被リンクにはSEO効果がある?6つの被リンク獲得方法も紹介!
「被リンクには本当にSEO効果があるのか?」
サイト運営者であれば、一度は浮かぶ疑問なのではないでしょうか。
基本的に、被リンクにSEO効果はあります。
この記事では、被リンクに効果がある根拠から、被リンクの種類、被リンクの調べ方に至るまで網羅的に解説しています。
ぜひ最後まで見て頂けたら幸いです。
被リンクとは
被リンクとは、他サイトから自サイトに向けられたリンクの事を指します。
例えばあなたの記事を読んで、感動した読者がいるとしましょう。その読者が、自身のブログであなたの記事を紹介したとします。その際、ブログに記載されたあなたのサイトへのURLこそが、被リンクとなるのです。
「Google が掲げる 10 の事実」第4章では、被リンクについてこう述べられています。
”特許を取得した PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最も良い情報源として投票されているかを分析します。この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。”
(引用:Google「Google が掲げる 10 の事実」)
Googleは、リンクを受けているサイトほど役に立つ情報源であると考えています。つまり、被リンクされるほどSEOに有利に働くと考えられます。
被リンクはSEOに効果があるのか
被リンクの質によりますが、被リンクはSEOに高い効果があります。最も大きな効果は、「記事が上位表示されやすくなる」という点です。
GoogleのJohn Mueller氏は、「たとえ良質なコンテンツを公開していたとしても、被リンクがなければサイトを上位表示させることは難しい」と話しています。
(参照: Google Search Central「English Google Webmaster Central office-hours hangout」, 38:53からの発言)
そのため、被リンクはサイトへの信頼度をはかる大きな要素として扱われているのです。
被リンクのSEO効果
大きく分けて、被リンクには2種類のSEO効果があります。
- 記事が上位表示されやすくなる
- クローラビリティが上がる
ここでは上記2つの効果を紹介します。
効果1 記事が上位表示されやすくなる
良質な被リンクを持つサイトは、記事が上位表示されやすくなります。
Googleは、サイトが有益な情報を提供しているかどうかを判断する1つの手段として、被リンクを参考にしています。
良質な被リンクを多数抱えているサイトは有益であると認められ、検索結果の上位に表示されやすくなるのです。
記事が上位表示されると、下記のような恩恵を受けられるでしょう。
- サイト売却時の価格の上昇
- アクセス数の上昇
- Google広告などの収益増加
- 問い合わせ数の増加
被リンクによるSEO効果は、極めて影響力が強いものなのです。
効果2 クローラビリティが上がる
被リンクを多く受けると、サイトのクローラビリティが上がります。クローラビリティは、「クローラ(インターネット上の情報を取得するAI)がどれだけページを見つけやすいか」を表す言葉です。
例えば、被リンクを多く受けているAというサイトがあるとします。Aはリンクによって他サイトと多く繋がっています。それによりクローラは、他サイトからAにアクセスする機会が多くなります。
その結果、インデックス(ページが検索エンジンに登録されること)されるタイミングが早まり、ユーザーは新規ページにも早期にアクセスしやすくなります。「いつまで待ってもインデックスされない」というケースも少なくなり、サイト運用が楽になるでしょう。
被リンクの「数」はSEOに関係ない
単純に被リンクの「数」を増やせば良いとは限りません。
GoogleのJohn Mueller氏は、Youtubeチャンネル「Google Search Central」にて下記のように述べています。
”リンクの総数はまったく問題ではありません。なぜなら、その気になれば、何百万もの Web サイトに何百万ものリンクを作成することができ、私たちはそれらをすべて無視することもできるからです。”
(引用:Google Search Central「English Google Webmaster Central office-hours hangout」27:07からの発言)
上記の引用からも分かる通りサイト運用者の中には、リンクを偽造し多くの被リンクを獲得する人間がいます。そのためGoogleは、被リンクの総数のみを参考にサイトを評価しません。
それでは、被リンクの「数」を超えるサイトの指標とは、一体何なのでしょうか?
それは、被リンクの「質」です。
SEOは被リンクの「質」で決まる
被リンクで最も重要なのは、「質」です。
それは、質の良い被リンクは、他サイトとの関連性や情報の信憑性を強く示す証であるためです。
前出のコメントに続いて、John Mueller氏はこう述べています。
”あるいは、ある Web サイトから非常に優れたリンクが 1 つある可能性があります。これは、そのリンクが 1 つあるという理由で、この Web サイトを関連性のあるものとして扱う必要があるという、私たちにとって非常に重要な兆候です。わかりませんが、たとえば、大手ニュース サイトのホームページなどからのものかもしれません。したがって、総数は本質的にまったく無関係です。”
John Mueller氏は、ある優れた1サイトからの被リンクが1つあるだけで、サイトのSEOに効果がある可能性がある、と述べています。たとえ被リンクの総数が少なくても、他サイトとの関連性、信頼性が高いサイトからの被リンクがもらえれば、高いSEO効果が見込めると言えるでしょう。
では質の良いリンクには、一体どんな種類があるのでしょうか?
質の良い被リンク
質の良い被リンクは、主に4種類存在します。
- ナチュラルリンク
- 自サイトと関連性が高い被リンク
- 信頼性が高い被リンク
- ユーザーにとって便利なリンク
上記の4種類を上から順に解説します。
ナチュラルリンク
ナチュラルリンクとは、他サイトから自然に貼られたリンクのことを指します。
例えば「この記事の情報、すごくためになったからみんなに伝えたい!」と思った際、人はブログなどで情報共有したくなるでしょう。
その際に自発的な動機で貼るリンクを、ナチュラルリンクと呼びます。
多くの場合、ユーザーが自発的に貼るリンクは、信頼性、興味深さ、有益さの証明になります。そのため、ナチュラルリンクはサイトのSEOに効果があると考えられています。
自サイトとの関連性が高いリンク
被リンクを受ける際、自サイトとリンク元のサイトとの関連性も重要です。
それは、Googleがサイトのジャンルを判断する際、リンク元のサイトとの関連性を重要視しているためです。
例えば、農業に関するサイトを運営している人は、同じく農業関係のサイトをリンクする傾向があります。「この栽培方法は素晴らしい」と感銘を受ける人は、同じく農業に関わる人である場合が多いでしょう。
Googleはサイトのジャンルを正確に捉えることはできません。そこでGoogleはリンク先とリンク元との関連性に注目し、サイトジャンルを決める重要な要素として被リンクを用いているのです。
信頼性が高いリンク
信頼性が高いサイトからの被リンクには、高いSEO効果がある可能性があります。
例えば、被リンク数を多く抱えた強いドメインのサイトから、被リンクを受けた場合を考えてみましょう。その場合、Googleのアルゴリズムは「あのサイトからリンクされていれば、相当質の良いサイトに違いない」と判断し、検索順位を引き上げてくれる可能性があります。
そのような信頼度が高い他サイトから被リンクを得ることに成功すれば、自サイトに強力な被リンクをつけることが可能です。
質の悪い被リンク
対して、質の悪いリンクとはどのようなものが該当するのでしょうか。
ここでは、質の悪いリンクを5種類紹介します。
過剰な相互リンク
相互リンクとは、2つのサイトがお互いに交渉し、相互に貼り合ったリンクのことを指します。例えば、サイト運営者のどちらか一方が「リンクを貼りますから、自サイトのリンクを貼って頂けませんか」と持ちかける場合などが相互リンクに当たります。
相互リンクは、被リンクとしてカウントされます。しかしサイトの有益性や信頼性を保証するものではありません。
「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」によると、検索順位向上を目的とした「過剰な相互リンク」はスパムの対象となる可能性があるため、注意が必要です。
売買されたリンク
SNSやクラウドソーシングサービスで購入されたリンクは、「売買されたリンク」と呼ばれています。「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」では、「 『売買されたリンク』は検索順位を上げることを目的に売買されたリンクであるためスパムの対象になる」といった内容が明記されています。
リンクの売買はGoogleのみならず、SNSやクラウドソーシングサービスにまで波及し始めています。
クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」の利用規約では、検索エンジンの順位に影響を与えるサービスの提供は禁止されています。
”第23条 禁止事項
(20) 検索エンジンサービスの検索結果に影響を与えるおそれのある業務を依頼する行為、又は業務を開始する行為”
(引用:株式会社クラウドワークス「クラウドワークス利用規約」)
「クラウドワークス」「ココナラ」などで販売されている被リンクサービスは、ご利用を控えることを強くお勧めします。
コメント欄でのリンク
他サイトのコメント欄に、自サイトのリンクを置くことにより、被リンクの数を増やすことができます。しかし「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」によると、コメント欄を用いた被リンクの偽造はスパムと見なされる可能性があります。例えば、次のようなものが該当します。
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-名無し 2024/01/01 13:05
この記事は分かりやすいですね。こちらの記事も良いですよ。
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検索順位を上げるために上記のようなコメントを繰り返す場合、スパムの対象となる可能性があります。
広く配布されたウィジェットに埋め込まれたリンク
自サイトへのリンクが貼られたウィジェットを制作して配布し、自サイトへの被リンク数を増やすことも、スパムの対象となります。
下記がウィジェットに関連したリンクスパムの対象です。
”・さまざまなサイトに配布されるウィジェットに埋め込まれている、大量のキーワードを含む非表示のリンクや低品質のリンク
・さまざまなサイトのフッターやテンプレートに埋め込まれて広く配布されるリンク”
(引用:Google検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」)
ウィジェットに限らず、フッターやヘッダーなどにリンクを埋め込み、配布する行為もスパムと見なされる可能性があります。
低品質なサイトからのリンク
低品質なサイトからの被リンクを得ても、効果は見込めません。
下記の引用からも分かる通り、Googleは人為的に多くの被リンクが作れることを認知し、対策しています。
”リンクの総数はまったく問題ではありません。なぜなら、その気になれば、何百万もの Web サイトに何百万ものリンクを作成することができ、私たちはそれらをすべて無視することもできるからです。”
(引用:Google Search Central「English Google Webmaster Central office-hours hangout」27:07からのコメント)
質の低いサイトからの被リンクでは、サイトの信頼性を高めることができないため、大きな効果がないと言えます。
良質な被リンクを得る方法
それでは、どのようにして良質な被リンクを得ることができるのでしょうか。
ここでは、良い被リンクを得る方法を6つ紹介します。
- 1次情報を書く
- ニッチな記事を書く
- 専門性の高い記事を書く
- SNSに投稿する
- 記事を寄稿する
- ニュース記事を書いてもらう
上から順に詳しく解説します。
1次情報を書く
1次情報を書くことは、極めて良い被リンクの獲得方法です。
その理由は、1次情報は、情報の価値が高く他サイトに引用されやすいためです。
具体的には、体験やレビュー、検証、調査などが書かれた記事が一次情報に該当します。
例えば野球に関するサイトであれば、
・独自の視点から選手を解析する
・ホーム・アウェイ勝率を計算する
・ホームランボールが落ちてきやすい位置を調査する
などの記事が、有用な一次情報として挙げられます。
一次情報を記載した記事が他サイトで引用されれば、良質な被リンクを得ることができます。
ニッチな記事を書く
Web上に情報が少ないニッチな記事を書くことも、被リンクを得るために効果的です。
その理由は、ニッチな記事には希少性があり、読者がありがたみを感じやすくなるためです。
例えば模型の塗装方法や、マイナーなトランプゲームの遊び方などが挙げられるでしょう。
ニッチな情報を探している人に対して、「まるで自分のために作られたかのような記事だ!」と強い印象を与えることができます。その際に被リンクを付けて紹介してもらうことができれば、良質な被リンクを獲得することができるでしょう。
あえて見る人も書く人も少ないジャンルで記事を執筆してみるのも、有効な被リンクの獲得方法です。
専門性の高い記事を書く
専門性が高い記事を書くサイトは、非常に被リンクを得やすいです。
法律関係や医療関係など、専門知識がなければ執筆することが難しい記事は、Web上での希少性が高いです。ライバルサイトも少なくなり、自分のサイトが中心となって参考にされ、被リンクを得ることができるようになるでしょう。
SNSに投稿する
SNSでの投稿も重要です。SNSに投稿すると、サイトの露出が増えます。
すると、ナチュラルリンクの増加が期待できます。
XなどのSNSでは情報をシェアする文化があり、拡散されれば多くのアクセスを集めることができます。
※注意:SNSからのリンクは「nofollow」タグが付けられてしまうため、被リンク数としてカウントされません。 あくまでも、投稿を広めるツールとして利用しましょう。
記事を寄稿する
有名な情報Webサイトなどに記事を寄稿することも、質の良いリンクを得られる良い手段です。寄稿記事の一部分で自サイトを紹介すれば、良い被リンクを得ることができます。
しかし、ただ自サイトを紹介する記事を寄稿しても、相手メディアにメリットがありません。相手メディアのユーザーが満足するような記事を書くことで、寄稿を受け入れられる可能性がグッと上がります。
プレスリリース記事を書いてもらう
プレスリリース記事とは、新しいサービス・商品に関する情報をまとめた記事のことを指します。ニュースや速報等を取り扱うサイトに、自社サイトに関するプレスリリース記事を書いてもらいましょう。プレスリリース記事の中で自社サイトへのリンクを貼ると、強力な被リンクが生まれる可能性があります。
被リンクの確認方法
サイトの被リンク数を確認してみましょう。
ここでは3つの被リンク確認方法を紹介します。
Ubesuggest(ウーバーサジェスト)
画像引用:Ubersuggest「無料キーワード提案ツール UbersuggestでSEO対策」
Ubersuggestでは、被リンクをチェックできる機能が搭載されています。他にも、キーワード選定、競合調査など幅広い機能を利用できます。
無料でも使用できますが、1日3回までという制限があります。
1日3回以上の使用を検討している場合、有料会員登録することをお勧めします。
https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/
Googleサーチコンソール
※Google および Google ロゴは Google LLC の商標です。
画像引用:Google「Google Search Console」
Google サーチコンソールでは、自分のサイトへのリンク数や、リンク元を確認することができます。その他のツールと異なり、ライバルサイトの被リンクをチェックすることができません。
1日に調査できる回数は無制限で、無料で利用できます。
https://search.google.com/search-console/about?hl=ja
Ahrefs(エイチレフス)
画像引用:Ahrefs「Ahrefsの無料被リンクチェッカー。あらゆるサイトへの被リンクをチェック」
Ahresfsはマーケティングの専門家向けにオンラインSEOツールを配布しています。その中の1つに、被リンクをチェックできるツール「Ahresfs」があります。
被リンクの数と、リンク元の情報を無料で確認できます。
https://ahrefs.com/ja/backlink-checker
よくある質問
被リンクの効果が反映されるまでの期間は?
被リンクを得た後に、SEO効果が表れるまでの期間は定められていません。
この質問に答えるにあたり他の記事をリサーチしましたが、「2週間で反映される」というサイトもあれば、「数ヶ月かかる」と主張するところもあります。
SEO対策は長期的にアクセスや売上を伸ばす施策です。そのため少なくとも数週間ほどかかると捉えていただくことをお勧めします。
短期間に被リンクを増やすと危険なのか?
短い期間で多くの被リンクが付くことは、特に問題ありません。急な被リンク数の上昇は、Web上でしばしば自然発生します。例えば、SNS等でサイトが拡散されると、短期間で被リンクが多く付けられることが予想されます。
しかし、人為的に多くの被リンクを増やす方法はオススメできません。前述の通り、被リンクは「数」よりも「質」のほうが重要です。多くの場合、短期間で質の低い被リンクを増やしても意味がありません。時間が掛かるとしても、質の良いリンクを着実に集めることをお勧めします。
被リンクのやり方によって効果は異なるのか?
被リンクのやり方によって効果は異なります。
例えば、他サイトのコメント欄に自サイトのリンクを張り、被リンクを偽造しても効果は見込めません。
それに対し、ユーザーが自発的に被リンクをくれた場合は、多かれ少なかれSEO効果が見込めます。
ですので、被リンクのやり方によって効果は大きく異なります。
まとめ
被リンクには、基本的にSEO効果があります。
特に、ナチュラルリンクなどの質の良い被リンクは、SEO効果が期待できます。
しかし、売買されたリンクなどの質の低い被リンクには、SEO効果が見込めません。
被リンクを上手に活用して、上位表示を獲得できるサイトを作り上げていきましょう。
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