選ばれる美容クリニックになるための集客方法10選|信頼を勝ち取るには?

多くの美容クリニックが乱立する現在、自院のターゲットに効果的にアプローチできる施策を実行しなければ生き残れない時代になっています。
本記事では、美容クリニック集客(集患)の現状とユーザー側の課題、美容クリニックで集客を行うときの事前準備と具体的な集客方法について紹介します。
また、集客方法と併用して行いたい施策、美容クリニックの集客を成功させるポイントなども解説しますので、ぜひ参考にしてください。
美容クリニックの集客の現状
まずは、美容クリニックの集客の現状について解説します。
競争が激化している
美容整形外科や美容外科、皮膚科などが属する美容クリニック業界では、月平均20~30ほどのクリニックが新規開業しているといわれます。
市場の成長にともない、大手から独立したり、他分野から新たに参入したりする企業が多くなっているからです。
新規の開業が多くなると市場全体の競争が激化するので、自然と価格競争による相場の低下と差別化のむずかしさが出てきます。
キャリアや実績のあるクリニックは、すでにある実績や専門性をアピールするだけで他院との差別化につなげられます。
しかし、開業したばかりのクリニックにはアピールできる実績がないため、ある程度の実績を積むまでは価格を下げて集客するしかないのが現状です。
市場自体は拡大しているものの、開業したばかりのクリニックには厳しい状況が続いています。
マーケティングに精通した人材がいない
スタッフの少ないクリニックでは、院長やスタッフが本業の片手間にマーケティングを行うことが多いため、効果的な戦略や施策を実行できないケースが多いです。
中には新規の集客だけで精一杯で、リピーター獲得の施策にまで手が回らずに機会損失になっているクリニックもあります。
現代の美容クリニックの集客では、施術の症例写真をSNSや広告で発信するのが効果的です。
しかし、マーケティングに精通した人材がいないクリニックでは、このような集客のトレンドすらキャッチアップできない状況があります。
Web広告や看板などの広告を出稿しても、知識やスキルが不足しているため、広告効果や費用対効果を検証できないクリニックもめずらしくありません。
医療や美容の知識・スキルとマーケティングの知識はまったく異なるものなので、クリニックの集客ではマーケティングに精通する人材の確保は必須といえます。
情報過多で迷うクリニック選びの課題
現代は情報が多過ぎるがゆえに、ユーザーがクリニックを選べなくなっているという問題もあります。
特に今はホームページだけでなくSNSでの発信もあり、どのクリニックも優れているように見えるため「自分にとってのベストがどれかわからない」となりやすいからです。
どのクリニックも良い部分を最大限アピールするため、医療や美容の知識のない消費者が良し悪しを見極めるのは非常に困難であるといえます。
美容における自分の要望を叶えるには、自分に最適な施術や方法を知り、それを得意とする医師やクリニックを見つける必要があります。
自分にとってベストなクリニックを見つけるハードルの高さも、ユーザーがクリニックを選べない理由になっているのです。
美容クリニックが集客を始める前にやっておくべきこと
この項目では、美容クリニックが集客に取り組む前にやっておくべき、SEO対策とMEO対策について紹介します。
この2つの施策は集客に直結する施策なので、必ず対策してください。
SEO対策
SEO対策は、GoogleやYahoo!などの検索結果画面の上位に表示できるサイトやコンテンツを作るための施策です。
たとえば、ユーザーが「小顔 施術」と検索した場合、小顔の施術について説明している自社のサイトやコンテンツが上位に表示されるように施策を施します。
SEO対策によって自社のサイトやコンテンツが上位に表示されれば、多くの見込み客を呼び込むことにつながり、集客アップがねらえます。
SEO対策を行う際のコツは以下のとおりです。
- 複数のキーワードを組み合わせたロングテールキーワードを活用する
- 自院のある地域や最寄り駅、得意とする治療名、施術名などをキーワードに活用する
- コンテンツ作成ではユーザーが知りたい順に、網羅的に情報を提供する
MEO対策
MEO対策は美容クリニックのような、実店舗への集客を行う業界と相性の良い施策です。
Googleマップ上の検索で、自店舗の情報を上位に表示させるための施策全般を指します。
Googleマップで「渋谷 シミ取り」のような、「地域名 + キーワード」で検索された際に自店舗の情報を上位に表示させることを目指します。
地域を指定して検索されるので、自店舗がある地域名を含んだキーワードで上位表示できれば、大きな集客効果が期待できるでしょう。
Googleマップでは、クリニックの基本情報や施術の詳細、直接予約するための電話番号、画像や動画などを掲載できます。
URLも記載できるので、自院の公式サイトにユーザーを誘導することも可能です。
自院に対する口コミにも返信できるので、一つひとつに丁寧に返信すれば、ユーザーからの信頼も獲得できます。
自社を選んでもらいたい!美容クリニックの集客方法6選
この項目では、美容クリニックでおすすめの集客方法を6つ紹介します。
【集客方法①】ポータルサイトへの出稿
ポータルサイトは、多くの企業の情報をひとつにまとめた「まとめサイト」のことです。
美容系まとめサイトでは、多くの美容クリニックやサロンの情報が登録されており、気に入ったクリニックがあればのまま予約もできます。
代表的なものにホットペッパービューティー、楽天ビューティー、Beauty Parkなどがあります。
クリニック選びに必要な情報がひとつのサイトにまとまっているので、「クリニックやサロンを探すならポータルサイトから」というユーザーも多いです。
掲載手数料や予約時のマージンなどがかかりますが、自院の情報を登録しておけば集客チャネルのひとつとして活用できます。
メリット | デメリット | コスト | |
---|---|---|---|
ポータルサイト | ・利便性が高い ・流入経路を増やせる |
・掲載には手数料がかかる ・予約獲得時はマージンが発生する |
月額、数万円 |
【集客方法②】リスティング広告運用
リスティング広告は、自社のターゲットが検索しそうなキーワードに連動して配信できる文章タイプの広告です。
SEOと同様に、Googleなどの検索結果画面に表示されます。
ユーザーが明確にニーズを自覚しているときに検索するキーワードをねらえるので、集客に成功しやすいのが特徴です。
SEO対策を施した自社サイトの上位表示がむずかしい場合でも、リスティング広告なら自社の情報を検索結果の上位に表示させることも可能です。
ただ先述のとおり、美容業界の市場が拡大して多くの新規参入者が生まれているので競合性が高く、広告単価も高くなりやすいという問題もあります。
競合性も広告単価も高くなりやすい中で成果を得るには、ロングテールキーワードをうまく活用するなど、一定レベルの運用ノウハウと知見が求められます。
メリット | デメリット | コスト | |
---|---|---|---|
リスティング広告 | ・費用対効果が高い ・比較的上位表示を獲得しやすい |
・ユーザーの検索意図に合致させることが必須 ・広告単価が高くなりやすい |
月額、数十万円 |
【集客方法③】SNS広告運用
ほとんどの美容クリニックやサロンでは、InstagramやFacebook、XなどのSNSでアカウントを開設して運用していますが、SNS広告を活用しているクリニックは意外と少ないです。
SNS広告はさまざまな条件を組み合わせた精度の高いターゲティングと拡散力が魅力ですが、選択したSNSのプラットフォーム内でしか配信できません。
Instagram広告であれば、Instagramのプラットフォーム内にいるユーザーにのみ広告を配信する仕組みです。
SNSアカウントの通常投稿と広告配信を組み合わせれば、さらなる集客力アップが期待できます。
メリット | デメリット | コスト | |
---|---|---|---|
SNS広告 | ・精度の高いターゲティング精度が可能 ・高い拡散力が期待できる |
・広告が届くのはSNSの利用者のみ ・運用次第で炎上リスクがある |
月額、数十万円 |
【集客方法④】Youtube動画広告
Youtube動画広告は、ユーザーが視聴する動画の再生前や再生中、再生後、おすすめ動画の右側の広告枠などを使って表示する広告です。
広告を届けるターゲットの条件を細かく設定することで、自院がねらいたいユーザーにのみピンポイントで広告を配信できます。
動画にサイトのURLを挿入できるので、広告を見たユーザーを直接自院のサイトに誘導することも可能です。
広告をスキップされやすいのはネックですが、スキップされたら料金が発生しないインストリーム広告などを活用すれば、広告費の浪費もおさえられるでしょう。
スキップされるまでの数秒は必ず広告を見せられるので、この数秒間のクオリティを上げていけば、かけた広告費以上の集客効果を得られるかもしれません。
メリット | デメリット | コスト | |
---|---|---|---|
Youtube動画広告 | ・費用対効果の高い運用が可能 ・自院のサイトへユーザーを誘導できる |
・広告を最後まで見てもらえない可能性が高い ・広告の内容次第で炎上するリスクがある |
月額、数十万円 |
【集客方法⑤】4マス広告
4マス広告は新聞や雑誌、ラジオ、テレビの4つのマスメディアに広告を配信するものです。
多くの人の目に留まる媒体であり、普段Web広告と接する機会のない高齢者にもアプローチできるので、自院の認知拡大に役立ちます。
4マス広告は利用する媒体の規模によって広告効果も料金も大幅に異なるため、自院の目的や予算に合わせて媒体を選ぶことが重要です。
メリット | デメリット | コスト | |
---|---|---|---|
4マス広告 | ・自院の広告を多くの人に届けられる ・幅広いユーザー層に訴求できる |
・大きな効果を得るには多額の料金が必要 ・出稿を辞めると効果も失われるため継続的にコストがかかる |
数十万円〜数千万円(媒体の規模、広告サイズによって異なる) |
【集客方法⑥】オフライン広告
オフライン広告は駅や道路沿い、電車やタクシーの中といった人の目に留まりやすい場所に広告を出稿するものです。
不特定多数の人に見られるため、さまざまな年代の人に自院の存在を認知してもらえます。
主な出稿場所として道路沿いの立て看板や建物の上にある看板、電柱、駅構内の広告枠、電車・タクシーの車両内の広告枠などが挙げられます。
自院のターゲットがよく訪れる場所に出稿しないと広告効果が出にくいため、出稿前のリサーチが非常に重要になる媒体です。
メリット | デメリット | コスト | |
---|---|---|---|
オフライン広告 | ・自院の広告を多くの人に見せられる ・出稿したあとは契約終了まで放置できる |
・出稿場所をよく選ばないと効果が得られない可能性がある ・広告を出稿し続けるにはコストがかかる |
数千円〜数百万円(設置場所や媒体によって異なる) |
【その他】併用して実施したい施策
この項目では、併用して実施したい施策を紹介します。
口コミサイトへの出稿
口コミサイトは、自分が購入した商品やサービスの感想を書き込めるサイトです。
さまざまなジャンルの口コミサイトがあるので、美容系のサイトに出稿すれば自院で施術を受けたユーザーのリアルな声を掲載できます。
現代の消費者は、実際の利用者によるレビューや口コミを非常に重視する傾向にあるので、積極的に出稿することをおすすめします。
ポジティブな口コミだけでなくネガティブな感想も書かれるので、自院の顧客満足度を高める努力は欠かせません。
美容系ブログ運営
美容系のブログを開設し、施術のトレンドや方法などをくわしく解説する記事を投稿するのも有効です。
「シミ取り施術で得られる効果と注意点」や「新技術○○の効果とリスク」など、美容に関心のあるユーザーが知りたい情報を提供し、自院の専門性をアピールしましょう。
SEO対策を適切に施せば検索結果の上位に表示できるので、見込み客となるユーザーを多く呼び込めるでしょう。
ブログで集客効果を得るには最低半年ほどかかりますが、一度軌道に乗ってしまえばコストをおさえて長期的な集客に貢献してくれる資産になります。
失敗しない!美容クリニックの集客を成功させるポイント
この項目では、美容クリニックの集客に関するポイントを紹介します。
【ポイント①】差別化するためにターゲットを絞る
まずは、他院との差別化をはかるためにターゲットを絞りましょう。
具体的には自院を選んでもらえるように、得意とする施術のスキルやサービス、実績などを積極的にアピールすることです。
「特定の施術での豊富な実績や症例」「患者に寄り添ったカウンセリング」などをアピールすることで、「〇〇の施術といえば△△クリニック」というイメージを構築できます。
自院のセールスポイントをアピールすれば、自院にとって最良の顧客層が自然と集まるようになり、結果的に他院と差別化できます。
【ポイント②】SNSやサイトに豊富な症例写真を掲載する
自院の公式サイトやSNS投稿で症例写真を掲載することも有効です。
施術による具体的な効果やビフォーアフターがわかる写真を掲載すれば、迷っているユーザーの背中を押す効果が期待できます。
ユーザーの不安を払拭できる写真を掲載すれば「ここなら安心できそう」となり、自院での施術を選んでくれるでしょう。
美容系の症例写真については、医療広告ガイドラインの限定解除事項(※1)を満たしたものなら掲載できます。
※1「医療広告ガイドラインの限定解除事項」
”医療広告にはさまざまな表現の制限がある。しかし、規制範囲内の情報だけでは患者が適切な判断をするのに十分ではないため、広告可能事項の制限を一部解除できるようになった。解除には一定の要件を満たす必要がある”
【ポイント③】透明性と誠実さで信頼を勝ち取る
透明性や誠実さを前面に出してユーザーからの信頼を勝ち取ることも大切です。
現在は、美容医療において誇大広告や詐欺に近いやり方が問題視されはじめているからです。
ユーザーから信頼を得るには、必要となる費用を明確に示し、追加料金の発生条件などもしっかり説明することが重要になります。
施術にともなうリスクも噓偽りなく説明し、トラブルが起こったときのアフターフォローの体制も整えておけば患者は安心できます。
同時に自院が保有する認定証や施術に関する資格、医療ガイドラインに沿った症例写真や口コミなどをサイトやSNSで積極的に公開すれば、信頼獲得につなげられるでしょう。
美容クリニックのWEB広告運用をお考えの方へ
現在の美容クリニック業界は競争が激化しているため、マーケティングに精通したスタッフが効果の見込める戦略と集客手法を駆使して集客することが大切です。
効果が見込める手法としては、美容に関心のある若い世代に訴求しやすいWeb施策全般を選択するのがおすすめです。
複数の施策を効果的に組み合わせて運用すれば、一定の効果が見込めるでしょう。
ただ中には、自院でマーケティングに精通した人材を確保するのがむずかしいケースもあります。
Web上の施策で成果を出すには、一定レベルの運用ノウハウや知見が必要なため、医師や医療スタッフが片手間に行うのはハードルが高いです。
このような問題を解決するには、Web施策全般に通じた広告代理店を利用するのがおすすめです。
弊社もそのひとつで、Web広告による即効性のある集客と、長期的な集客に貢献する資産となるSEOコンテンツを組み合わせた運用を得意としています。
「マーケティング専門スタッフを雇う余裕がない」
「本業が忙しくWeb施策を学んでいる時間がない」
上記のような悩みや課題がおありなら、ぜひお気軽にお問い合わせください。