護士 着手金無料

「労災は社労士か弁護士」なら、ユーザーは社労士に依頼するか弁護士に依頼するか迷っていると考えられます。
そのため、弁護士に依頼するメリットを広告文で訴求すれば依頼につなげられるでしょう。
オプションで「着手金無料」の語句を入れれば、さらに依頼につながる可能性が増します。

このようなキーワードを探すときは、相談時に記入してもらうヒアリングシートの内容を参考にしたり、アンケートを行ったりして検索語句をリサーチするのがおすすめです。

【ポイント②】ユーザーの心理的ハードルを下げる

リスティング広告運用で成果を出すには、ユーザーの心理的ハードルを下げる必要があります。
具体的には、広告文などで重い判断がともなうような「依頼」や「契約」の語句を使わず、以下のような語句を使ってユーザーが感じるプレッシャーを和らげましょう

  • 無料相談
  • メルマガ登録
  • 無料見積り
  • LINEともだち登録

弁護士に依頼する際の費用は高額になりやすいため、ユーザーは「高いお金を払って問題が解決しなかったらどうしよう」と不安になることが多いです。
そのため、これらの心理的ハードルを下げ、メルマガやLINEでつながりを作っておき「いざというとき頼れる」という状況を作っておくのがおすすめです。

多くの見込み客とのつながりを作っておくのも、集客上の戦略として有効だといえるでしょう。

【ポイント③】受任率(CV数)を管理する

リスティング広告運用で成果を出すには、受任率やコンバージョン数などを管理することも重要です。

弁護士のリスティング広告運用では、無料相談や資料請求などをコンバージョンにすることが多く、そこから受任につなげていくのが一般的です。

  • どのキーワードで配信した広告からコンバージョンが出たのか
  • 無料相談に来たけれど受注につながらないことが多いキーワードはどれなのか
  • 資料請求は来たけれど受任につながらないことが多いキーワードはどれなのか
  • コンバージョンに至らないことが多いキーワードのジャンルはどのようなものか

上記のようなデータを管理して分析すれば、広告運用の最適化につながります。

リスティング広告の費用相場

先述のとおり、リスティング広告は、広告がクリックされるたびに料金が発生する「クリック課金制」を採用しています。
1クリックあたりに設定する金額をクリック単価といいます。

リスティング広告の費用相場については、多くの企業の場合、初期予算として20~30万円ほど用意するのが一般的です。

対して広告代理店の多くは、月30万円から運用代行を請け負うことが多いです。
この場合、1日に使える広告予算は約1万円となります。

自社で運用するなら20万円、広告代理店に依頼するなら30万円がリスティング広告の費用相場になります。

「リスティング広告」と「SEO」を併用するとコストが抑えられる

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リスティング広告とSEO対策は、併用することでコストを抑えることが可能です。

ここでいうSEOとは、ユーザーのお悩み解決やノウハウ、新しい情報を提供する記事を投稿して上位表示させ、集客に利用する「コンテンツSEO」のことです。
SEOでコンテンツやメディアを上位表示させられるようになれば、費用をかけずに継続して集客することが可能です。

ただ、上位表示させるまでにはある程度の時間がかかります。

このSEOで上位表示させるまでの間、リスティング広告で集客するのが「リスティング広告とSEOの併用です。

併用には、主に2つのパターンがあります。

  • SEOで上位表示されるまではリスティング広告を利用し、上位表示したあとは完全にリスティング広告運用をやめるパターン
  • SEOで上位表示されるまではリスティング広告を利用し、上位表示したあとはリスティング広告にかける広告費を少しずつ減らすパターン

上記の併用を行えば、リスティング広告とSEOの両方でコンバージョンを獲得することが可能です。

弁護士の集客に強い広告代理店に依頼する

弁護士の集客において、リスティング広告は非常に有用といえます。
その理由として、即効性があり、得意分野のみで集客でき、利益率が高いことなどが挙げられます。

しかし、競合が多いことや弁護士ならではの広告規制、キーワード選定が難しいといったハードルの高さもあります。

法律事務や裁判に集中したい弁護士の方であれば、やはり広告代理店の利用がおすすめです。
ただ先述のとおり、士業系の運用実績が少ない代理店に依頼するのは、ルール違反をしてしまうなどのリスクがあります。

代理店を選定する際は、集客実績を確認したり、ミーティングで実績を直接聞いたりなどして弁護士の集客に長けているかどうかを判断するのがおすすめです。

弊社は、弁護士の集客で豊富な実績を持つ広告代理店です。
弁護士ならではの広告規制にも精通し、集客で効果を発揮するキーワード選定にも長けています。

お問い合わせの際は集客上の要望や課題、悩みなどをお伝えいただくとともに、ぜひ弊社の豊富な集客実績についてもおたずねください。
御社の現況に近い事例などを交えて、お話させていただきます。

 

弁護士のリスティング広告運用について問い合わせる

 

 

この記事を監修した人

株式会社Hew One’s Way(ヒューワンズウェイ)のマーケティング部

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