アプリのプロモーション方法8選|継続率の高いユーザーを獲得するには何をすればいい?
現在のアプリ市場は、これまで多くのアプリがリリースされたことにより飽和状態にあります。
そのため、どれだけ有益なアプリでも開発してリリースするだけでダウンロードされることはありません。
多くのユーザーにアプリを使ってもらうには効果的なプロモーションを行い、ユーザーに知ってもらう必要があります。
本記事では、アプリの新規ユーザーを獲得するためのプロモーション方法を8つ紹介します。
また、最適なプロモーション方法の選び方やプロモーションのタイミング、新規ユーザーを獲得したプロモーションの事例なども解説しますので、ぜひ参考にしてください。
新規ユーザーを獲得!アプリのプロモーション方法8選
この項目では、アプリのプロモーション方法を8つ紹介します。
- 【プロモーション①】Webサイトで紹介ページを作成する
- 【プロモーション②】SNSのアカウント運用を行う
- 【プロモーション③】Google広告のアプリキャンペーンに出稿する
- 【プロモーション④】ASO(アプリストア最適化)の対策をする
- 【プロモーション⑤】プロモーション動画を作成する
- 【プロモーション⑥】オフラインで宣伝活動をする
- 【プロモーション⑦】イベント・キャンペーンを実施する
- 【プロモーション⑧】インフルエンサーを起用する
【プロモーション①】Webサイトで紹介ページを作成する
アプリのプロモーションでは、Webサイトを使った方法が有効です。
アプリの公式サイトを用意することで、「実在する企業が開発した安心できるアプリ」であることが伝わるからです。
アプリをダウンロードしたあとに不具合などが起こった場合でも、しっかりサポートすることなどをWebサイトに記載しておけば、ユーザーも安心できます。
また、アプリの魅力を伝えるときに役立つのもWebサイトのメリットです。
アプリの機能や便利な使い方をスクリーンショットなどを使ってアピールすれば、アプリの使い心地や利便性を理解してもらいやすくなります。
【プロモーション②】SNSのアカウント運用を行う
アプリのプロモーションでは、SNSのアカウント運用も有効な手法です。
主なSNSプラットフォームを挙げると以下のとおりです。
- X(旧Twitter)
- TikTok
SNSで自社のアプリに関する投稿を行えば、多くのユーザーに関心を持ってもらいやすくなります。
また、ユーザー同士で情報共有されるようになれば、より多くの認知を獲得できるでしょう。
SNSでのプロモーションには、「アカウントの運用」と「有料の広告運用」の2種類があります。
主な特徴は以下のとおりです。
- アカウント運用:自社の投稿に対するいいね!やリプライ、リポスト、DMなどを使って直接ユーザーとやり取りできるので貴重な意見が聞ける
- 広告配信:性別や職業、興味関心、ライフスタイルなどの要素を軸にしてターゲットを絞り込んで配信できる
アカウント運用におけるユーザーからのアクションはプッシュ通知で知らせが来るので、見逃すこともありません。
SNSアカウントのフォロワーが少ないうちは投稿しても反応が薄いので、まずは広告配信で認知を獲得しつつアカウントを育てていくのが一般的です。
【プロモーション③】Google広告のアプリキャンペーンに出稿する
(画像出典:Google広告ヘルプ)
Google広告のアプリキャンペーンに出稿するのも、アプリのプロモーションに有効です。
Googleアプリキャンペーンはアプリのプロモーションに特化した広告で、クリックされるとGoogle Play StoreやApple Storeにユーザーを誘導できます。
料金はクリックされない限り料金は発生しない「クリック課金制」のため、費用対効果の高い運用が可能です。
ただ、広告が表示されるかどうかはオークションで決まるため、広告をターゲティングしたすべてのユーザーに届けられるわけではないことに注意してください。
最終的には、アプリ内容や広告アセット(※1)の関連性などをGoogleが判断して、広告の表示可否が決まります。
※1「広告アセット」
”広告を構成するコンテンツ。見出し、説明文、Webサイトのリンク、通話ボタン、場所情報などがある”
アプリキャンペーンは以下のプラットフォームに掲載されます。
- Google Play
- Google 検索ネットワーク
- Google検索のDiscover
- Google ディスプレイ ネットワーク
- YouTube
【プロモーション④】ASO(アプリストア最適化)の対策をする
ASO対策を行うのも、アプリのプロモーションとして有効な方法です。
ASOを行うことによって、ユーザーがアプリストアで検索したときに自社のアプリが上位表示されるようになるからです。
自社のアプリが検索結果の上位に表示されれば、ニーズが高まっているユーザーに選んでもらいやすくなります。
ASOでは、以下の要素の最適化を行います。
- ユーザーが検索しそうなキーワードの選定
- アプリ名
- アイコン
- スクリーンショット
- 説明文
上記の要素を、ユーザーのニーズに合わせる形に最適化することが重要です。
【プロモーション⑤】プロモーション動画を作成する
アプリのプロモーションとして、プロモーション動画を作成することも有効な手法です。
「百聞は一見に如かず」の言葉どおり、動画でアプリの楽しさを説明したり、利用するメリットを説明したりすることでユーザーの購買意欲を強く刺激できるからです。
一説には、1分の動画で伝えられる情報量は文字に換算して180万語、一般的なWebページでは約3,600ページ分になるといわれています。
効果的なナレーションや音を挿入すれば、多くのユーザーの関心を引くことも可能です。
また、プロモーション動画の他に、アプリの使い方をレクチャーする動画を作成するのも効果的です。
ダウンロード前にある程度の操作方法や利用方法を伝えておけば、ダウンロード後にすぐアプリを使ってもらえます。
【プロモーション⑥】オフラインで宣伝活動をする
アプリのプロモーションとして、オフラインでの宣伝も効果的な方法です。
特にリアルの世界と密接に関連するAR(※2)を使ったアプリなどのプロモーションでは、オフラインでの宣伝活動が効果を発揮します。
※2「AR」
”Augmented Reality(アグメンティッド・リアリティ)の略。現実世界を立体的に読み取り、仮想的に拡張する技術。 特定の場所をスマートフォンに表示するとキャラクターが現れたり、アプリでポスターをかざすと画面内で動いたりする”
オフラインでの主な宣伝活動は以下のとおりです。
- チラシ配布
- ポスター作成・掲示
- ショッピングセンターなどでの声かけ
- ノベルティの配布
特定の地域でのみ利用するアプリのプロモーションでも、オフラインの宣伝は効果を発揮します。
【プロモーション⑦】イベント・キャンペーンを実施する
イベント・キャンペーンを開催することも、アプリのプロモーションとして効果的です。
魅力的なプロモーション動画やゲストとのトークセッションなどを提供することで、その場にいる人はもちろん、口コミや動画、SNSでの拡散が期待できるからです。
アプリのイベント・キャンペーンでは、特典やノベルティを用意してローンチイベント(新商品やサービスを公表するイベント)などを行います。
よくある特典の例を挙げると以下のとおりです。
- アプリの事前登録者限定のアイテムやシナリオ、キャラなどのプレゼント
- 期間内にアプリをダウンロードしたユーザー限定でクーポンをプレゼント
- 友人にアプリを紹介してダウンロードされれば、アプリストアで使えるギフトカードをプレゼント
提供するクーポンをアプリ内でのみ使える仕様にしておけば、アプリの継続利用も期待できるでしょう。
また、アプリストアで使えるギフトカードなどは、自社が提供している他のアプリのダウンロードに使ってもらえます。
【プロモーション⑧】インフルエンサーを起用する
インフルエンサーにプロモーションを依頼することも、アプリのプロモーションとして有効です。
多くのフォロワーやファンを持つインフルエンサーに自社のアプリを紹介してもらえば多くの認知獲得につながり、使用感や利便性も伝えられます。
企業の一方的な発信があまり注目されない今の時代、インフルエンサーの影響力は非常に大きな力であるといえます。
ユーザーは、自分が信頼しているインフルエンサーのいうことなら好意的に受け取ってくれる可能性が高いからです。
「あの人がプロモーションするなら間違いない」と好意的に捉えられ、アプリに興味を持ってくれるユーザーも増えます。
また世の中には、さまざまな専門分野を持つインフルエンサーが存在するため、自社のアプリとマッチする人物を探すのもむずかしくありません。
インフルエンサーのキャスティングさえ間違えなければ、この手法はすぐに効果が見込めます。
アプリのプロモーション方法の選び方
アプリのプロモーション方法は、プロモーションの目的やターゲットを具体的に設定し、以下の3つの要素に注目して選ぶことが大切です。
- アプリの特性
- ターゲットユーザーのニーズ
- 予算
上記の要素を考慮してもっとも効果的な手法を選択すれば、費用対効果の高いプロモーションが行えます。
たとえば、アプリのダウンロードを促進したいならGoogle広告のアプリキャンペーンが有効です。
広告をクリックするとすぐにアプリストアに遷移するため、ニーズの高まっているユーザーを効率よく集客できるので、ダウンロード数が伸びやすくなります。
アプリの認知度や信頼性を高めたいなら、SNSの動画広告やインフルエンサーを起用する方法がおすすめです。
特定のターゲット層に幅広くリーチできるため、多くのエンゲージメントを獲得できます。
アプリのプロモーションは「タイミング」が大切
アプリのプロモーションでは、タイミングも重要です。
タイミング次第では、プロモーションを行うことが逆効果になることもあるからです。
たとえば、大きな不具合が見つかったタイミングで大規模なプロモーションをしてしまうと、その悪評がプロモーションによって拡散されてしまいます。
特にリリース直後はアプリにどんな不具合やバグがあるかわからないため、大規模なプロモーションを行うときは、アプリのリリースからしばらく時間をおきましょう。
【事例】継続率の高いユーザーを獲得するアプリのプロモーション方法は?
ここで、動画広告やGoogleアプリキャンペーンを活用して継続率の高いユーザーを獲得した成功事例を紹介します。
(画像出典:FiNC)
ヘルスケア・フィットネスアプリ「FiNC」は、プロモーションのためにフィットネスやヨガに関するさまざまな広告動画を作成し、試行錯誤しながらユーザーニーズを探りました。
その結果、ヨガ動画との相性が良いといったさまざまな傾向を発見し、これらの内容をプロモーションに反映させて集客効果を高めていきました。
また、機械学習の精度を高めるために、ユーザーのアプリ内行動の分析データとGoogleアプリキャンペーンの連動を実施。
これにより、アプリを継続利用してくれそうなユーザーを効率よく集めるための最適化が進みました。
さらに、Googleの担当者のアドバイスをもとに動画作成で以下の施策を実行しました。
- 動画の前半はユーザーを引きつける役割を持たせる
- 中盤はサービスの特徴を伝える役割を持たせる
- 後半はクリックを促す役割を持たせる
上記の役割を果たすためにそれぞれを2秒ずつで区切った構成にし、このフォーマットをもとにさまざまな動画を作成。
この動画広告の効果により、登録会員数が2倍に増えました。
参照:アプリキャンペーンで継続率の高いユーザー獲得に成功 FiNCの事例
広告代理店にGoogle広告アプリキャンペーンの運用を依頼する
アプリのプロモーションにはさまざまな方法がありますが、アプリのダウンロード数にこだわるならGoogle広告アプリキャンペーンがおすすめです。
広告をクリックするとすぐにアプリストアに遷移できるので、ニーズが高まっているユーザーを効率よく集客できます。
広告費用もクリック課金制のため、費用対効果も高いです。
また、アプリのプロモーションとGoogle広告は相性がいいので、成果が出やすいのもメリットです。
ただ、運用を軌道に乗せて成果を出すには、一定のノウハウが求められます。
ノウハウのない状態で運用する場合、知識やノウハウが蓄積されるまで成果が出ないことを覚悟する必要があります。
そのため、「知識やノウハウが蓄積されるまで待つ余裕はない」という状況であれば、広告運用のプロである広告代理店の利用がおすすめです。
弊社もそのひとつで、Google広告アプリキャンペーンの運用実績が豊富です。
これまで多くの企業様の運用を代行し、ダウンロード数を伸ばしてきました。
お問い合わせ時に業界やアプリのジャンル、現在のプロモーション状況、プロモーションに関する悩みなどをお伝えいただければ最適なプランを提案いたします。ぜひお気軽にご相談ください。