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士業のためのリスティング広告運用ガイド|コストの抑え方も解説

コラム:2024年7月2日

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弁護士や税理士、会計士などの士業系の集客では、リスティング広告の運用がおすすめです。
うまく活用できれば、自分の専門分野に関する依頼や利益率の高い依頼を獲得できます。

本記事では、士業とリスティング広告の相性の良さや運用するメリット、運用する難しさなどについて紹介します。
また、リスティング広告運用で成果を出すポイントや職業別の傾向、SEOとの併用まで解説しますので、ぜひ参考にしてください。

士業とリスティング広告は相性がいい

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士業の集客とリスティング広告(※1)の相性は非常に良いです。
弁護士などが提供する法務サービスは、緊急を要する内容も多いからです。

※1「リスティング広告」
”ユーザーが検索したキーワードに合わせてGoogleやYahoo!の検索結果にテキスト形式で表示する広告。 明確な目的があるユーザーに広告を届けられるため、コンバージョンを獲得しやすい。1クリックあたりの金額である「クリック単価」を設定し、入札で掲載順位を決める”

法的助言や解決策を求めているユーザーに対して、リスティング広告で効果的にサービスを訴求すればコンバージョンや依頼につながりやすくなります。

また、士業には会計士や税理士のような緊急を要さないサービスもありますが、成約や購入へのニーズが高まっているユーザーにアプローチできる点は同じです。
会計や税務の悩みを解決したいユーザーが検索しそうなキーワードにリスティング広告を出稿すれば、コンバージョンや依頼につなげやすくなります。
そのため、やはり相性は良いといえるでしょう。

リスティング広告は、「交通事故 弁護士」や「相続 税理士」のような、ユーザーが検索しそうなキーワードを予想して配信します。

士業でリスティング広告を運用して集客するメリット

この項目では、士業の集客でリスティング広告を活用するメリットを紹介します。

  • 強い領域に絞って集客できる
  • 利益率の高い領域を狙いやすい
  • 少額からでも始められる

強い領域に絞って集客できる

士業でリスティング広告を利用するメリットの一つは、専門分野や得意分野に絞って効果的に集客できる点です。
たとえば同じ弁護士であっても、「離婚案件に強い弁護士」もいれば「不動産関連に強い弁護士」もいます。
税理士・会計士なども、それぞれ「飲食店の依頼が得意」や「中小企業の案件に強い」などの強みがあるでしょう。

リスティング広告では、このような自分の得意分野に関連するキーワードだけに広告を出稿できるので、集客を効率化させることが可能です。

利益率の高い領域を狙いやすい

士業でリスティング広告を利用するメリットの二つ目は、利益率の高い領域を狙いやすいことです。
ここでいう「利益率の高い領域」とは、「問い合わせなどが依頼につながりやすい」もしくは「依頼を受けると得られる収入が多い」などのケースです。

たとえば、労災の弁護士の場合、「労災 軽いけが」では相談に至っても依頼にまで発展しないことが多いです。
対して「労災 アスベスト」のような雇い主に過失があるケースでは、相談から依頼につながる可能性が高くなります。
相談者が資金力の高い大企業であれば、被害者に当たる人たちの数も多い傾向にあります。

このような依頼を受けられれば、大きな収入を得ることが可能です。

このように、配信するキーワードを選定・調整することで利益率の高い依頼を増やせます

少額からでも始められる

士業でリスティング広告を利用するメリットの三つ目は、少額から始められることです。
リスティング広告はもともと小額で出稿できることに加え、検索ボリュームの多い人気のキーワードを避けるなら多額の広告費を必要としないからです。

また、扱う人が少ない分野を専門にしているなら狙うキーワードもニッチなものになる可能性が高いので、競合も少なく費用も小額で済ませることが可能です。

リスティング広告は運用当初の費用を少額に抑え、軌道に乗ったあとに予算を増額することも簡単なので、士業にとって理想的な集客手段といえます。

【あわせて読みたい】
弁護士の集客方法7選|問い合わせを増やすためには何をすればいい?

士業でリスティング広告を運用するのは難しい?

士業の集客とリスティング広告の相性は抜群といえますが、その反面、成果を出すのが難しいというハードルの高さもあります

主な理由は以下のとおりです。

  • 競合が多い
  • 広告代理店に依頼する場合、士業系の実績やノウハウが乏しいと成果が出ない

士業系は大手が少なく小規模の事務所が多数存在しているという特徴があり、また独立しやすいという特徴もあるため、今後さらに集客競争が激化すると予想されます。

また、集客を広告代理店に依頼する場合でも、士業関連の集客実績が乏しい代理店を選んでしまうと成果が出ない可能性もあります。
このような代理店では、担当者が専門用語やユーザーのニーズを理解できず、キーワード選定やその他運用でミスを犯してしまう危険性があるからです。

士業に就く人が自分で運用するなら専門用語への理解は問題ないですが、この場合、リスティング広告運用のノウハウをゼロから学習する必要があります

これらのことから、士業のリスティング広告運用は大きな効果が見込める反面、運用のハードルが高いといえます。

士業でリスティング広告運用を成功させるためのポイント

この項目では、士業のリスティング広告運用で成果を出すためのポイントを紹介します。

  • 【ポイント①】検索語句とニーズを把握する
  • 【ポイント②】受任率(CV数)を管理する

【ポイント①】検索語句とニーズを把握する

士業でリスティング広告運用を成功させるためには、検索語句とニーズを把握することが重要です。
検索語句とニーズを把握しなければ、効果的にユーザーに訴求できるキーワードを判断できないからです。

たとえば、単純に「労災 弁護士 費用」だけでは競合も多いので、もっとニッチかつ、弁護士に相談したいというニーズがある検索語句を探す必要があります。

例を挙げると以下のとおりです。

  • 労災申請 弁護士 代理
  • 労災に強い弁護士
  • 労災 弁護士 選び方

「労災 弁護士 選び方」であれば、労災手続きが得意な弁護士を探していると予想できるので、他の弁護士と差別化できる部分を広告文などで訴求するのが効果的です。

検索語句を探すときは、顧客ヒアリングからユーザーニーズを読み取ったり、アンケートを行ってニーズを確認したりしてみましょう。

【ポイント②】受任率(CV数)を管理する

士業でリスティング広告運用を成功させるためには、受任率やコンバージョン数を管理することが大切です。
これらを管理することで、受注やコンバージョン(無料相談や資料請求)を多く獲得できるキーワードを見つけることが可能になります。

具体的には、以下のような内容を調査します。

  • どのキーワードで配信した広告からコンバージョンが出たのか
  • 無料相談には至ったが、受注につながらないことが多いキーワードはどれなのか
  • 資料請求には至ったが、受注につながらないことが多いキーワードはどれなのか

上記のようなデータを管理して分析し、無料相談後や資料請求後の受任率や、面談実施率などの数値を管理しましょう。
そして、これらを参考にキーワード選定すれば、より受任率や獲得できるコンバージョン数を伸ばせるキーワードを見つけられます。

【士業の職業別】リスティング広告を運用する際に知っておきたい傾向

この項目では、リスティング広告運用における職業別の傾向について紹介します。

  • 弁護士のリスティング広告
  • 税理士のリスティング広告
  • 会計士のリスティング広告

弁護士のリスティング広告

弁護士のリスティング広告運用で知っておきたい傾向は以下のとおりです。

  • 受任単価が高いため、高い費用対効果が期待できる
  • 大手事務所はWeb集客に積極的だが、一部の事務所はまだ懐疑的
  • 競合のチェック、自身の繁忙期と閑散期、運用にかかる時間などの見極めが重要

競合の状況は、自分が活動する地域によって異なります。
リスティング広告は繁忙期に出稿し、閑散期には認知の獲得を目的にディスプレイ広告(※2)などを出稿するのが基本的な運用になると考えられます。

※2「ディスプレイ広告」
”ホームページやアプリの広告枠に表示される広告。 画像と文章、動画と文章の組み合わせで表示することが多い。 ホームページやアプリでユーザーの目に付く場所に表示させ、認知の拡大を狙う”

税理士のリスティング広告

税理士のリスティング広告運用で知っておきたい傾向は以下のとおりです。

  • 会社設立サポート案件を獲得し、これをきっかけとして企業の顧問契約の獲得を目指すのが一般的
  • 税理士のリスティング広告運用の目的は、会社設立サポート案件の獲得になることが多い
  • 会社設立サポート案件だけでは収入が少ないため、広告費を回収できない可能性がある
  • リスティング広告の費用対効果は感じにくいが、安定した収益基盤の構築に役立つ

競合のチェック、自身の繁忙期と閑散期、運用にかかる時間などの見極めが重要なことは弁護士の傾向と同じです。

会計士のリスティング広告

会計士のリスティング広告運用で知っておきたい傾向は、税理士のケースとほぼ同じです

企業との顧問契約を最終目標とし、会社設立サポート案件獲得をリスティング広告のコンバージョンにすることが多いです。

リスティング広告を運用する上で費用対効果は感じにくいですが、安定した収益基盤を得るために大きく役立ちます。

「リスティング広告」と「SEO」を併用するとコストを抑えることができる

リスティング広告とSEO対策は、併用することでコストを抑えることが可能です。

ここでいうSEOとは、コンテンツSEO(※3)のことです。

※3「コンテンツSEO」
”ユーザーのお悩み解決やノウハウ、新しい情報を提供する記事を投稿して上位表示させ、そこから集客する手法”

SEOで記事やメディアを上位表示させられるようになれば、費用をかけずに継続して集客できます。
ただ、上位表示させるまでにはある程度の時間が必要になります。
この「記事やメディアをSEOで上位表示させるまでの間」の集客をリスティング広告で補うのが「リスティング広告とSEOの併用」です。

この併用には、主に2つのパターンがあります。

  • SEOで上位表示されるまではリスティング広告を活用し、SEOで集客できるようになったらリスティング広告運用を完全にやめるパターン
  • SEOで上位表示されるまではリスティング広告を利用し、SEOで集客できるようになったらリスティング広告運用の規模を縮小していくパターン

上記の併用を行えば、集客活動で空白期間を作ることなくコンバージョンを獲得することが可能です。

士業の集客に強い広告代理店に依頼する

士業の集客において、リスティング広告は非常に有用といえます。
その理由として、強い領域に絞って集客でき、利益率が高い領域を狙いやすく、小額から試せることなどが挙げられます。

しかし、競合が多いこと、依頼する広告代理店の質が悪いと成果が出ない場合がある、自分で運用するならノウハウの学習が必要といったハードルの高さもあります。

そのため、本業における自分の専門分野に集中したい士業の方には、士業系の運用実績が豊富な広告代理店の利用がおすすめです。
広告代理店の実力と実績を見極める際は、集客実績を確認したり、ミーティングで実績を直接聞いたりして「士業系の運用に関する実績を根掘り葉掘り聞く」のが近道です。

弊社(株式会社Hew One’s Way(ヒューワンズウェイ))は、士業系の集客で豊富な実績を持つ代理店のひとつです。
弁護士・税理士・会計士など、それぞれの業界知識や慣習に精通し、コンバージョンにつながるキーワードの選定にも長けています。

お問い合わせの際は集客上の要望や課題、悩みなどをお伝えいただくとともに、ぜひ弊社の豊富な集客実績についてもおたずねください。
御社の現況に近い事例などを交えて、お話させていただきます。

士業のリスティング広告について問い合わせる

 

この記事を監修した人

株式会社Hew One’s Way(ヒューワンズウェイ)のマーケティング部

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