【ホテル業向け】集客に最適なネット広告は?成果を出すためのポイントも解説

「ホテル業の収益アップにはWebマーケティングが必須」といわれる現在、どのネット広告を集客媒体として導入すればいいか悩む企業様は多いです。
ネット広告は種類も多く、媒体ごとでメインユーザーや効果を出すための運用方法も異なるため、一定のノウハウや知識がなければ適切に判断するのはむずかしいでしょう。
そこで本記事では、ホテル業の集客とネット広告の相性の良さ、導入の検討をおすすめするネット広告媒体の種類を紹介します。
また、ホテル業者がネット広告を選ぶときのポイントや成果を出すためのポイントなども解説しますので、ぜひ参考にしてください。
「ホテル業の集客」と「ネット広告」は相性がいい
ホテル業の集客とネット広告の相性が良い理由として、それぞれの宿泊プランのターゲットに合わせて広告を表示できることが挙げられます。
ファミリー、カップル、出張目的の人、女子会での旅行など、それぞれのターゲットに特化した広告を表示して訴求することが可能です。
広告文や画像、動画などのクリエイティブも、それぞれのターゲットに特化したものを用意する必要があります。
ファミリー向けの広告に関心を示すのは当然ファミリー層であるため、必然的に購買意欲の高い層にのみターゲティングでき、成約にもつなげやすくなります。
また、対象外のユーザーからの無駄なクリックも予防できるので、広告運用の費用対効果を高めやすいのもメリットです。
この他、ホテル業とネット広告の相性が良い理由は以下のとおりです。
- 少額の予算から運用をはじめられる(交通広告や看板広告のようなアナログ広告より費用が安い)
- 広告効果を数値やデータで確認できる(アナログ広告とは違ってネット広告は運用結果を細かく数値で確認できるため、改善が必要な部分の特定や改善策を検討しやすい)
ホテル業の集客には「Googleホテル広告」が効果的
ホテルの集客ではGoogleホテル広告が特におすすめです。
Googleホテル広告はその名のとおり、ホテルや宿泊施設の集客に特化したものです。
ホテルや旅行の情報を調べているユーザーや、旅行・ホテル関連のキーワードで検索するユーザーをねらって広告を配信できます。
表示形式も特殊で、上記の画像のように室内の画像や費用、扱っている予約サイト、口コミによる評価などが一目でわかるように表示されます。
検討するための譲歩が一目で確認できるため、「どのサイトが一番安いか?」や「どのホテルやサイトの口コミ評価がもっとも高いか?」などを簡単に比較することが可能です。
「ホテル」で検索すると現在地から近いホテルの広告が表示され、特定の地域のホテルを探すなら「渋谷 ホテル」などのキーワードで検索すると渋谷周辺のホテルが表示されます。
また、Googleマップ上に表示されているホテルや宿泊施設の詳細を確認するときも、詳細情報と一緒に広告が表示されます。
「Googleホテル広告」と「リスティング広告」を比較
Googleホテル広告はリスティング広告の一種です。
リスティング広告は、Googleなどの検索エンジンの検索結果画面に表示できる広告です。
ユーザーが検索したキーワードに合わせて配信できるので、ニーズが高まっているユーザーに効率よくアプローチできます。
「スポンサー」という文言とともに通常のコンテンツよりも上位に表示できるため、クリックされやすいのも特徴です。
費用は広告がクリックされたときにのみ発生する「クリック課金制」のため、費用対効果を高める運用ができます。
Googleホテル広告とリスティング広告の違いを表にまとめると以下のとおりです。
項目 | リスティング広告 | Googleホテル広告 |
---|---|---|
対象ユーザー | 検索意図にもとづく幅広い業種のターゲット | ホテルなどの宿泊施設を探している特定ユーザー |
表示場所 | 検索結果全般、ディスプレイ広告の広告枠など | Google検索、Googleマップ、Googleトラベル |
目的 | 商品やサービスの露出とコンバージョン獲得促進 | 宿泊予約の促進 |
料金比較機能 | なし | あり(ほかのOTAとの料金比較を表示できる) |
Googleホテル広告の費用は、宿泊予定客の予約が成立したときのみ発生します。
いわば、「収益が得られる見込みがたった時点」で費用が発生するため、通常のリスティング広告以上に費用対効果の高い運用が可能です。
【その他】ホテル業の集客に効果的なネット広告
ネット広告にはリスティング広告やGoogleホテル広告以外にも、ディスプレイ広告などの媒体があります。
この項目では、特にホテル業の集客で効果を発揮する広告媒体を紹介します。
リマーケティング広告
リマーケティング広告は、自社のサイトから離脱したユーザーを追いかけるような形で表示できる広告です。
ユーザーが自社サイトから他のサイトに移った際に、そのサイトの広告枠などを利用して自社サイト内で閲覧した商品やサービスを再訴求できます。
「予約しようか、どうしようか」と悩みながら離脱したユーザーに再プッシュする形でリマインドできるので、サイトへの再訪問や予約の獲得に非常に役立ちます。
ホテル業でいえば、ユーザーが時間をかけて閲覧・検討していた宿泊プランを再訴求したり、関連する特典やオプションなどを訴求したりすると成果が見込めるでしょう。
「サイトへの集客は問題ないが、なかなか予約獲得まで至らない」などの課題の解決に効果を発揮します。
メタ検索エンジン
メタ検索エンジンとは、ホテルや宿泊施設の価格を比較できるプラットフォームです。
複数のサイトの情報をまとめて確認できます。
特に以下の3つのサイトが有名です。
- トリバゴ
- トリップアドバイザー
- KAYAK(カヤック)
出稿される広告の費用は、リスティング広告と同じ「広告がクリックされたとき」のみ発生するクリック課金方式です。
多くの競合と比較されるため情報やサービスの差別化は必須ですが、独自の魅力をアピールできれば多くの予約を獲得できます。
SNS広告
SNS広告は、以下のSNSプラットフォームのタイムラインなどに広告を配信できます。
- X(旧Twitter)
ユーザーの年齢や職業、性別のほか、興味関心・プラットフォーム内の行動履歴などの情報を細かく条件設定してターゲティングできます。
自社のターゲットユーザーにのみピンポイントで広告を表示できるので、広告の無駄打ちもなく、費用対効果の高い運用が可能です。
ユーザーの目を引くクリエイティブの用意が絶対条件であり、継続的な運用が必要などのデメリットもありますが、若年層へのアプローチを考えるなら導入したい媒体です。
動画広告(YouTube)
YouTube広告は、動画の視聴前や視聴途中、視聴後に表示できるほか、YouTubeの以下の場所に表示できる広告です。
- 検索結果
- 関連動画の上部や横
- トップページ
先述のSNS広告同様、年齢や性別のほか、ユーザーの興味関心などを条件にして広告を配信できます。
ホテルの集客でいえば、特定の地域・国の風景やツアー動画を好んで視聴するユーザーに自社の宿泊プランやオプションに関する広告を表示すれば、高確率で自社サイトに誘導できます。
動画形式なので観光地やホテルの魅力を伝えやすく記憶にも残りやすい反面、高画質で訴求力の高い動画を用意する費用や労力が必要です。
アフィリエイト
アフィリエイトは、ブログやInstagramの投稿などにアフィリエイト広告を貼って収益を得るアフィリエイターに自社の宿泊プランなどをPRしてもらう手法です。
旅行やホテルを紹介しているアフィリエイターのサイトを経由して自社の宿泊プランが予約されたら、アフィリエイターへの報酬が発生します。
予約が成立しない限り費用は発生せず、さまざまなサイトに自社の広告が掲載される可能性があるので、訴求できる範囲が大きく広がるのがアフィリエイトの強みです。
その反面、アフィリエイターの人柄やサイトの内容によっては自社の信用やブランドイメージが毀損される危険性があります。
また、支払う報酬額や提携するアフィリエイターの実力によっては、成果が出るまで長い時間がかかることもあります。
利用するネット広告の選び方
この項目では、自社に合ったネット広告の選び方について紹介します。
【選び方①】ターゲット層と一致する
ネット広告には獲得しやすいユーザー層が決まっています。
自社のターゲットが明確なら、ターゲット層を基準にして媒体を選ぶのがおすすめです。
たとえば、若い女性がターゲットなら、女性ユーザーが特に多いとされるInstagram広告を出稿するのもひとつの選択肢です。
また、高年収のビジネスパーソンをターゲットにするならFacebook広告がおすすめです。
若い独身者向けのプランだけでなく、壮年の人物をターゲットにしてファミリー向けの宿泊プランの訴求もできます。
【選び方②】用意できる予算で運用できる
自社が用意できる予算を基準に選ぶのもおすすめです。
ネット広告は出稿最低金額が決まっていない媒体も多く、月に数万円ほどの予算で運用を試せます。
気になる広告媒体を複数試し、自社が用意できる予算の額でも十分な集客効果が期待できると感じた媒体のみを残して、本格運用に移行するのが効率的です。
ネット広告の運用は長期的に行うのが前提です。
「予算の範囲内で無理なく継続できるかどうか?」は必ずチェックしましょう。
【選び方③】自社のノウハウの有無
自社にノウハウがあるかどうかで選ぶのも大切です。
すべてのネット広告は動画や画像、広告文といったクリエイティブの質が成果に直結するので、それぞれの媒体に合ったクリエイティブを用意できるかが重要になります。
また運用後の効果測定、数値やデータの分析、そこから改善策を導き出すためのノウハウも必要です。
自社にネット広告の運用ノウハウを持つスタッフがいる、もしくは社内にネット広告運用のノウハウがすでにあるなら、それらを基準に選ぶのも良いでしょう。
逆に自社にネット広告の運用に長けた人材がおらず、社内にもノウハウの蓄積がまったくないなら、すべてゼロからはじめることになります。
この場合、ノウハウを蓄積するまで運用成果がまったく出ない可能性が高いので、広告運用の専門家である代理店の運用代行やコンサルティングの利用を検討するのも一手です。
ホテル業がネット広告で成果を出すポイント
この項目では、ホテル業のネット広告の集客で成果を出すポイントを紹介します。
【ポイント①】ユーザーの目を引くコンテンツを作成する
先述のとおり、ネット広告で成果を出すには動画や画像、広告文、キャッチコピーなどのクリエイティブの質がものをいいます。
そのため、まずは自社ホテルの客室や温泉・プールといった施設、スタッフの質の良さや食事などのサービスの魅力が伝わるようなクリエイティブを用意することが大切です。
具体的には、自然が楽しめる露天風呂や客室から見える風景、周辺の観光スポット、地域限定の食材を使った料理などを動画や画像で訴求すればユーザーに魅力を伝えられるでしょう。
また、限定イベントやお得なプランを広告文やキャッチコピーで訴求するのも効果的です。
【ポイント②】他事業を目的としたユーザーを選別する
他事業を目的としたユーザーを選別することも重要です。
ホテルであれば宿泊事業のほか、レストラン事業や結婚式事業など、複数のビジネスを展開しているケースが多いでしょう。
この場合、たとえば宿泊客の確保のために出稿したネット広告をレストランへの来店目的のユーザーにクリックされても、宿泊の予約獲得にはつなげにくいといえます。
ホテル側としては、宿泊客向けの広告は宿泊を検討するユーザーに、レストラン利用者向けの広告はレストランの利用を検討するユーザーにクリックしてもらわないと意味がありません。
ホテル業で売上につながる集客を行うためには、可能な限り他事業を目的とするユーザーを除くような広告運用を行う必要があります。
また、ネット広告は広告がクリックされることで料金が発生する媒体も多いので、広告の無駄打ちを予防できれば運用の費用対効果を高めることにもつながります。
【ポイント③】他の施策と併用できる予算設定にする
ネット広告はホテルの集客で非常に役立つ媒体です。
しかし、場合によっては、ほかの施策と組み合わせて運用したほうが効果を発揮する場合があります。
たとえば、ひとつの広告媒体にこだわるよりも、複数の広告媒体や集客施策を同時並行で運用して広告効果を確かめながら予算の配分を調整していく方法などがあります。
一例を挙げるとGoogleホテル広告に予算の4割を使い、Instagram広告に4割、残りの2割を地域の情報誌が運営するオウンドメディアへの出稿に使うといった具合です。
もちろん、複数の広告媒体やWebメディアを運用するには相応の数のスタッフが必要ですが、足りないリソースは広告代理店などの外部企業を利用すればカバーできます。
ネット広告は一定の期間運用しないと成果が出るかどうか判断できないため、媒体を一つひとつ試すよりも同時に複数試すほうが効率的です。
【ポイント④】効果測定・改善を繰り返す
ネット広告は、広告出稿してからの効果測定と改善が非常に重要になります。
効果測定によって得られるデータをもとに改善を繰り返せば、より広告効果を高めていくことが可能です。
効果測定では、Googleが無料で提供しているGoogleアナリティクスなどを活用すれば、広告経由で獲得した予約の数やサイトへの流入の数を確認できます。
【おすすめ】Googleホテル広告の運用が得意な広告代理店
弊社「株式会社Hew One’s Way(ヒューワンズウェイ)」は、リスティング広告やGoogleホテル広告などのネット広告を使った集客を得意とする代理店です。
Google認定パートナーにも選ばれており、運用のすべてを請け負う運用代行から自社運用をサポートするコンサルティングまで、広告主様のニーズに合わせて幅広く対応いたします。
ホテルや旅館などの宿泊業を営む多くの企業様の集客に貢献しており、お見せできる実績も豊富です。
リスティング広告運用では、宿泊業の集客で大きな効果を発揮するエリアターゲティングを得意としています。
また、ネット広告以外の集客手法としてコンテンツSEOにも長けているため、複数の広告媒体とWebメディアを組み合わせたメディアミックス的な運用も可能です。
広告の費用対効果にも強くこだわり、コストを下げつつ宿泊予約の獲得件数最大化を実現します。
「ネット広告で集客するためのノウハウや知識がなくて困っている」
「複数のネット広告で成果を出せる広告代理店に依頼したい」
「ネット広告以外の集客手法にも対応できる代理店だと安心できる」
「集客面はプロにすべてまかせ、自社は本業に集中したい」
上記のようなニーズや悩みがおありなら、ぜひ弊社にご相談ください。
会社名 | 株式会社Hew One’s Way(ヒューワンズウェイ) |
本社所在地 | 〒101‐0048 東京都千代田区神田司町2-16 佐一第二ビル4F |
事業内容 | Web広告運用全般、SEO事業、Webメディア事業、コンテンツSEO、Webサイト制作、士業・バックオフィス向け人材サービス |
まとめ
ホテル業の集客とネット広告は非常に相性が良いといえます。
リスティング広告やSNS広告などの有用な媒体が複数あるだけでなく、Googleホテル広告のようなホテルや温泉旅館の集客に特化した媒体も用意されているからです。
費用が発生するタイミングも「広告がクリックされたとき」や「予約が成立したとき」のみであるため、想定上に費用がかかることもありません。
複数の媒体やメディアに予算を振り分けて同時並行で運用し、その結果からベストなものだけを選び出せるため、費用面でも労力面でも効率のよい運用が可能です。
しかしその反面、質の良いクリエイティブの用意が必須であり、自社の宿泊業以外のビジネスを目的とするユーザーを除くといった特殊な運用が必要になります。
これらの運用を行うには、一定レベルのノウハウと運用知識がなければむずかしいでしょう。
ただ、広告代理店をうまく利用すれば、これらの課題を解消できます。
運用すべてを請け負う代行から、ノウハウのない媒体だけを請け負う部分運用、もしくはコンサルティングによる自社運用のサポートまでニーズに合わせて幅広く活用できます。
弊社もこのような対応ができる代理店のひとつです。
プロの運用代行やサポートを必要としている企業様がいましたら、ぜひお気軽にご相談ください。