結婚式場の集客方法7選|ポータルサイト登録以外にやるべき施策は?
結婚式場の集客方法として、結婚情報誌への掲載は依然として有効です。
しかし近年は、Web媒体での集客が主流になりつつあります。
その代表的なものが結婚情報サイト(ポータルサイト)です。
ただ、サイトに登録しただけでは集客施策として十分とはいえないので、他の施策を組み合わせる必要があります。
本記事では、結婚式場やブライダル業界の現状、カップルが結婚式場を探す際の情報源、式場の集客の主流になりつつある結婚情報サイトなどについて解説します。
また、結婚情報サイトへの登録とあわせて行いたい集客施策を6つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ブライダル業界(結婚式場)の現状
この項目では、ブライダル業界の現状について紹介します。
- 市場の縮小
- 結婚式のスタイルの多様化
- 集客方法の変化
- コロナ禍以降、挙式の件数は回復傾向
市場の縮小
出典:ブライダル市場に関する調査を実施(2024年)
現在のブライダル業界は、市場が縮小している傾向にあります。
主な理由は以下のとおりです。
- 人口減少や少子高齢化
- ナシ婚(挙式や披露宴を行わずに入籍だけで済ませる結婚スタイル)
- 晩婚化
- 未婚率
- 経済不況
上記の理由などにより、日本国内における婚礼件数が全体的に減少しているため、ブライダルマーケットは縮小しています。
結婚式のスタイルの多様化
これまでの結婚式は、ホテルや専門の式場を使って神前式や仏前式などの様式で、定番化した演出・内容で行われていました。
しかし、新型コロナウイルスの影響で多くの人がひとつの場所に集まりにくくなったため、さまざまな結婚式のスタイルが生み出されました。
一例を挙げると以下のとおりです。
- ガーデンウェディング
- 船上ウェディング
- 家族婚・少人数での会食
- オンライン結婚式
- ナイトウェディング
- フォトウェディング
上記のように、利用する会場やツール、規模、招待人数、時間といったあらゆる要素の多様化が進んでいます。
結婚式の本質的な価値や個性を重視するようになり、定番の式ではなく「自分たちだけの結婚式を」望むカップルが増えているのです。
集客方法の変化
多くのブライダル企業が、集客の場を紙媒体の広告からSNSやWeb広告にシフトしています。
特にスマートフォンとSNSの普及により、SNSの投稿や広告でのPRが一般的になりつつあります。
特に利用されているのがInstagramです。
Instagramは動画や画像を楽しむプラットフォームで、20代〜40代の女性ユーザーが多いので、ブライダル業界の集客との相性が抜群です。
ユーザー同士でも、結婚式準備中の女性を「プレ花」、結婚式を終えた花嫁を「卒花」と呼び合って交流しています。
具体的には、卒花の人たちが結婚式場に対する感想や満足度を発信して情報を提供します。
プレ花の人たちは、これらの情報を収集して会場やドレス、料理などを吟味しつつ、自分たちのオリジナルな結婚式をイメージしていくのが一般的です。
これらのことから、ブライダル企業は自社のサービスや式場に関する画像や動画をSNSで積極的に発信することが求められています。
コロナ禍以降、挙式の件数は回復傾向
出典:マイナビウエディング「2023年 結婚・結婚式の実態調査」
先ほどブライダル市場は縮小していると説明しましたが、結婚式を行うカップル、結婚式を望むカップルの数は増加傾向にあります。
マイナビウエディングが行った2023年の調査でも、何らかの形で結婚式を行った割合が45.3%です。
結婚式のスタイルが多様化したことで、従来の定番だった式に魅力を感じなかった層も挙式に前向きになっています。
つまり、定番化したブライダルサービスの利用者が減っているだけで、「世のカップルは結婚式そのものに興味を失くしているわけではない」のが大きなポイントです。
逆に言えば、「決まりきった結婚式をしたくない」「お金をかけたくない」「内輪で楽しく結婚式を行いたい」といった、多様なニーズに応えるサービスは市場に多くないといえます。
カップルが結婚式場を検討する際に利用する情報源
出典:「披露宴・ウエディングパーティー会場を検討する際に利用した情報源」159p
「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023(首都圏)」によれば、結婚式場を探すときの情報源で多いのは結婚情報サイトです。
割合としては、全体の約6割を占めています。
続いて結婚情報誌、結婚式場などが運営する公式ホームページ、SNSと続きます。
これらのことから、結婚式場の集客では結婚情報サイトに登録することが必須といえるでしょう。
そしてあわせて、結婚情報誌への掲載も積極的に行うべきといえます。
公式ホームページで実際のサービス内容やその他の詳細を確認する人も多いので、情報更新や利便性の向上といったサイトのメンテナンスも手を抜けません。
SNSで情報を収集する人も増えているので、余裕があればInstagramなどで発信するのもおすすめです。
結婚式場の集客方法の主流は「結婚情報サイト」
結婚情報サイトは、複数の結婚式場の情報をチェックできるため、情報源として重宝されます。
そのため、多くの式場が登録しており、競合との差別化がむずかしくなっています。
情報が埋もれてしまうと掲載費用を浪費するだけになってしまうので、ユーザーに選んでもらう工夫が必要です。
他の式場には真似のできない料理や催し、特典などを用意して「自社ならではの特色」をアピールしましょう。
あわせて口コミへの丁寧な返信も重要です。
サービスを利用した第三者の意見である口コミは、ほとんどのユーザーが参考にするので、悪い内容の口コミでも誠実に対応しましょう。
主な結婚情報サイトを挙げると以下のとおりです。
- ゼクシイ
- tokihana(トキハナ)
- みんなのウェディング
- マイナビウェディング
- ハナユメ
- ウエディングパーク
結婚情報サイト登録済みの方へ!効果的な集客方法6選
実際の結婚式場の集客では、結婚情報サイトに登録しても期待した成果が出なかったというケースが多いです。
そのためこの項目では、結婚情報サイトへの登録とあわせて実践すべき集客手法を6つ紹介します。
- 【集客方法①】ホームページのSEO対策を行う
- 【集客方法②】リスティング広告を運用する
- 【集客方法③】SNSを運用する
- 【集客方法④】インフルエンサーマーケティングを実施する
- 【集客方法⑤】公式LINEを開設する
- 【集客方法⑥】ブライダルフェアを開催する
【集客方法①】ホームページのSEO対策を行う
自社のサイトを結婚情報サイトに登録しただけでは集客方法として不十分です。
あわせて、自社サイトのSEO対策を強化しましょう。
SEO(検索エンジン最適化)とは、検索エンジンで自社のサイトを上位に表示させるための施策です。
ユーザーが「結婚式場 品川」や「ウェディングプラン 種類」などのキーワードで検索した際、自社のサイトを見つけやすくするために行います。
具体的な施策は以下のとおりです。
- 結婚式場に関連するキーワードをページ内に配置する
- ページの読み込み速度を向上させる
- モバイルに最適化させる
- 結婚式に関連するブログ記事の投稿、既存顧客の口コミなどを掲載(自社サイトへの自然流入アップにつながる)
SEO対策は成果が出るまで時間がかかりますが、上記のような施策をコツコツ行えば、結婚情報サイトでの集客に頼りきらない集客体制を構築できます。
【集客方法②】リスティング広告を運用する
SEO対策よりもっと即効性のある施策として、リスティング広告の運用があります。
リスティング広告は、検索エンジンの検索結果に広告を表示するものです。
SEO対策はサイトやコンテンツが検索結果の上位に表示されるまで時間がかかりますが、リスティング広告なら、うまく運用すればすぐに検索結果の上位に表示できます。
広告出稿費用の額は狙うキーワードによって変動し、広告がクリックされたときにのみ費用がかかるクリック課金制なので、表示だけなら料金は不要です。
年々、Web上で結婚式場について調べる人が増えているので、効果的に運用すれば多くの見込み客を獲得できるでしょう。
運用を専門家に依頼すれば、手数料はかかるものの成果が出やすくなるのでおすすめです。
【あわせて読みたい】
【おすすめ6選】ウェディング業界に強い広告代理店|Web広告とも相性がいい?
弊社はリスティング広告に特化した広告代理店です。
【集客方法③】SNSを運用する
先述のとおり、InstagramをはじめとするSNSで情報収集するユーザーが増えています。
自社の公式アカウントを開設し、お得な情報や結婚式でのマナー情報、自社の売りとなる施設や設備などを画像・動画で発信すれば、多くの認知獲得につなげられるでしょう。
結婚式場のPRで利用するなら、ユーザーに女性の割合が多く、「画像・動画を楽しむSNS」として知られるInstagramがおすすめです。
またあわせて、拡散力に優れるX(旧Twitter)もおすすめです。
【集客方法④】インフルエンサーマーケティングを実施する
インフルエンサーマーケティングは、InstagramやYouTubeなどのプラットフォームで強い影響力を持ち、多くのフォロワーを獲得している人に自社のPRなどを依頼する手法です。
インフルエンサーのフォロワーに自社の式場を訴求できるだけでなく、同じ属性を持つユーザーにも自社のサービスを知ってもらえるというメリットがあります。
実際にインフルエンサーに自社の式場で結婚式をしてもらえたら、同一化によって「自分もここで結婚式を行いたい」と感じてもらえるでしょう。
ただし、インフルエンサーが炎上騒ぎなどを起こすと、その影響によって自社のブランドイメージやサービスのイメージが悪化する危険性があります。
【集客方法⑤】公式LINEを開設する
メールよりも開封率や問い合わせ率の高い公式LINEアカウントを開設するのもおすすめです。
友だち登録してくれたユーザーに限定情報などを提供し、見込み客を育成します。
具体的には、自社の式場で開催するキャンペーン情報や結婚式のマナー、結婚式にまつわる豆知識などの役立つ情報を発信します。
ユーザーからの問い合わせなどに丁寧に答えて信頼を得られれば、ユーザーをファン化することも可能です。
現在結婚式場を探している人はもちろん、近い将来、結婚式を挙げようと考えている人も見込み客としてつながっておけます。
【集客方法⑥】ブライダルフェアを開催する
ブライダルフェアに参加するユーザーは、「結婚間近のカップルや結婚式を行う予定のあるカップル」です。
結婚式場の利用に積極的になっている見込み客が来館するので、成約に至る確率も高くなります。
開催の告知は、公式ホームページやブログ、リスティング広告、公式SNSアカウント、などに掲載することで拡散可能です。
上手に集客すれば契約につながるチャンスも増えるため、積極的に開催することをおすすめします。
弁護士の集客に強い広告代理店を紹介
現代の集客方法でもっとも効果的なのはWEB集客ですが、この方法で成果を出すには一定のノウハウや知識が求められます。
「本業である結婚式場の運営をしながら、WEB集客をゼロから始めるのは大変」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな時に役立つのが、「結婚式場の集客に強みと実績を持つWeb広告代理店」です。
弊社「株式会社Hew One’s Way(ヒューワンズウェイ)」もそのひとつです。
集客にお悩みの方に代わり、集客業務を代行したり、自社で集客を行いたい方向けにコンサルティングサービスを提供しています。
弊社は、結婚式場の集客において、特に広告運用と伴走型コンサルティングで豊富な実績を持っています。
お客様の状況や強みに応じて、成果が期待できる最適な集客プランをご提案いたします。
まとめ
結婚式を行うカップルの数は、コロナ禍までは減少傾向でしたが、コロナ禍以降は結婚スタイルの多様化により少しずつ増えています。
結婚スタイルの多様化にあわせるように、効果的な式場の集客方法も変化しています。
現在は、まず結婚情報サイトに登録し、あわせて別の集客方法を加える「組み合わせ型」が主流です。
今も結婚情報誌への掲載は有効ですが、調べ物をWeb上で行う人が増えているため、Webでの訴求に有効なリスティング広告の運用やSNSの活用が求められています。
リスティング広告の運用については、専門家にすべてまかせることも可能です。
弊社もリスティング広告の運用を得意とする代理店で、ブライダル業界で集客に成功した実績も豊富です。
「結婚情報サイトに登録したが成果がない」と悩まれているなら、ぜひお気軽にお問い合わせください。